【#コンパス攻略】キルア=ゾルディックの立ち回りかたとおすすめ理想デッキ【HUNTER×HUNTER】
2024-12-23 13:00
2023-09-27 16:00 投稿
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#コンパス 【戦闘摂理解析システム】
2023年9月10日、神奈川県川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールにて、『#コンパス』初となるオーケストラコンサート“#COMPASS SYMPHONY 2023”が開催された。
本公演は『#コンパス』のさまざまな人気楽曲を生演奏で楽しむことができるフルオーケストラコンサート。
公演では指揮を松井慶太氏、演奏を東京交響楽団が担当した。
▲指揮:松井慶太氏
当日は2部制にて公演。第1部・第2部で演目が異なり、それぞれ25曲以上が演奏された。
各部のセットリストは以下の通り。
第1部 | |
---|---|
序曲 | ダンスロボットダンス |
メドレー1 (組曲4B) | バイオレンストリガー |
キレキャリオン | |
ハイスペックニート | |
エウレカレプリカ | |
アルカリレットウセイ | |
メドレー2 (組曲2) | アリスブルー |
パラレルレイヤー | |
リズム | |
萌す心を | |
撥条少女時計 | |
ST/A#R | |
メドレー3 (組曲1) | やどりぎ |
残響 | |
君はただ二回飛べばいい | |
Call of Justice | |
グラーヴェ | |
やどりぎ | |
メドレー4 (組曲3) | アブソリュート |
アイロニック | |
欲望我慢スル事ナカレ | |
天使だと思っていたのに | |
カンタービレ×パッシオーネ | |
メドレー5 (組曲5A) | KILLER B |
Let Me Take You | |
だから言ったでしょ? | |
リアルにぶっとばす | |
アイ情劣等生 | |
惑星のダンスフロア | |
アンコール | BLINDNESS |
アンコール | ダンスロボットダンス |
第2部 | |
---|---|
序曲 | ダンスロボットダンス |
メドレー1 (組曲4A) | スティールユー |
ドクハク | |
Burning Burning Burning | |
アヤカシ | |
レトロマニア狂想曲 | |
テスラは夢の中 | |
メドレー2 (組曲2) | アリスブルー |
パラレルレイヤー | |
リズム | |
萌す心を | |
撥条少女時計 | |
ST/A#R | |
メドレー3 (組曲3) | アブソリュート |
アイロニック | |
欲望我慢スル事ナカレ | |
天使だと思っていたのに | |
カンタービレ×パッシオーネ | |
メドレー4 (組曲1) | やどりぎ |
残響 | |
君はただ二回飛べばいい | |
Call of Justice | |
グラーヴェ | |
やどりぎ | |
メドレー5 (組曲5B) | クレイジー・ビート |
孤独毒毒 | |
キミノカゼニナル | |
マチガイサガシ | |
オシオキGIMMICK!! | |
ラヴィ | |
アンコール | BLINDNESS |
アンコール | ダンスロボットダンス |
今回は『#コンパス』初のフルオーケストラコンサートということで、いつにも増して大勢のファンが来場。ペンライトによる応援が可能となっていることから、オーケストラ独特の堅苦しい雰囲気はなく、ペンライトや痛バッグを手にし、開演を心待ちにするファンの姿が多く見られた。
また物販コーナーでは“#COMPASS SYMPHONY 2023”記念グッズの販売も。楽器やタクトを持ったヒーローが描かれた特別なグッズを求めて、大勢のファンが物販コーナーを訪れていた。
会場のロビーには当日使用される楽譜が展示されており、実際に触れて中を見ることが可能となっていた。
そしていよいよ第1部の開演時間となり、『ダンスロボットダンス』をアレンジした『序曲』から演奏がスタート。
