『クラクラ』と『クラロワ』がPCでもプレイ可能に!Supercell IDを使えばアカウントも引き継げる
2023-10-24 14:08
『クラッシュ・ロワイヤル』(以下『クラロワ』)の公式プロリーグ”クラロワリーグ アジア”。現在シーズン1の激闘が、韓国にてくり広げられている。そんなクラロワリーグアジア参加チームの監督、選手たちにインタビューを実施。今回は、FAV gamingyのインタビューをお届け。
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<左から>
●おこめちん監督
●きたっしゃん選手
●けんつめし選手
●だに選手
●JACK選手
――苦しい状況もありましたが、今シーズン振り返ってみていかがですか。
おこめちん 結果から見ると、3勝5敗といった形で、とくに序盤勝ち星を重ねられなくて厳しい状況が続いていました。チームの半数が新規メンバーと言ったところと、フルで4名ということもあって最初から連戦連勝できるとは考えてはいませんでした。ただ、負けた試合も内容を見てみるとストレートに負けたとかそういう事は無く、セット3までもつれてギリギリ負けてしまったりですとか、勝ちへのビジョンが十分に見える状況でした。確実に身を結ぶ瞬間が来るということを信じて、チーム一丸となって取り組んできました。
――その中で、5月30日の試合で勝てたっ点は非常に大きかったですね。
おこめちん そうですね。これまで勝ってる試合も、セット3のキングオブザヒルまでもつれて勝つっていたのですが、初めてセット1、2両方ともストレートで取って勝ちました。ひとつの殻を破れたというはチームとしても大きい収穫でした。
――けんつめし選手は、キャプテンとして昨年から引き続きの参戦ですが、今シーズンはいかがでしょう。
けんつめし 去年経験した選手は自分とだに選手しかいないので、最初はどうしても緊張を感じると思います。きたっしゃん選手もJACK選手も最初はその緊張感と戦うというところだったので、できるだけ自分とだに選手でカバーしていきたいとは思っていました、ただ、力不足があったりで、こういうスタートにはなってしまったんですが、最近はいい感じに全員が集中できてますし、いい感じにチームがまとまってきていると思います。
――だに選手も、けんつめし選手と同様に先輩としてやってきた中で、チームを引っ張っていかなきゃいけないという、去年とはまた違ったプレッシャーを感じましたか?
だに 昨年プロリーグを経験したので、その経験を活かしていろいろなことを伝えていけたらと思っています。
――実際、JACK選手も今回初めてプロとして参加しましたが、試合感やプロとしての意識というのは芽生えてきましたか?
JACK 実際に試合に出てみると、普通のマルチと違ってタイブレークルールがあって、タワーが削られていると負けてしまうという状況があります。それを意識して序盤は結構守りに入っていたせいもあって、こちらから積極的に攻められずに相手に流れを作られてしまうこともありました。試合後メンバーたちと話し合って、「もっといつも通りプレイしてもいいんじゃないか?」という話になってからは、かなり自然にプレイできるようになりました。
――普段通りにプレイすることを意識したら調子が出てきたわけですね。きたっしゃん選手も同じく、今回初めてプロ選手として表舞台に立った感想はいかがでしょう。
きたっしゃん めちゃくちゃ緊張していて、とくに最初の試合は結構ガチガチで、いつも通りにはなかなかプレイできなかったです。でも最近は慣れてきて、比較的いつも通り、練習でやっているようなプレイができるようになってきたという感じです。
――多少気持ち的にも余裕が出てきたと。日本のユーザーの声とかは聞いたりしてますか。SNSを見たりとか、どんな反応がきてましたか。
おこめちん 一番実感しているのは、去年よりも一般ユーザーの反響が大きい、というところです。僕らは勝ち星を重ねられない時期がしばらく続いていたんですが、その中でも毎回暖かく応援してくれているファンの励ましのコメントを多数いただいていて。それは皆の力になったと思います。
けんつめし ツイッターなどを見ていると、FAVの試合が一番気になってる方が多いのかなとという印象を受けました。自意識過剰な部分はあるかもしれませんが(笑)。皆の興味が高いので、自分のYouTubeのコメント欄でも「FAV、次は勝ってくれ!」といった応援コメントも目にしました。試合を見てくれる方が多いし、注目されているチームなんだなというのを感じてて嬉しく思います。
