『クラロワ』無謀過ぎる企画“0から100日8000道”を達成したライキジョーンズさんにインタビュー!企画の苦悩や天界を目指す心得を訊いてみた
2021-10-02 12:00
2019-04-16 15:58 更新
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クラッシュ・ロワイヤル
2019年4月、“クラロワリーグ アジア2019”がいよいよ始まる。
それに合わせ、各チームの顔ぶれも4月中に発表される予定だ。果たして、どんなプレイヤーが新しくプロになるのか。チーム間の移籍はあるのか。期待に胸を高鳴らせているファンも多いことだろう。
しかし、新しく入るものがいれば去るものもいる。
今回は、2018年にプロ選手として活躍しながらも今年はその舞台に立たない、アマテラス、shun、koo、Ozの4選手へのインタビューを敢行。去年の思い出と、彼らのこれからについて語ってもらった。
▲アマテラス選手。
――アマテラス選手、お疲れ様でした。なぜ今年はプロにならなかったんでしょうか?
アマテラス 昨年、大学で単位を多く落としてしまったため、その回収のために今年のプロ活動を断念しました。
――昨年、いちばん印象に残っている試合はなんですか?
アマテラス 1stシーズンの決勝でのフチ選手との試合です。 優勝のかかった試合で強い想いをかけて臨んだだけに負けた時の悔しさが一段と残りました。
――クラロワリーグを通じて、たいへんだったことはなんですか?(試合以外)
アマテラス 福岡から東京まで毎週往復するのがたいへんでした。
――クラロワリーグに携わったことで変化(成長)はありましたか?
アマテラス 元々人前で話すのが苦手だったのですが、インタビューなどを通してだんだん、自分の意見を話すことが出来るようになりました。
――去年のことで後悔していること、やり直したいことはありますか?ある場合、それは何でしょうか?
アマテラス もちろん世界大会に出れなかったことです。つぎがあるならば絶対に世界一を取りたいです。
――去年のプロや監督、スタッフでいちばん記憶にのこっている言葉はなんですか?
アマテラス ユイさんのエレベーターの静寂の中での突然の奇声です。
――(笑)。去年一年の自分で自慢できることはありますか?
アマテラス 世界のプレイヤーたちにヨーソローを広められたことです。
バッチリヨーソロー布教してきました(*> ᴗ •*)ゞ pic.twitter.com/ixuy7KHNXF
— Yosoro Master(Amaterasu) (@takesatococ) May 19, 2018
――来年以降、またプロになれるチャンスがあったら、なりますか?
アマテラス 来年学業に余裕が出来れば、またプロを目指そうと思います。
――将来の夢は?
アマテラス 安定した職業に就くことです。
――何か最後に、言っておきたいことはありますか?
アマテラス 好きなYouTuberは、ぼんじゅうるさんです。
▲ぼんじゅうる氏。
以前、筆者がZEROS選手と打ち合わせる用事あり、GameWith本社にお邪魔したときのこと。大きなカバンを引きずって、小走りに急ぐアマテラス選手の姿を見たことがある。
それからも、私が目にするアマテラス選手は大きなかばんを持っていて、それというのも福岡からわざわざ毎週、東京に来ていたからだったのか…といま知った次第である。本当にお疲れ様でした。
アマテラス選手との思い出といえばもうひとつ。去年の1stシーズン開始前にインタビューをとったとき、彼は“全項目ヨーソローでお願いします”と回答してきて、ぶっ飛んでるなあと思った記憶がある。今回、ちゃんと答えてくれてよかった。
とはいえ、このインタビューからも伝わってくる彼独特のユーモアセンスは高く、個人的には大好きである。果たして2019年もクラロワ界にヨーソローは生き続けるのか、ユイヒイロ選手の奇声は再び飛び出すのか、楽しみにしている。
そんなアマテラス選手は、2017年の日本一決定戦、そしてロンドンの世界一決定戦からこのかたクラロワの最前線で戦い続けてきた古強者であり、その姿が見れなくなるのは正直寂しい。しかし、いつかまた、進化したヨーソローを引っ提げて帰ってくることを確信してやまない。なお、進化したヨーソローってなんだ、というツッコミはいっさい、受け付けていないのでよろしく。
▲shun選手。
――shun選手、お疲れ様でした。なぜプロを断念したんでしょうか?
shun 今年、高校3年生となり、将来、自分が損をしないために、なるべく選択肢の幅を広げておくために受験をするからです。
――昨シーズン、いちばん印象に残っている試合はどれでしょう?
shun TNT選手との勝ち抜き戦。自分らしい、相手の常識の外側から、勝負を仕掛ける形のデッキで勝利を収められたことです。
【クラロワリーグ】shun選手のとんでもデッキが登場!これは見逃せない!【GameWith vs OGN ENTUS】―クラロワ公式チャンネル
――クラロワリーグを通じて、たいへんだったことはなんですか?(試合以外)
shun 自分は飛行機ですかね。怖い! ですし、これまで海外に行ったことがなくて長時間の飛行機に乗ることがなかったので、とてもたいへんでした。睡眠不足にもなりました。
――クラロワリーグに携わったことで変化(成長)はありましたか?