ふだんのイベントとは違った雰囲気に、少し緊張感も漂っていた場内だったが、演奏が始まると空気が一変。観客たちは楽曲に合わせてペンライトの色を切り替えながら、オーケストラアレンジされたおなじみの楽曲を楽しんでいた。
休憩時間には、イベントMCでおなじみのコットン太郎さんも登場。演奏をより楽しむための声出し応援について、実際に観客席とコミュニケーションを取りながらその方法やタイミングをレクチャーしていた。
第1部の終了から2時間半後、第2部がスタート。演奏楽曲が一部異なる構成となっていることもあり、第1部から引き続き参加しているファンの姿も見られた。
第1部と第2部では選曲の違いによる雰囲気の違いがありつつも、共通していたのが観客側の積極的な応援姿勢。演奏に合わせてペンライトが揺れ、曲間には拍手と声援が送られるその様子からは、『#コンパス』らしい壇上とファンの距離の近さが感じられた。
▲観客席からの応援に対して、オーケストラ側が観客席へアピールを行う場面も。
第2部のクライマックスとなるメドレー5(組曲5B)は『クレイジー・ビート』から始まり、『孤独毒毒』『キミノカゼニナル』『マチガイサガシ』を経て、ハイテンションな『オシオキGIMMICK!!』『ラヴィ』で締めるという、ラストに相応しい大盛り上がりの構成だ。
その盛り上がりのままアンコールの『BLINDNESS』、そして『ダンスロボットダンス』でこの日のステージが締めくくられると、次々に発せられた「ブラボー!」の声とともに観客席が総立ちでスタンディングオベーション。絶え間ない拍手が演奏者たちに送られながらの終幕となった。
この第2部の模様については、ニコニコ生放送での配信が実施されていた。タイムシフト期間は10月10日23時59分までとなっており、序曲〜メドレー1(組曲4A)までは無料チラ見せでの視聴も可能となっている。
実際の演奏や会場の雰囲気が気になる人は、ぜひ動画でもチェックしてほしい。
#COMPASS SYMPHONY 2023 2部公演 生放送
●タイムシフト期間
2023年10月10日23時59分まで
●チケット価格
通常価格……1800円
プレミアム会員限定価格……1000円
第1部終了後、『#コンパス』楽曲をオーケストラ編成で演奏するための編曲を担当した編曲者4名にインタビューする機会をいただいた。フルオーケストラ編成で奏でられるボカロ楽曲という、一見すると対極の位置にある組み合わせがどのように融合を果たしたか、その裏側についてお話をうかがった。
▲写真左から今村愛紀氏、竹岡智行氏、鹿野草平氏、直江香世子氏。
●鹿野草平(文中:鹿野)
東京音楽大学を2004年卒業、2006年同大学院修了。洗足学園音楽大学准教授。
2010年での吹奏楽コンクール課題曲と二次創作オペラの発表を皮切りに、吹奏楽、放送・アニメ音楽の作曲や、ゲーム音楽等のオーケストラ編曲の分野で先鋭的な活動を続けている。
●今村愛紀(文中:今村)
埼玉県立伊奈学園総合高等学校、帝京大学文学部卒業。
21世紀の吹奏楽“響宴”にて過去複数の楽曲が採用、出版されている。作編曲家として活動する傍ら、吹奏楽指導や楽譜浄書にも力を入れている。
そのほか演奏会撮影や、映画音楽の制作のアシスタントにも携わる。
●竹岡智行(文中:竹岡)
東京藝術大学音楽学部作曲科、同大学院音楽研究科作曲専攻卒業。
大学在学中の2011年に『モンスターハンター』オーケストラコンサートのオーケストレーターを務め、以降はゲーム音楽の作曲・編曲・オーケストレーションを中心に活動を展開している。
●直江香世子(文中:直江)
北海道教育大学岩見沢校卒業、東京藝術大学大学院修了。洗足学園音楽大学講師。
作編曲家・音楽監督として多岐にわたるジャンルで活躍するほか、ピアニスト・バンドマスターとしても活動し、これまでに日本各地、また欧米でのコンサートやライブ、TVなどのメディアに多数出演。
――皆様が今回編曲を担当された楽曲を教えてください。
鹿野 序曲と組曲1、組曲2、組曲5B、アンコール『ダンスロボットダンス』を担当しました。もともと2020年末の“#コンパスフェス 4th ANNIVERSERY”で室内オーケストラバージョンの編曲を担当していて、その時も東京交響楽団さんのご協力と松井さんの指揮で演奏しました。2021年末にも同様のものがあって、今回はついにフルオーケストラ版が実現しました。
