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【ひらブラ vol.56】過去の自分からの挑戦状「ブラックボックスの中身は?」

2015-03-06 12:00 投稿

4週連続でCRIWAREのトピックをお届けしたので、今回はちょっと“箸休め”的なエントリです。

ちょうどこの記事が掲載される日はバルセロナで行われているMWCの直後ですし、GDCも開催の真っ最中でもあるので、モバイルやウェアラブル、ゲームに関するさまざまなニュースに溢れている頃かもしれませんね。そういえば、3月10日(日本時間)には、いよいよアップルの「スペシャルイベント」も行われるんでしたっけ。

賑やかな“早春”になりそうですね!ボクもいろいろなニュースや業界動向が楽しみです。

さて、今回のひらブラは、日本の伝統工芸品がブラックボックス化してしまったお話です(笑)。ぜひ肩の力を抜いてお楽しみ下さい。

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▲寄木細工で有名な「箱根円山物産」の店内(筆者撮影)

「秘密箱」との出会いと再会

その『箱』を、ボクが買ったのは、2年半前。

箱根の関所や芦ノ湖の遊覧船乗り場のすぐ近くにある、箱根丸山物産というお店でした。このお店は、箱根の伝統工芸品である「寄木細工」製品を数多く扱っています。

寄木細工という存在を初めて知ったのは小学4年生のときでした。家族旅行で箱根を訪れた際、その謎めいた幾何学模様、ソリッドなフォルムでありながら温かみのある木の質感に一目惚れ。なかでも『秘密箱』と呼ばれる、箱にほどこされている“仕掛け”を手順どおりに解除しないとあけることが出来ない『箱』はとても魅力的でした。

『秘密箱』は、仕掛けの回数や大きさ、表面のデザインによって価格が異なります。安いもので1,500円(4〜5手順)から、高いものは5万円を超えるもの(72手順)もあります。非売品ですが、お店にはなんと、「125手順」の秘密箱も展示されています。

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▲写真は、なんと、1536手順の秘密箱!(写真提供:箱根丸山物産)

小4当時のお小遣いでは、とてもサイズも小さくて手順も少ない一番安いものしか買えなかったのですが、いつもお守りのように持ち歩いていました。何度も練習して、ポケットのなかで片手で開けられるようにもなりました(笑)。

昔からマジックやパズルが好きだったこともあって、日本に『秘密箱』という伝統工芸が存在すること自体がとても嬉しく感じました。丸山物産さんのウェブによると、『秘密箱』の創始は江戸後期の1830年頃と伝えられているそうです。

当時、その小さな『秘密箱』の中には、アストフィリンという薬を入れて持ち歩いていました。当時は小児喘息を患っていたので、発作が出ると、その『秘密箱』から薬を取り出して飲んでいました(中学生になると同時に携帯型の吸入薬に変わったために箱も使わなくなり、その後、おかげさまで完治しました)。

そんなわけで、中学生になると『秘密箱』のことはすっかり忘れてしまったのですが、当時、クライブ・バーカーというホラー小説家の作品にハマっていて、彼の作品のひとつ『ヘルバウンド・ハート』を映画化した『ヘル・レイザー』という作品を観たことがきっかけで、再び『秘密箱』のことが気になり始めました。

その映画には「ルマルシャンの箱」というアイテムが登場するのですが、これが箱根寄木細工の『秘密箱』にソックリだったのです(笑)。

【参考】:ルマルシャンの箱(Google画像検索

そんなこんなで、子供の頃から『秘密箱』とはご縁の多かった人生なのですが(笑)、2年半前に久しぶりに箱根を訪れた際、オトナになった今、『秘密箱』への情熱が再燃したのでした。子供時代には買えなかった、あこがれの“10回以上”の仕掛け回数の『秘密箱』。ワクワク!

オトナ買い!!!

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▲ついにゲットした大きな『秘密箱』(写真は購入直後に撮影したもの)
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▲仕掛けを手順どおりに動かすと、このように箱がひらきます。

…前置きが長くなりましたが、、、話はさらに、これから2年後にジャンプします。

過去の自分からの挑戦状!

昨年の10月(つまり『秘密箱』オトナ買いから2年後)、自宅の書斎をリフォームすることになり、物置を整理していた時のことでした。

出てきたんです、この『秘密箱』が。

そして、さっそく開けようとしたけれど、そう簡単には開いてくれません。2年がたち、完全に「開け方」を忘れてしまったのでした。

箱を振ってみると、音がします。

「何か入ってる!」

そういえば、せっかくの『秘密箱』なんだからと、大切なものを箱のなかに入れた記憶が残っています。

なにか、とても“大切なもの”。

でも、それが何か、まったく思い出せません。

これは困った・・・(*_*;

まさに、2年前の自分からの挑戦状!

毎日、試行錯誤しながら、コツコツと手順を解き明かす日々。

ある手順をさかいに、まったくビクともしなくなる『秘密箱』を、思わず投げつけたくなる日もありました・・・。

箱をみつけてから数週間が経ったある日の夜。夢のなかで「押してダメなら、引いてみよ!」という天啓を受け(本当です!w)、ある手順のなかで、いつもとは逆側にパーツをスライドしてみました。

すると、、、

『秘密箱』は、まるでその封印が解けるかのように、開いてくれました。

中から現れたのは、、、!?