――一他のチームは韓国に滞在していることが多い中、FAV gamingは毎回渡航するというところで、多少の時間のロスなどもあるとは思いますが、そういった点に関してはいかがでしょう。
けんつめし パッと見、デメリットしかないように見えるんですが、移動中の時間てどうしようもないので嫌でも休めるというメリットもあります。また、移動時間があることによって自然とチームメイト皆で喋るので、次どうするとか、この前の良かったねといったミーティングや、世間話なども、話す機会というのは滞在しているよりむしろ増えている点もあると感じています。悪い事だけじゃないと思うので、いいムードのまま勝ち続けたいなと思います。
おこめちん FAVは日本チーム3チームと、既に試合が終わった後ですが、試合結果を見るとGamewith以外には勝っています。試合内容を見ても、パワーバランスが崩れてるとか、そういう事は一切感じてないので、練習量に対するそこに対する影響は軽微かなと考えています。
――渡航に関するマイナスの影響はそれほどないと。
けんつめし 唯一あるとすれば、「そこを言い訳にしたくない」というのは全員が思っているところです。考えてしまう時もあるので、それに負けないようにという感です。
――日本では皆さんどうされているんですか?
おこめちん JACK選手は元々実家に住んでて、いまはけんつめし選手の家で、きたっしゃん選手と3人でルームシェアのような形で住んでいます。
――集団生活特有のストレスを感じることはありますか?
けんつめし ……あるんですかね? ちょっと、母親の気持ちがわかるというか(笑)。3人でバタバタと家を出て行ったりするときに「昨日の夜に洗濯しておけばよかった!」って思ったり、そういう時もありますが、それはそれで楽しいですね。皆で一緒にクラロワをできたり、動画を見たりできるので、環境としては最高ですね。
――食事も洗濯もけんつめし選手がやってるんですか。
けんつめし 自分が食事を担当し、その他の家事は2人に分担してます。
――けんつめし選手の料理はおいしいですか。
JACK&きたっしゃん おいしいですね!
――けんつめし選手は、料理好きで興味もあったんですよね。
けんつめし そうですね。なので、わりと楽しいです。コスト的にも作った方がお得ですし。
――大体1日のスケジュールってどういう感じなっているんですか?
おこめちん 練習日は11時に練習を開始して、その時のチームの状況によって練習の内容を変えています。これまでは、チームの練習の8割9割を2v2の練習に費やしました。19時ごろに解散して、一旦解散するんですが、大体21時とか22時にスクリムと言って他のチームの練習試合を組んでいたりするので、そこからまた2時間ぐらい練習試合をするという流れが一般的なサイクルです。
――練習で2v2に重きを置いて理由は?
おこめちん セット1で2v2が採用されているので、セット1で勝てるか勝てないが、チームの流れにも大きく影響するんです。FAVはご存知の通り昨年RAD選手と焼き鳥選手が2v2を担っていた部分があって、現在のメンバーはノウハウがそれほど蓄積されていない。そこの部分でゼロスタートだったので、僕だったり他のチームと練習試合をして、アドバイスをしたり、選手同士で意見を交換し合ったりしながら、一つずつ積み重ねていった結果、ようやく芽が出てきていると。
――ちなみに、シーズン中にチーム内で雰囲気が悪くなったことはありましたか。
おこめちん 雰囲気が悪くなったというより、KING-ZONE戦で負けたときに、2v2の練習にかなりの時間を費やしたにも関わらず中々結果が出なかったため、けんつめし選手がものすごく落ち込んだ日がありました。
けんつめし そのときはツイッターでも少し出しちゃいましたね。
おこめちん は帰り道にファストフード店で夜食買って帰ろうかって話をしていたんですが、けんつめし選手だけ店の外でずっと待ってて。明らかに落ち込んでたので、その時は意識的に声を掛けて、ホテルに戻った後、ハンバーガー片手に今後の方針というか、皆が思っていることを拾い上げて、1人1人の意見を聞いた上でチームの指針を再設定しました。
――どういう意見がでました。具体的に。
けんつめし 「これまでの練習方法でいいのか?」という根本的な部分からですね。あまり意見を言わず、人に委ねるところもあったり。なので、まずは主体的に意見を発信し、1人1人がどうしていくのかをキチンと考えていくことを話し合えたいい時間だったと思います。
――どういう再設定をしたのでしょう?