shun 人前で緊張することがなくなりました。去年、1stシーズンの1戦目だけは緊張し過ぎたのですが、つぎからはいつもの自分で戦えるようになりました。そして、取材でも落ち着いて受け答えできるようになりました
――去年のことで後悔していること、やり直したいことはありますか?ある場合、それは何でしょうか?
shun 1stシーズンの決勝もそうですが、とくにやり直したいのは2ndシーズンですね。自分の成績を見ると1on1では1度も勝てなくてチームに貢献出来ず、チームがプレイオフに進めなかったので悔しかったです
――去年のプロや監督、スタッフでいちばん記憶にのこっている言葉はなんですか?
shun 岸さんの実況の“おかえりメガゴ”(※)ですね(笑)。 プロの実況者だからこそ出てくる瞬時の言葉がとてもおもしろいと思いました。岸さんは、視聴者を実況で楽しませてくれる、とてもすごい方だと感じます!(※筆者注:2018年の シーズン2 Week2 Day3 Match1 Set1 Game1に、PONOS Sportsのメガゴが右から左に戻ってきた際に、実況の岸大河がとっさに言った名ゼリフ)
――去年一年の自分で自慢できることはありますか?
shun 強いて言えばゲームのプロとしてやらせていただいたことです。
――来年以降、またプロになれるチャンスがあったら、なりますか?
shun やりたいです!
――将来の夢は?
shun ゲームをプレイする側も、ゲームを作る側にもなりたいと思っています!
――最後になりますが、高校生大会(Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019)には出場を考えていますか?プロリーグよりはスケジュール面で余裕がありそうですが…。
shun 高校生大会は出たいと思っていますが、学校でクラロワやっている方が少ないので出れるか出れないか微妙なところです。
――了解です。shunさんの勉強もふくめた活躍を、心から楽しみにしています!
shun ありがとうございます! pontaさんも頑張ってください。
今年、プロにすすまなかったことでいちばん驚かれたのは間違いなくshun選手だろう。人気、実力は言うまでもなく、誰もが将来性を感じずにはいられないその若さは、若年者が多いクラロワプロ選手の中でもkk、kooと並び、とくに図抜けていたからだ。また、Twitterでもクラロワへの強い思いをたびたびつぶやいており、プロにならないshun選手の姿を筆者はまったく想像していなかった。
しかし、“受験のため”という理由には納得感しかない。将来のことを真剣に考えぬいた結論なのは間違いないだろう。彼の大学受験の成功と、プロ選手としての再登場を期待している。
ただ、今回プロにすすまなかったことで高校生大会への出場の夢が拓けたのも事実。元プロ選手が引退後、高校生大会で活躍するという筋書きには夢とロマンしかない。胸アツすぎる。
また、高校生大会のほかにもアマしか出れないクラロワの大会はほかにもたくさんある。いろいろ難しい点もあるかと思うが、受験に差し支えない範囲でのshun選手のクラロワ活動を心から楽しみにしている。
▲koo選手。
――koo選手、お疲れ様でした。なぜプロを引退することに決めたんでしょうか?
koo YouTube活動に専念したかったからです。
――昨年、いちばん印象に残っている試合はなんですか?
koo シーズン2の最後の最後で3タテした試合です。
――クラロワリーグを通じて、たいへんだったことはなんですか?(試合以外)
koo YouTuber兼プロゲーマーとして活動していた自分に対する仲間からのプレッシャー。「YouTube活動している時間を練習に使うべきだ!」と言われ、言い争ったことです。
――クラロワリーグに携わったことで変化(成長)はありましたか?
koo メディアに出るなど、社会に関する考え方が大きく変化しました。大人としての階段を一歩ずつ登れてる実感があります。
――去年のことで後悔していること、やり直したいことはありますか?ある場合、それは何でしょうか?
koo Lewis監督の言う通り、デッキの幅を増やすべきだったという後悔があります。
――去年のプロや監督、スタッフのセリフでいちばん記憶にのこっている言葉はなんですか?
koo 辛い状況の中で、監督の“本気で練習して見返せばいいじゃん、勝てなくても努力は報われるよ”、“kooは覚醒する力を持っている”という言葉です。
――去年一年の自分で自慢できることはありますか?
koo いちばん辛い状況のなかで3タテしたことです。
――来年以降、またプロになれるチャンスがあったら、なりますか?
koo なりません。
――将来の夢は?
koo YouTuberとして、大成功することです。
――最後に、シーズン2で応援しているチームはありますか?そして彼らに何かメッセージはありますか?