そのときの感動を、思わず、facebookでつぶやいていました。

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▲『秘密箱』が開いたときのfacebookエントリ

箱のなかに入っていたものは、その『秘密箱』の開け方、でした。

お札や小切手、貸金庫の鍵でもありませんでしたが(笑)、確かに「大切なもの」には違いありませんでした。

数週間かけて『秘密箱』を開けたという体験と、開いたときの感動や達成感は、たしかに「開け方」が分かっていたら絶対に得られないものでした。

2年前の自分の「ドヤ顔」が頭のなかに浮かびつつ、過去の自分からの挑戦状に、ちょっと感動してしまいました(まぁ、2年前のことを覚えていないことも、どーかとは思うのですがw)。

ちなみに上記のエントリでは50手以上と書いてありますが、正確には27手の間違いでした(あまりの興奮による錯誤!?)。

セルフ・タイムカプセルのススメ

今回の体験があまりにもドラマティックだったので(笑)、今度はもっと難しい=手順の多い秘密箱を購入して、何か「大切なもの」を入れて、家のどこかに封印してみようかなぁ、なんて思っています。

その箱の存在も、そして、「開け方」も忘れた頃、タイムカプセルのように発見し、ふたたび今回のような試練を、未来の自分に与えてみるという試み。

できれば、中身が何だったかを忘れるくらいの「大切なもの」を入れると良いかもしれません。『秘密箱』がブラックボックス化すると、それを開ける試行錯誤のワクワク感とスリル感が倍増します(笑)。

他人には言えないヒミツを入れておくのも良いかもしれませんが、他人が『秘密箱』を発見することもあるかもしれませんので、くれぐれも自己責任で!!

【箱根寄木細工専門店 箱根丸山物産 公式ウェブ】
http://www.hakonemaruyama.co.jp/【秘密箱 商品ラインナップ(同ショップ内)】
http://www.hakonemaruyama.co.jp/japanese-puzzle-boxes.htm

ちなみに、余談になりますが、ボクが箱根方面に行くときに必ず立ち寄るカレーショップがあります。

「箱根かれー心」というお店なんですが、レトロゲーム好きにはたまらない店内になっています。もちろんカレーも絶品なのですが、下記の写真にビビっとくる人は、ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

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▲ズラリ並んだゲームウォッチの数々(分かる人はもうオッサン?汗)
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▲LEDゲームの数々
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▲箱も保管されているところがまた凄いですよね!

…というわけで、今週のひらブラはここまで。

それでは、また次回の更新でお会いしましょう!

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【バックナンバー】

※【ひらブラ vol.55】快適な音ゲーをAndroidでも実現するための試み(Part.2)『遅延の自動推測(ADX2新機能)』

※【ひらブラ vol.54】しゃべる家電 by CRIWARE やウェアラブル

※【ひらブラ vol.53】マルチプレイ時のローカルマッチングをGPS/Bluetoothレスに!?(ゲーム開発者向け)

※【ひらブラ vol.52】どんなゲームにCRIWAREは使われているのか?

※【ひらブラ vol.51】ボク流「タイムラプス撮影」活用術

※【ひらブラ vol.50】CES2015はウェアラブル一色!(のはずw)

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※【ひらブラ vol.45】ふしぎなブラックボックス

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※【ひらブラ vol.43】続:Google社のゲーム「イングレス」でダイエットしてみた(その2)

※【ひらブラ vol.42】Google社のゲーム「イングレス」でダイエットしてみた(その1)

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※【ひらブラ vol.36】ネーミングによる期待感の創出(Apple Watch や Destinyの話)

※【ひらブラ vol.35】快適な音ゲーをAndroidでも実現するための試み(シリーズ)

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幅朝徳(はば とものり) 株式会社CRI・ミドルウェア 商品戦略室 室長、CRIWAREエヴァンジェリスト。学習院大学卒業後、CRIの前身である株式会社CSK総合研究所に入社。ゲームプランニングやマーケティング業務を経て、現CRIのミドルウェア事業立ち上げに創業期から参画。セガサターンやドリームキャストをきっかけに産声を上げたミドルウェア技術を、任天堂・ソニー・マイクロソフトが展開するすべての家庭用ゲーム機に展開。その後、モバイル事業の責任者として初代iPhone発売当時からミドルウェアのスマートフォン対応を積極推進。GREE社やnhn社といった企業とのコラボでミドルウェアの特性を活かしたアプリのプロデュースも行う。近年は、ゲームで培った技術やノウハウの異業種展開として、メガファーマと呼ばれる大手製薬会社のMR(医療情報担当者)向けのiPadを使ったSFAシステムを開発、製薬業界シェアNo.1を獲得しゲーミフィケーションやゲームニクスの事業化を手掛ける。現在、さらなる新規の事業開拓や未来のサービス開発を担当する傍ら、ますます本格化するスマホゲームのリッチ化を支援するためにモバイルゲーム開発者におけるミドルウェア技術の認知向上のためエヴァンジェリストとしての活動に注力中。

趣味は、映画鑑賞とドライブ、クロースアップマジック、デジスコによる野鳥撮影、コンパニオンバードの飼育、そしてもちろん、ゲーム。

CRI・ミドルウェア ウェブサイト

http://www.cri-mw.co.jp/

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