【個人開発ゲームを斬る】2014年“個人開発ゲーム”ベストアプリランキング(後編)
2014-12-30 12:00 投稿
年の瀬まとめ(後編)
前回に引き続き、2014年“個人開発ゲーム”ベストアプリランキング、5位から1位の発表でございます。
それではどうぞ!
第5位
みつけて!おじぽっくる
女子大生の部屋の中に隠れている、おじさん妖精“おじぽっくる”を見つけだしましょう。
開発者さんが狙いに狙って作り上げた、ぶさかわキャラ“おじぽっくる”。
その思惑通り、女子中高生を中心に口コミで広がり、ノンプロモーションでランキングを駆け上がった、すばらしいアプリ。これからアプリ開発を目指す方は、「どこそこの広告会社を使ったら、◯◯◯万円稼いだ!」みたいな記事ばかり読まずに、この記事の開発者さんの考えかたをぜひ参考にしてみてください。
話題性、ダウンロード数などを考えると、“今年度個人開発ナンバーワンアプリ”と言えるのですが、“ゲーム要素”がちょっとほかより弱いので、5位あたりでよろしくお願いいたします。
(C) Appliss
第4位
奴は四天王の中で最も金持ち
昨年末、ストアランキングを駆け上がった『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』。その開発陣が満を持して送る、ドット絵RPG『奴は四天王の中で最も金持ち』。
タイトルは相変わらずネタゲーっぽいですが、中身はガッツリ王道RPGを抑えつつ、パロディあり、涙ありのストーリーが冒険を盛り上げます。
ガチャを回すのではなく、ガチャそのものを組み合わせ、それを武器にするというアイデアも秀逸。
(C) SYUPRO-DX
第3位
スライムの野望
価格:無料(有料アイテムあり)
メーカー:MASAYA TAKAHASHI
紹介記事:『スライムの野望』人間のお口に飛び込み体を乗っ取るスライムたちの野望とは?
スライムの軍団を操り、人間たちを倒していくタクティクスシミュレーションゲーム。非力なスライムたちは、そのままの姿では人間にはかないませんので、人間の体を乗っ取って支配し、人間たちの同士討ちを狙いましょう。
どのスライムで、どの人間を乗っ取ればいいのか? 乗っ取ったあと、どのように行動すればいいのか?
頭をフル回転しないとチュートリアルで全滅してしまう、骨太シミュレーションゲーム。ゲームを進めないと、スライムたちが人間たちを襲う意味がわからない、謎のストーリー性がたまりません。
バージョンアップで、“ビギナー”モードが追加されましたので、以前挫折した方もこの機会にぜひ!
(C) 2014 altairworks
第2位
ドランシア
価格:無料
メーカー:URARA-WORKS Co., Ltd.
紹介記事:──
先日リリースされたばかりの、ドット絵ゴチャキャラ・アクションゲーム『ドランシア』。どんどん湧いてくるモンスターたちを、“左右移動ボタン”と、“ジャンプボタン”でハントしまくりましょう。
最近のゲームなら、やればやるほどレベルが蓄積されたり、装備品が強化されたりして、最終的には力技でもクリアできるんですが、『ドランシア』はそういう要素が基本的にはないため、モンスターの出現/攻撃方法を覚え、プレイヤー自身のレベルを上げるしかありません(※消費型のアイテムはあります)。
この感覚が「おもしろい!」と思うか、「ツライ!」と思うかで評価がかなりわかれそう。
ただ、“やればやるほどちゃんとうまくなるように作られている”ということだけは、声を“大”にしてお伝えさせてください。
(C) URARA-WORKS Co., Ltd.