僕の担当分では、組曲1、組曲2がちょうど過去の室内版を拡大したものになりますね。両方とも最後に『ダンスロボットダンス』が入っていましたが、今回は別の楽曲を追加しています。
――今回触れた中で、気に入った楽曲があれば教えてください。
鹿野 組曲5Bの『ラヴィ』はギミックがいっぱいある曲で、本当に好きですね。僕はクラシック音楽では近現代のロシアものとかも好きなので、そういうものに寄せたりしていろいろ楽しめました。
また『キミノカゼニナル』ではギターとベースによるハードロックというか、メタルに近いような音があります。そこを弦楽器だけでやってみたんですが、東京交響楽団さんのおかげですごくいい音がしています。これも気に入っています。
それから組曲2の『萌す心を』。僕の担当分では和モノが一曲だけだったので、これを編曲するのがすごく楽しかったですね。日本の打楽器を使ったりしています。
――『萌す心を』では最初に尺八のムラ息のような音も入っていて驚きました。
鹿野 あれはフルートですね。奏者が多才な方だったのであのように演奏してくださいましたが、楽譜では“尺八風に”という指示しか書いていないんですよ(笑)。同様に、箏の部分もハープを使っています。
――続いて、竹岡さんの担当楽曲を教えてください。
竹岡 僕が担当したのは、組曲4Aと組曲4Bですね。中でもリハなどで生音を聞いて気持ちいいなと思ったのが『テスラは夢の中』、『アルカリレットウセイ』の2曲です。オケにするとすごく映える曲なので、アレンジするのも聞くのも楽しかったですね。
――それぞれ組曲の最後に用意された曲ですが、この順番は竹岡さんが決めたのでしょうか?
竹岡 楽曲や曲順は先に運営と制作プロダクション側の協議で決定されていたので、そこは制作プロダクション側の手腕ですね。オケ映えする曲がメドレーの最後だったので、とても作りやすかったです。
鹿野 こちらからも曲順変更を提案する権利などはいただいていたんですけど、結局決めていただいた順番がいちばんよかったのでそのまま通しています。
直江 歌詞の内容で見てもちょっと落ちた後に救いが来たりとうまく起伏が作られている曲順になっていて、編曲がすごくしやすかったです。
――まさに縁の下の力持ちといったところですね。直江さんの担当楽曲を教えてください。
直江 担当曲が組曲3とアンコール『BLINDNESS』です。まず組曲3はほかのメドレーとは違って、ピアノを舞台の中央に置いてピアノが注目をあびるような編曲をしてほしいというオーダーをいただきました。その中で自分が編曲していて楽しかったのが、『欲望我慢スル事ナカレ』と『天使だと思っていたのに』の2曲です。
『欲望我慢スル事ナカレ』は原曲がめちゃくちゃ速くてロックな感じなんですが、シンフォニーでどう扱うかを考えた結果、原曲よりダークな感じにガラッと変えさせていただきました。『天使だと思っていたのに』は歌詞がかなり暗く助けを求めるような曲でしたが、そのどん底から叫んでいる様子を音で表現しようと頑張りました。
――歌詞からもイマジネーションをもらって編曲されているんですね。
直江 楽器だと言葉はないんですが、お客さんには原曲の歌詞も聞こえていると思うんです。それが音とリンクするように作ったので、喜んでいただけるといいですね。
――今村さんの担当楽曲を教えてください。
今村 私の担当は組曲5Aのひとつのみです。編曲に当たってそれぞれの音源に初めて触れたのですが、その中で一目惚れならぬ一聞き惚れしたのが『惑星のダンスフロア』でしたね。聞いた瞬間大好きになり、これを編曲させていただけるなんて幸せな機会をいただいたな、と思いながらやらせていただきました。
私の担当した組曲5Aは「楽器紹介的な側面を持ったメドレーにしたい」というオーダーがあったので、全体でどかんとやるよりも、それぞれの楽器が見えるようにする必要があったんです。でも最後の『惑星のダンスフロア』へのオーダーがちょっと違っていて……何でしたっけ?
