【ひらブラ vol.52】どんなゲームにCRIWAREは使われているのか?
2015-01-30 12:00 投稿
先週は、筆者インフルエンザに感染のため休載とさせて頂きました。大変失礼しましたm(__)m
初めてのインフルエンザというわけではありませんが、やっぱり39℃以上の発熱というのは本当にツラいものです(汗。しかも、体調の変化を感じたのは土曜日の午後。全身の只ならぬ関節痛に異常を察し近くの休日夜間診察へ飛び込みました。症状的にはインフルエンザだろうということで検査を受けるも「陰性」、解熱剤と一般的な感冒薬をもらってその日は帰宅。
でも症状はみるみる悪化し、翌日の朝、自治体の休日当番医を訪れ再検査。
見事に(?)インフルエンザA型と認定されました…。
どうやら、検査で感染が判定されるまでには、感染してから一定時間がかかるようです。
病院に貼られていた告知には「短くとも発症から8時間」と書かれていました。ボクの場合は、検査が早すぎたようです。でも、インフルエンザの対抗薬はウィルスの増加を抑えるものらしいので、服用が遅すぎても効果が薄いらしく・・・なかなか難しいところです。
流行は少し落ち着いてきたようではありますが、読者の皆さんも気をつけてくださいね!
さて、今週のひらブラは、アラカルト的にいくつかの話題をお届けします。見出しをみて、ご興味頂けたものからお読み頂いても結構です!
【今週のトピックス】 ・ウェアラブルEXPOに行ってきました! ・どんなゲームにCRIWAREは使われているのか? ・BCNの取材を受けました! |
ウェアラブルEXPOに行ってきました!
1月14日から16日まで、東京ビッグサイトで「ウェアラブルEXPO」が開催されました。記念すべき、第1回目となるイベントだそうです。
ボクも会期中、ウェアラブルEXPOのエリアを何度か訪れたのですが、同時併催の各種イベントとくらべても、明らかに人口の密集具合が違いました。歩くのもままならないほどの盛況ぶりで、ウェアラブルに対する注目度の高さを垣間見ることができました。
すでに数多くのメディアでレポート記事がUPされているので、どんなイベントだったかはそうした記事をお読みになって、ご存知の方も多いのではないかと思います。
ボクの印象に残ったポイントは、以下の3点。
1.業務ニーズの実例が増えてきた(コンシューマ市場はこれから?) 2.マテリアル系の出展企業が目立っていた 3.大手とベンチャーが類似ソリューションを展開している |
ウェアラブルに関しては、kickstarterのようなクラウドファンディング系のプロジェクトも含めると、もはや毎日といってよいほど新たなデバイスやサービスが発表されています。新規市場であることもあり、いわゆるビジネス的な成功事例というのはまだ少ないのが現状です(とくにコンシューマ向け)。
今回のEXPOでは、コンシューマー向けの製品も出展されていましたが、その数では、昨年開催のCEATECのほうがインパクトがあった気がします。むしろ今回のイベントでは、業務ニーズでの具体的な導入事例が数多く紹介されていたのが印象的でした。
「ピッキング」という、物流業界において、注文に応じて該当製品を倉庫等から選び出す作業に、クラウドに接続されたウェアラブル(スマートグラスや腕部に装着する液晶デバイスが主流)を活用するというユースケース。
また、病院内での手術準備を支援するシステムとして、専門知識をもたないアルバイトやパートの方でもスマートグラスに表示されたとおりに機材等をアセンブルできるようにした、という事例も。人件費が削減できるというコスト面のメリットだけでなく、看護師や医療従事者がより患者と接する機会を増やすことができるようになりサービスが向上した、という導入効果が印象的でした。
まだまだデバイス単価の高い先端ウェアラブルだからこそ、コンシューマ向け展開よりも先にBtoBの領域での試行錯誤が先行しそうですが、こうした実例が今後ますます増えていきそうですね。
展示会ならではかもしれませんが、ウェアラブルデバイスに応用可能なマテリアルの出展も目立ちました。導電性を持たせた繊維や布、自由に折ったり曲げたりできる超薄型バッテリーなど、頭に思い描いたデバイスを実現するために不可欠となるさまざまなマテリアルも展示されていました。また、マテリアルとはちょっと違いますが、IoT系のウェアラブル関連サービスをいち早く立ち上げるためのバックエンドサービス(MBaaS)を提供する企業のブースにも人だかりができていました。
こうしたバックエンドサービスの存在やファブレスなスキームが浸透していくことによって、ハードウェアの設計/製造が伴う領域でありながら、大手だけでなくベンチャーや中小企業も積極的に参戦可能となるのがウェアラブルの非常に大きな特徴だと思います。CEATECのときもそうでしたが、企業の規模を問わず、類似した機能の製品やサービスが発表されているところが面白いところです。
では、ここからは、ウェアラブルEXPOで個人的に気になったものをメモランダム的にご紹介!でも、ほんとに“人大杉”で、なかなか写真が撮れなかったんですよね…(汗。数が少なくてスミマセン。
どんなゲームにCRIWAREは使われているのか?