けんつめし 2v2の練習は、決まったペアでやっているんですが、片方が2v2に関する作戦会議をしてて、相手のペアには「このデッキを使ってほしい」と一方的に設定するだけだったんです。「これを使うからこっちを使って」といったやり取りがなくチームでやっている感じがなくて、そういうところから見直しました。チーム全員で2v2を考えるようになってからは、勝率が上がったり1人1人の負担も減ったのかなと。
――ちなみに、4人体制という人数が少ない中でやるメリット、デメリットがあると思うんですが、実際はどうでしょう。
おこめちん メリットは、出場登録できる選手数は限られている中で、人数が多いチームより試合経験の密度の濃い4人を作り上げられる点です。
――4人全員がスタメンであるという気持ちが強くなりますよね。
おこめちん 試合経験という点においては、5人よりも優位性があるのかなと思います。デメリットで言うと、日常の練習の時に2v2の練習をするとチーム全員が稼働している状態になることです。その弊害として、2v2の練習に重点を置きすぎて、3セット目のキングオブヒルの勝率が低くなってしまっているのかなと。
――体調面はどうでしょう。リザーバーの数がいないという状況ですが。
おこめちん 今のところ、体調を崩してる選手がいないので大丈夫です。しいて言うなら、僕が体調崩してるくらいでしょうか(笑)。
けんつめし 珍しく風邪ひかないよね、今回。自分とか、結構体調崩しがちだったんですが。
――人数が少ないと、相手チームから対策されやすいというデメリットがあると思いますがその点はいかがでしょう?
おこめちん 今、1v1の主力になってもらってるのはJACK選手ですが、とにかく技術がすごいので、対策されても関係ないレベルに達してる選手だと思っていいます。JACKが来るとわかったとして、戦術的デメリットは感じていないです。
――JACK選手自身は、1v1に関しては自信を持ってプレイされてますか。
JACK 実際、マルチで上位にいるということは、より多くのデッキをうまく使えているからだと思っています。そういうところで心にも余裕があるし、自分自身もいろいろなデッキを使っているので自信はあります。
――おこめちんは、FAVgamingの監督して実際どういった動きをしてますか。
おこめちん 1v1に関しては、僕がJACK選手に教えられる技術的な事はなくて、ロジカルにどう考えていくかというアドバイスをするくらいです。BANカードに対するデッキチョイスの助言であったり、タイムスケジュールのコントロールであったり、コンディションを見たり。どちらかと言えば、マネージャーに近い、そういうタスクの方が今は多いと思っています。戦術に関してはアナリストと協力して対策しています。
――適度に休ませてるっていう話をされてましたが、監督の方針として、メリハリ付けた方がいいとの考えからですか?
おこめちん 僕自身の実体験でもあるんですけど、一時期、毎日10時間ぐらいクラロワをやっていることがあって、根詰め過ぎると成長の限界が来るというか、1日空白のリフレッシュする時間を設けた方が脳ミソがスッキリして整理されるんです。また、FAVのチームスローガンが「楽しんで、そして勝つ」で、楽しむためには心に余裕がないとダメだと思うので。
――選手の皆さんも適度な休憩は効果を感じますか?。
けんつめし 自分はありますね。折角日本に返ってくるので美味しいもの食べようとか、この間試合勝ったからここに行こうといったことを考えるとモチベーションも上がりますし。
――だに選手は学生でもありますが、学校は休学されてるんですか?
だに そうですね。昨年は学業と並行していたのですが、今回は休学しました。
――何か意識の変化もあって、今年は休学を選んだのですか?