鹿野 たった一言、「思い切りよく鳴らしてください」(笑)。
今村 それを聞いて「あ、やっていいんですね」と(笑)。この組曲が第1部の最後になるというのもあって、『惑星のダンスフロア』をひとつのゴールとして、どうやれば場内全員でカタルシスを共有できるアレンジができるか、そういった構成を考えるのが非常に楽しかった思い出の曲です。
――『#コンパス』の楽曲をオーケストラ用に編曲するにあたって、全体的に意識したポイントがあれば教えてください。
鹿野 “楽曲が内包する管弦楽化への欲求を鋭敏に感じ取り、それを具現化することによってあたかもそれがはじめから管弦楽曲であったかのように聴衆に感じ取らせる”のがアレンジャーとしていちばん良い仕事だと思って作っていました。
わかりやすく言うと“その曲そのものが喜んでくれるような編曲で、はじめからオーケストラの曲だったかのようにお客さんに思ってもらえる曲を作りたかった”というところです(笑)。
竹岡 僕はこういうアレンジの仕事が多いんですけど、どちらに寄せるかを最初に考えています。今回で言えばボカロの曲をオーケストラに落とし込むのか、それともオーケストラをボカロ楽曲に落とし込むのか、その着地点の違いですね。自分の中でテーマを持って、それを曲ごとに自分の中で決めていきました。
大きなことを言いますが、こうしたボカロ✕オーケストラってまだまだ新しい試みじゃないですか。今はこういうことを嫌がる演奏者もたくさんいると思うのですが、ひょっとしたら100年後には今回のようなハイスピードなオーケストラが当たり前になっている時代が来るかもしれません。100年後の未来への礎となれればいいな、と思って取り組みました。
直江 今回は長いメドレーなので、どうやって飽きずに聞いてもらうかをすごく意識しました。10分ぐらいの組曲を何度も聞き直して、ちょっとでも飽きるところがあったら変えていく、というのをずっとやっていましたね。あとはみんなやっているかと思うんですが、対旋律を作って元の要素に+αを提示していくのも意識しました。
今村 先ほども言った通り楽器紹介的な側面のある組曲だったので、「オーケストラっていろんな楽器の音がするんだよ」「ハモらせるとこういう音がするんだよ」「この楽器とこの楽器を合わせると第3の音が生まれるんだよ」というのが、楽器の音に馴染みのない方にも楽しめるように意識しました。オーケストラという無限のパレットを駆使して、いろんな色を見せられたらいいな、というイメージです。
具体的なところで言うと、ソロを多めに入れてみたり、金管楽器でミュートありとミュートなしをいっしょに演奏させてみたりですね。第1部の反応を見たかぎりでは、僕の伝えたかったものはどうにか伝えられたかな、という気持ちでいます。
――今回編曲した楽曲の中で、ここはうまくいったなと思う部分や、最後まで苦戦した部分があれば教えてください。
鹿野 先ほど挙げたポイントを意識しながら作っているのですが、やはりうまくいった部分と、実現性などの点である程度妥協した部分が個人的にはあります。
たとえば『パラレルレイヤー』の原曲はエロクトロニカ的でいろいろ入り組んだシンセの音が入っているのですが、無理があってもできるかぎりオケでやってみたんですよ。それが結構新しいコンテンポラリーな音になっていたので、編曲ものを超えて新しいオーケストレーションの技法になり得る手応えを感じています。
苦戦したところでは、今回多かったロック系の曲ですね。ロック系の曲を原曲そのままオケでやると、音がグシャっとなって互いにかき消し合っちゃうんですよ。どこまでバンドサウンドが演奏しているものを活かしていくか、あるいは割愛したり変えたりしていくか、そのせめぎあいで苦労しました。
竹岡 今回先に組曲4Aを作ってから4Bを作ったんですが、様々な書法を試そうと思い、4Bの頭を作っている最中にオーケストレーションの参考にいろいろなオケの曲を聴いたりしていました。新たな試みをいくつか試させてもらったのですが、とてもうまく表現できたと思います。