ちょうど1年前に『ひらブラ』の連載は始まりました。連載を始めた当時は、スマホゲームでの採用もまだ少なかった当社のミドルウェア。最近では、スマホゲーム開発者のみなさんにも次第にCRIWAREの認知が高まってきたようで、実タイトルに使っていただく機会も本当に増えました。
『ひらブラ』上でも何度もご紹介してきましたが、アプリのリッチ化とネイティブ化が凄いスピードで進んだことによって「音」や「演出面」でのニーズが一気に高まったことが、この背景にあります。また、iOSとAndroidの同時展開や各種端末の対応を効率化するために導入した、というお客様も多くいらっしゃいます。
機能や性能、価格やサポート体制、日本語ドキュメントの有無、対応プラットフォーム(OSを含む)や対応ゲームエンジンの種類など、ミドルウェア導入の検討はとてもさまざまな観点から行われます。
企業様によって重視されるポイントにはもちろん差異があります。
でも、ミドルウェア導入検討をされる企業様が「必ず」と言ってよいほど、重視されることがあります。
それはズバリ、「導入実績」や「事例」です。
つまり、「どんなアプリに使われているか?」。
導入実績を示す指標としては「数」と「内容」がありますが、CRIWAREでは、原則として、このどちらもタイムリーに公開し、積極的に情報提供しています。
ミドルウェアの信頼性をお伝えするときは「導入案件“数”」を、活用の具体的内容(ユースケース)を知りたいという方には「導入アプリ名」や活用内容(※公開が可能な場合)をお知らせするようにしています。
最近「CRIWAREを使っているゲーム名のリストが欲しい!」とか「最近の事例を教えて!」といったリクエストを頂くことが多かったので、今回改めて「CRIWAREの導入実績」を調べる方法をお知らせしたいと思います。ぜひ、導入検討の際の情報としてお役立て下さい。
【CRIWARE導入タイトルを知る方法(2015年1月現在)】■最新の「CRIWARE導入タイトル名」を知りたい →CRI公式ウェブ「採用タイトル」コーナーをCHECK! ※ヒント: ■毎週、最新の導入タイトルを知りたい ※ヒント: ■導入タイトルの開発者の声が知りたい ※ヒント: |
BCNの取材を受けました!
昨年末、ボクが調査/推進を担当しているウェアラブル関連の事業展開について、IT系業界紙『BCN』(Business Computer News:BCN社)の取材を受けました。
BCNは、週刊のIT業界情報紙です。
BCN紙面の連載に『ビジネスシーンを変える最先端キーワード:ウェアラブル』というコーナーがあるのですが、このコーナーの「第12回」で当社について取り上げて頂きました。
BCNは紙の新聞がメインですが、タイムシフトで(新聞掲載から少し遅れて)ウェブ上でも記事が無料で読めるようになっています。ご参考までに記事のURLをご紹介したいと思います。
<ビジネスシーンを変える最先端キーワード ウェアラブル> 第12回 センサの波形情報に着目 新機軸を打ち出す http://biz.bcnranking.jp/article/serial/businesskey/1501/150108_138405.html BCN Bizline (2015/01/08) |
なお、上記記事を読むには、BCNへの会員登録(無料)が必要です。
…余談ですが、同コーナーの「第11回」にも自分が登場していることに(実はあとからw)気づきました。ボク的には、ちょっと記事のタイトルが恥ずかしいので(汗、こっそりリンクだけご紹介しておきます(絶賛リバウンド中なので・・・悔い改めて頑張ります!)。
2回にわたり当社についてご紹介頂いたBCNさんに、この場を借りて、心から御礼申し上げます。
…というわけで、今週のひらブラはここまで。
それでは、また次回の更新でお会いしましょう!
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※vol.1-3:福袋も飛行機もゲームも?ゲーム開発を支える”黒い箱”とは
※vol.1-2:福袋も飛行機もゲームも?ゲーム開発を支える”黒い箱”とは
※vol.1-1:福袋も飛行機もゲームも?ゲーム開発を支える”黒い箱”とは
読者の方からのご意見ご感想やご質問なども大歓迎です。以下のコンタクトフォームからどうぞ。なるべく多くの方のご意見に誠意をもってお返事したいと思っております。
幅朝徳(はば とものり) 株式会社CRI・ミドルウェア 商品戦略室 室長、CRIWAREエヴァンジェリスト。学習院大学卒業後、CRIの前身である株式会社CSK総合研究所に入社。ゲームプランニングやマーケティング業務を経て、現CRIのミドルウェア事業立ち上げに創業期から参画。セガサターンやドリームキャストをきっかけに産声を上げたミドルウェア技術を、任天堂・ソニー・マイクロソフトが展開するすべての家庭用ゲーム機に展開。その後、モバイル事業の責任者として初代iPhone発売当時からミドルウェアのスマートフォン対応を積極推進。GREE社やnhn社といった企業とのコラボでミドルウェアの特性を活かしたアプリのプロデュースも行う。近年は、ゲームで培った技術やノウハウの異業種展開として、メガファーマと呼ばれる大手製薬会社のMR(医療情報担当者)向けのiPadを使ったSFAシステムを開発、製薬業界シェアNo.1を獲得しゲーミフィケーションやゲームニクスの事業化を手掛ける。現在、さらなる新規の事業開拓や未来のサービス開発を担当する傍ら、ますます本格化するスマホゲームのリッチ化を支援するためにモバイルゲーム開発者におけるミドルウェア技術の認知向上のためエヴァンジェリストとしての活動に注力中。
趣味は、映画鑑賞とドライブ、クロースアップマジック、デジスコによる野鳥撮影、コンパニオンバードの飼育、そしてもちろん、ゲーム。
CRI・ミドルウェア ウェブサイト
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