koo 今後の活動の立場上、ほんとうに残念ですが答えられません。申し訳ありません。
――失礼しました。ありがとうございました。
kooはこの4人の中でもっとも早くプロ引退を表明した選手である。またプロ復帰を一切考えていないという点でほかの選手とは一線を画している。
彼はプロ引退前からクラロワYouTuberとして頭角を現しており、2019年4月現在、押しも押されぬ、クラロワ界を代表する配信者のひとりとなっている。
しかし、順風満帆に見える彼のこれまでの道のりが、決して楽なものでなかったことは今回のインタビューからもうかがうことができる。
プロ選手のいちばんの役割は練習し、勝つことなのは当然だが、自身のYouTubeチャンネルを通じてリーグを盛り上げ、コミュニティに対しプロチームの認知を高めることもまた、大きな目で見た場合、非常にすばらしいことである。つまり、どちらも正しいのだ。
その、両方の正しさの中で苦闘し続けたkoo選手が、YouTuberいっぽんに絞ったのはおそらく不可避なことだったのかもしれない。
ただ、プロ選手だった彼の経験は、今後のクラロワを盛り上げるうえで重要なものになっていくことは間違いないだろう。強い選手は貴重だが、その強さを正確に実況解説できる存在もまた非常に貴重なものだからである。
▲Oz選手。
――Oz選手、お疲れ様でした。なぜプロを引退することに決めたんでしょうか?
Oz 学業を優先したかったからです。去年のシーズンはなんとか学業と両立していましたが、それでもどちらも中途半端になってしまっていて、それでは良くないと感じました。
――昨年、いちばん印象に残っている試合はなんですか?
Oz シーズン2のDetonatioN Gaming戦のKOHでの3タテ。KOH初出場ということもあり緊張しましたが、その中で結果を残すことができました。
――クラロワリーグを通じて、たいへんだったことはなんですか?(試合以外)
Oz 自分は大学生で理系だったため実験があり、毎週決まった日に必ずそちらに行かないといけませんでした。そして、それが海外遠征のスケジュールとほぼ重なっていて、試合になかなか行けず悔しく、申し訳なかったです。
――クラロワリーグに携わったことで変化(成長)はありましたか?
Oz よりロジックで物事を考えられるようになったことです。自分やほかチームの分析などで、しっかりとロジックを使って思考することで、物事をより正確に考えることできるようになりました。
――去年のことで後悔していること、やり直したいことはありますか?ある場合、それは何でしょうか?
Oz 練習時間の使いかたを後悔しています。両立が難しかったですが、それでももっとうまく時間を割くことができたかなと感じています。それができていれば、結果ももう少し変わっていたかもしれません。
――去年のプロや監督、スタッフのセリフでいちばん記憶にのこっている言葉はなんですか?
Oz 具体的なセリフではないですが、おこめちん監督やまわりのメンバーが、自分の勝利した時に、自分のことのように喜んでくれたことです。
――去年一年の自分で自慢できることはありますか?
Oz 両立はしんどかったですが、倒れることなく1年間、自分なりにはやり遂げられたことです。
――来年以降、またプロになれるチャンスがあったら、なりますか?
Oz いまはそこまでやりたい気持ちはないです。でも、またタイミングや気持ちが合致すればあの場所に立ちたいという気持ちはあります。半々、って感じです(笑)
――将来の夢は?
Oz ゲーム関係の仕事です。自分なりにゲーム業界をもっと盛り上げていきたいです!
――最後に何でもお願いします。
Oz 去年の試合やドキュメンタリーを通して、プロ選手に憧れを感じる人もたくさん出てきたと思います。ただ、自分たちはキラキラしているだけではなく、外から見ているよりもっと辛い状況や勝負の世界に身を置いていて、それは本当にきびしいものであり、それを乗り越えて戦っているんだということをわかってほしいです。
また、キラキラした姿を見せられているのは選手たちの努力だけではなく、まわりの運営やスタッフさんをはじめとした沢山の方々の力もあります。そのおかげで選手たちがより輝けるんだというのもわかってほしいです。つまり、沢山の方々の努力とそれぞれの思いでクラロワリーグが作られているんだということを最後に伝えておきたいです。
――ありがとうございました!
Oz こちらこそこういった機会をくださりありがとうございました!
去年、Oz選手について練習になかなか来れないという噂を聞いたことがあった。
それで筆者は彼に対しクラロワに不熱心というイメージを勝手に持っていた(ほんとうに、ほんとうにすみません)。
しかし、こうして彼自身の言葉を聞くと、思うようにクラロワの時間を確保できずに悩み、かつ人生に真摯に向き合っているひとりの若者の姿が浮かび上がってきた。
もちろん、忙しい中やりくりしているのはどの選手も同じだが、練習時間をどうしても確保できなかった選手もまた、強い葛藤を抱いていたのだという当たり前の事実に気づかされた。
また、Oz選手は私の中でしゃべらない選手のイメージだったが、じつは強い思いと、しっかりしたロジックの言葉を使う、魅力的な人間であったことを初めて知れた。
新しい一面を知れたのが引退インタビューというのも皮肉な話ではあるが。
なんにせよ、スタッフへの感謝の言葉をきちんと持っていたOz選手の将来は明るい。選手にせよ、選手以外にせよ、またクラロワリーグに携わってもらえればうれしい。
▲インタビュアー:ponta(スパセル系ブロガー)
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