第1位
新宿ダンジョン
そのあまりの複雑さに「まるでダンジョンのようだ」と言われていた、新宿の地下街。「だったら、ゲームにしちゃえ!」ということで、新宿の地下街を完全再現し、探索謎解きゲームとして見事に完成させた作品。リリースされた直後は、大きな反響を呼びました。
タイトルのインパクトだけではなく、複雑に乗り入れる地下鉄をうまく利用したマップ構成、適度な難易度の謎解き要素、“クリスタル”や“虹のしずく”を集めるヤリコミ要素。
「ああ〜このアイデア、ずっと考えてたわ〜」
「先にやられたわ〜」
と、リリース直後にワンワン吠えていた方々が、ここまでの完成度に仕上げられたでしょうか。
住んでいる沖縄から何度も何度も新宿に通ったその行動力に敬意を表して、“2014年個人開発ナンバーワンゲームアプリ”と勝手に呼ばせていただきます。
(C) URARA-WORKS Co., Ltd.
いかがでしたでしょうか。
本当はもっとお気軽な“ネタゲー/バカゲー”っぽいのを入れたかったのですが、レベルの高い作品がたくさんありすぎて、そういうゲームを紹介する枠がなくなってしまいました。
泣く泣くランク外にしてしまったアプリの中にも、「おいおい、こっちのほうがおもしろいんじゃねえの?」という作品がたくさんありますので、ぜひ“連載記事一覧”をご覧くださいませ。
来年もとりあえずこの連載は続けさせていただけるようなので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
それでは、よいお年を!
番外編
【個人開発ゲームを斬る】
アクセスランキング
というわけで、本ブログの著者、ふじた氏による2014年ベストアプリランキング。皆さま参考にして、ぜひ遊んでみてください。
一方で、読者の方が2014年に興味を持ったタイトルは? 昨年と同じく、記事のアクセスランキングから紐解いてみましょう。
■2014年記事アクセスランキング | ||
記事名 | 掲載日 | |
1 | 『みつけて!おじぽっくる』女子大生と同居するちっさいおっさん | 8/25 |
2 | 『RPGクリエイター』“RPG”を通勤通学時間に手軽に作れる時代 | 6/23 |
3 | 『ローグライフ』1000回遊べるローグライクゲーム | 4/7 |
4 | 『ひまつぶクエスト+』レベルアップがヤメられない止まらないドット絵RPG | 10/14 |
5 | 『新宿ダンジョン』忠実に再現された“地下新宿”を攻略せよ! | 3/17 |
6 | 『英語物語』収録英単語6000語以上! 遊んで学べるクイズRPG | 3/24 |
7 | 『インフレーションRPGクエスト』作者の新作『クッキー大量破壊!!!』 | 1/20 |
8 | 『やっぱりあいつ勇者やめるって』ネタで終わらせない良質ドット絵脱出ゲーム | 3/3 |
9 | 『こんなフリーキックはイヤだ』“絵”と“動き”で魅せる笑いのセンス | 3/10 |
10 | 『超ダメージ勇者』“見てるだけ”が楽しいドット絵観戦RPG | 3/31 |
(集計期間:2014年1月1日~12月24日) |
1位は、メディアでも何かと話題になった『みつけて!おじぽっくる』。2位以下を大きく上回るアクセスがありました。また、2014年ランキングということで今回は外しましたが、2013年断然トップだった『マヂヤミ彼女』もアクセス数でいくとじつは6位に入ります。このあたりはさすが。
[関連記事]
※【個人開発ゲームを斬る】『マヂヤミ彼女』本年度最高の謎解きゲーム
ふじた氏が4位に挙げた『奴は四天王の中で最も金持ち』は、掲載タイミングが11月末でなければ、確実にランク入りしていそうな勢いがありました。
にしても、3月公開の記事がなんと半数を占めたランキングw その理由はナゾですが、2015年も本ブログをどうぞよろしくお願いいたします。
▼2013年版はこちら
※2013年“個人開発ゲーム”ベストアプリランキング(前編)
※2013年“個人開発ゲーム”ベストアプリランキング(後編)
■あぷまがどっとねっと (あぷまが) 「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。 ※あぷまがへのアクセスはこちらから |
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