苦労した部分は……グルーヴですね。速いとアンサンブルが崩れる可能性があるし、かといってリズムを落としたらボカロ曲じゃなくなっちゃうんですよ。そこをどう演奏者にも観客にも気持ちいいものにできるか、考えるのに苦労しましたね。
直江 苦労はたくさんありましたが、ひとつ挙げるなら『天使だと思っていたのに』ですね。この曲のサビがふた回しあって、ひとつ目がかなりカオスなんですよ。そこのガチャガチャした感じをどう表現するか考え抜いた末に、管弦楽法を使って“様子がおかしいサビ”を作りました。そこは思っていた通りの効果が出たので、苦戦した部分であり成功した部分でもあります。
苦戦は他にもあって、ピアノがメインだったのでピアノのバランスに気を使いました。クラシックの楽譜をいろいろ読みながら考えたんですが、実際の現場でマイクを通さずに聞こえるのかどうか、リハーサルの日までずっと緊張していました。
またボカロ曲自体が演奏を前提としていない楽曲が多いので、実際に気持ち良く演奏できるように書き直しているんですが、ピアノって人ごとの手癖が強く反映される楽器なんですよね。手の形や好きな手の動かしかたなどもあるので、自分はよくても他の人がやるとなんだかやりづらい、という可能性も大いにあるんです。そこでちゃんとピアニストさんが気持ちよく弾けるように書けているのか、という不安もありました。
あとはリズム楽器ですね。曲中のリズム楽器を全部再現することはできないんですが、ずっと同じ楽器だったらやっぱり飽きてしまいます。バリエーションを用意しつつリズム楽器3人がそれぞれどのタイミングで何をやるか考える必要がありました。またメロディ自体にリズムが組み込まれている曲がほとんどなので、それを崩さないようにアクセントの位置や省略する場所を決めていくのも大変でした。原曲より音が少なくなってもグルーヴを感じられるようにしなくてはならないので、苦労しましたね。
今村 『Let Me Take You』はいわゆるエレクトロニクスな楽曲で、原曲の声もエフェクターがかかっていたりと、オーケストラとは正反対の楽曲なんですよ。そこであえて正反対のものをどう寄せ合うか、非常に悩んだ記憶があります。
とくに途中のさまざまな音を鳴らしていくDJ部分はとても苦労しましたね。ああでもないこうでもないと制作プロダクション側とのやり取りがあって、そこからさらにドワンゴさんとのキャッチボールもあって、最終的には第10稿ぐらいまでいきました。
スクラッチ音などオーケストラにしていくのが難しい音が多く、編曲者4人で詰まりそうな部分の打ち合わせをしたときにも真っ先に相談しましたね。あまりにどうしたらいいかわからなくて、直江さんが聞いた瞬間に爆笑していましたのを今でも覚えています(笑)。結局そこだけ白紙のまま他が出来上がって、最後の余力で悩み抜いて作った記憶があります。
DJ部分以外でのミックスは、僕の中では原曲に少しでも近づけたかなというのはあります。DJ部分については、形になって安心したというのが近いですね(笑)。リハーサルでもこの部分は特に緊張しながら聞きました。特殊奏法もいろいろ入れていたぶん1回では確認しきれず、2回目聞いてようやく安心できたのを覚えています。
――第1部を終えて(インタビュー時)、実際の演奏と観客の反応を見た感想をお聞かせください。
鹿野 ものすごく熱い反応で、とてもうれしかったですね。演奏中もペンライトをずっと振っていただけましたし、楽譜の展示もみんな見に来てくれていました。お客さんとしてはもっと聞いていたいという欲求もあったかもしれませんが、逆に言えばそれだけ幸せな時間を過ごしていただけたのではないかと思います。
竹岡 オーケストラをあまり聞いたことがない人も多かったと思うんですけど、会場がすごく盛り上がって、僕もすごくうれしかったです。期待外れとか、冷めた反応が見られなかったのはすごく良かったと思います。