だに 今回は韓国と日本を行き来することが多いこともあって、休学を選びました。
――学校の友達などは就活が始まってると思うんですが、焦りを感じたりすることはありますか?
だに とくにないです。いまはプロ活動に集中しています。
――クラロワ一本でやるという感じですね。きたっしゃん選手とJACK選手はいかがですか?
きたっしゃん 僕は浪人生でした。
JACK 自分は就職する予定でした。
――そのうえでプロを選んだと。
JACK 就職予定の会社の所長さんが、「そういうチャンスがあるなら行ってきなさい」と言ってくれて決意しました。
――たとえば、プロ活動がひと段落したあと、そちらの会社に改めて入社したいと思った場合は入れるのですか?
JACK はい。ありがたいことに、待っててくれています。
――素晴らしいですね。
JACK プロ活動についての相談をしたときに、いきなり新卒で入るよりも大きな経験をしてから入ってきた方が、会社としてもいいと言ってくれたんです。
――けんつめし選手は、プロの先輩として活動も長いですがいかがでしょう。
けんつめし やはり『クラロワ』自体を盛り上げたいという気持ちがすごく強いです。何か貢献できることはないかと、プロ活動とも違うところで考えたりしています。
――実際、去年と比べて盛り上がっていることを肌で感じていますか。
けんつめし すごいですね。YouTubeの同時試聴もつねに昨年のプレイオフ並みについてますし、それぞれの選手にキャラクターが出てきたので、そういった部分でも見てておもしろくなっているのかなと。リーグが始まる前は、最近『クラロワ』は少しおとなしいかなと感じていましたが。またガッと戻ってきたので、今年の我々のがんばり次第で、来年にも繋がると思うとやる気が出ます。
――去年のいまごろの自分と比較して、人間的に成長したと思う点はありますか。
けんつめし 去年は形だけのキャプテンっていう感じが強かったなと。いまもまだ勉強中なんですが、去年だったらチームの課題を話し合うこともあまりなく。それが今年は出来ているので、去年より引っ張れていると思っています。
――KING-ZONEに負けた時にすごく落ち込んだという話でしたが、どういう心理状態でした?
けんつめし 2v2を勝って1v1を落としても、キングオブヒルで自分が全部勝てばチームとしては勝てるわけですよね。そういう自分の実力不足も感じましたし、チームとしてもプレーオフに進むには一敗も付けたくない状況でした。また、なんとなく手応えも感じなかった試合だったんです。そういった所で、チーム全体でもっとやばいと思わないのかなという、温度差を感じたこともあって……。いまは話し合いの基でそれは解決したんですけど、一番長くプロをやっていることもあって、あの日は大きく落ち込んでしまいました。
――今は皆と話し合った結果、気持ち的には晴れましたか。
けんつめし はい。
――今はこのチームだったら行けると。
けんつめし そうですね。前も自分が抱え込んでただけなので、もっと早めに共有しておけばよかったと反省しました。
――けんつめし選手は、モバイルゲームとしては初めのレッドブルアスリートに選ばれています。レッドブルアスリートになったガチさんが世界チャンピオンになったり、ウメハラ選手など有名選手も多いです。その中に入った自分への期待感やプレッシャーなどは感じていますか?
けんつめし 元々その技術を持った人と、これから伸びていくであろう人、その2種類がレッドブルアスリートになれる資格があるんです。自分は後者の伸びしろを期待されてる方だと思っています。そういった部分で、このリーグ中で成長できる姿を見せられたらと。もちろん結果にもこだわりつつ、努力し続けることでレッドブルに対して答えていきたいです。他のアスリートとは別で、自分の中で成長することが大事だと思っているので、マイナスな部分でプレッシャーを感じることはなく「自分の中で自分を超られるか?」という部分に一番プレッシャーを感じます。
――最後に日本のファンい向けてコメントいただけますか。
JACK 次の試合ではチームとしても個人としても勝つので、応援よろしくお願いいたします!
おこめちん シーズン1も残りわずかとなってきましたが、強いFAVを見せられるようにチーム一丸となって取り組んでまいります。引き続き応援お願いいたします!
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