鹿野 思った以上にブラボー(※)とかも出てきて、すごかったよね。最初むしろ遠慮してたけど(笑)。
※ブラボー……クラシック音楽の演奏会にて、終演後の拍手とともに観客から送られる賛辞の掛け声。
直江 お客さんも緊張していただけですよね、あれは。私が見て感動したのは、私たち以上にグルーヴを知っていたことですね。
鹿野 ああ、ペンライトの振りかたでわかるよね。
直江 ハーフだとこう、Bメロだとこうきてサビでこう、という感じで、ちゃんと把握しているんですよね。様子がわからないときは小ぶりにうまく合わせて(笑)。楽曲とペンライトが相乗効果を生んでいて、「みなさんこういうふうに解釈して聞いてくださっているんだな」とわかるのがとてもうれしかったです。
それから、スタンディングオベーションも多くのお客さんがされていましたよね。オーケストラが初めてだという方がすごく多かったんですが、クラシックのコンサートでもスタンディングオベーションからのブラボーって毎回あるわけではないんです。人生初のオーケストラでスタンディングオベーションをするという、その人生経験はすごいですよ。
今村 早速X(Twitter)の反応をチェックしました(笑)。みんなうれしい反応をしてくださっているので、後でまたじっくり見てニヤニヤしようと思います。
会場で見ていて思ったのは、みなさんペンライトの色の切り替えがすごく俊敏でしたよね(笑)。僕の組曲の中では『だから言ったでしょ?』から『リアルにぶっとばす』のあいだに、コード進行が『リアルにぶっとばす』でそれ以外は全部『だから言ったでしょ?』になっている瞬間が4小節だけあるんです。普通は曲が切り替わったことに気づかないはずなのに、コード進行が変わった時点で会場中から「カチカチカチ」って色を変える音が聞こえてきたんですよ(笑)。みなさんの『#コンパス』と楽曲に対する愛情がすごく伝わってきた公演でしたね。
――最後に、この記事を呼んでいる読者へのメッセージをお願いします。
鹿野 僕がオーケストラの音を覚えたのは、すぎやまこういち先生の『交響組曲「ドラゴンクエストIII」』です。あれを何回も聞いてオーケストラの音を全部覚えたことで、今の自分があります。その後クラシックにも興味が出て、ベルリオーズやマーラー、ショスタコーヴィチ、そして日本の名だたる作曲家たちをいっぱい聴くようになりました。みなさんもオーケストラを気に入っていただけたら、オーケストラの名曲、かっこいい曲をどんどん聞いていただいて、演奏会にもぜひ参加してください。
竹岡 今日はオーケストラを今まで聴いたことがないという人も多かったんですが、オーケストラの音源ってテレビだったりアニメだったり、結構身近に溢れているんですよ。『#Compass Symphony』をきっかけにオーケストラに少しでも興味を持ってくれた人が、こうした身近な音源も含めていろんな音に触れていただけたらいいですね。
直江 これを機に、ぜひ推し楽器、推し奏者、推しオケを探してみてください。オーケストラは今回の東京交響楽団さんのように名前が出ていますし、楽器は調べると出てくると思います。演奏者は公開されていないのですが、演奏している楽団を手がかりに楽団員を調べていけば、SNSなどにたどり着けるかもしれません。気に入ったらぜひ推してください!
今村 これを機にクラシックやオーケストラに興味を持っていただけたらうれしいですし、逆に東京交響楽団や指揮の松井慶太さんが好きで今回の配信を見ている方が『#コンパス』というコンテンツを知るきっかけになるのもいいですね。このコンサートがコンテンツとコンテンツを繋げる橋渡しになれば非常にうれしいです。僕も『#コンパス』をインストールしてみました(笑)。
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