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【個人開発ゲームを斬る】脳内まる見え!?摩訶不思議アプリ『みんなの脳内ワールド』

2017-08-01 14:22 投稿

パズルゲームに定評のある作者の新作とは

『スバラシティ』や『TENOSEL+』など、ハマりすぎて泣く泣くアンインストールせざるをえない”傑作パズル”を世に生み出しまくっているゲームクリエイター”kuwaki”さんが、パッと見”ゲームっぽくないアプリ”をリリースされたのでご紹介させていただきます。

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クイズに答えて! これが私の脳内ワールド。

独特な切り口の新感覚ゲーム

『みんなの脳内ワールド』(以下:『みん脳』)は、”頭の中の世界”をビジュアル化し、みんなで見せ合いっこしようという奇妙奇天烈なアプリ。
近未来をテーマにした映画やドラマのように、管がイッパイ付いた奇妙なヘルメットを頭に被せ、脳内を映像化、というわけではなく、”クイズ”に答えるだけであなたの脳内がイラスト化されます。

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▲初めは何もない状態からスタート。キツネに関するクイズ!

オンリーワンの脳内ワールド

画面の中央に”惑星”がポツン。これがあなたの”脳内ワールド”。ここを”あなた色”に染めていきましょう。
下段に並ぶ”タマゴ”をポチンとタップすると、”クイズ”が出題。
今回は、”キツネ”に関するクイズ。
見事正解すると…

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▲タマゴがパカーン! キツネがドーン。

タマゴの中から、なんとも可愛らしいキツネが爆誕。
生まれたキツネは、あなたの脳内に住みつきます。
こんな感じでタマゴをポコポコ割って、クイズに正解し、脳内ワールドを賑やかにしていけばオッケー。

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▲ラクダのコブって? おっと、ミステイク。

では、クイズに間違えた場合はどうなるのか。
ラクダの問題を、うっかりミス。
するとタマゴからは何も生まれませんし、当然、あなたの脳内ワールドにラクダは住みつきません。
なぜならあなたは、ラクダのことをそんなに愛していないのですから。

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▲ステルス戦闘機や、富士山などなど……。

このように、問題に答えられた”モノ”のみ、脳内ワールドに住み着いていきます。
クイズは”生き物”だけではなく、”乗り物”や”建造物”など、さまざまなジャンルがございます。
用意されているタマゴの数は全部で100個。
答えられた数だけ、あなたの脳内ワールドが賑やかになっていくという流れ。

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▲なぜか正解しまくった危険生物博士。 ゲットした称号一覧。思わぬジャンルが得意だったり!?

たくさんクイズに答えていくと、正解率の高いジャンル、つまりあなたの脳内の”ちょっとした傾向”が見えてきます。
たとえば、”星座”にやたら詳しいロマンチストや、”危険な生き物”になぜかやたら詳しいダークな1面など、ジャンルに応じた”称号”が手に入るのも楽しみにのひとつ。
自分の意外な一面に気づくかもしれません。

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▲ついに完成! マイワールド。 見上げてごらん、夜空のほにゃらら。

100個のタマゴをすべて割ると、ひとまず終了(ボーナスなどでタマゴが増えることもあり)
完成した脳内ワールドに”タイトル”が自動付与されます。
星座の問題を全部正解したせいか”夜空をごらんワールド”と言う名前を、ありがたく頂戴いたしました。
せっかくなんで星座が綺麗に目立つように背景色を”星空”に変更。
背景はたくさん用意されており、アイテム”エネルギー”を利用して、よりシャレオツなモノに変更も可能。

ほかの人の脳内ワールドを見てみる!

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▲”あっくん”の脳内ワールド受信中! あっくんは海好き?

完成すれば、誰かに自慢したくなるのが人情というもの。
SNSを利用してスクリーンショットをドヤ顔で投稿しちゃいましょう。
また、他人の脳内ワールドをこっそり覗きたくなるのも、これまた人情というもの。
SNSで検索してもいいですし、アプリ内に他人の脳内ワールドをダウンロードしコレクションすることも可能(エネルギーが必要)。

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▲新たな脳内ワールドを作成。 いらない問題はあえてスルー。

“隣りの芝生はなんとやら”

他の人の脳内を拝見し、その完成された美しさに刺激を受けたら、新しい脳内ワールドに着手しましょう。
知っている問題でも、新たな脳内ワールドに不要と判断したら、エネルギーを消費してスルーするのもいいかもしれません。
天然ではなく、人工的な脳内ワールドを作り上げるのも、このアプリの楽しみかたのひとつ。

単なるクイズアプリではなく、恐ろしいほど深いゲームじゃないかと感じてきたので『みん脳』をどのような経緯で作成されたのか、kuwakiさんにいろいろ聞いてみました。

Q1.“脳内”を”クイズの正解”で表現するシステムがすばらしいのですが、『みん脳』を作ろうと思ったキッカケを教えてください。

A1.けっこう前から”クイズでキャラを育てる”、 みたいなネタを考えていたけど、長い間まとまらなかったんですよね。

ある日、育てたキャラがいる画面ってどんなんだろうと絵を考えていたら、これがクイズを正解した集合で、プレイヤーの知識を反映していることに気がついたんですね。自分でもこのときは興奮しました。その後、じゃあこのアイデアを使ってどういうゲームにしようかと考えたときに、参考にしたのが”コンピューター占い”なんです。年齢がバレちゃいますが… 1980年代にパソコンブームみたいなのがありまして、当時、学校の文化祭などに行くと、パソコン部みたいなところが必ずと言っていいほど”コンピューター占い”をやってたんです。

それがまた賑わってて…。
いまとなっては、それは名前や生年月日から適当に占いのコメントを選んだものなのは、みんな知ってるんですけど、当時はコンピューター自体が目新しくて、コンピューターに”神秘性”があったんですよね。
で、そういう要素を大事にしながら作りました。システムの目新しさと、コンピューターの神秘性は、このゲームの軸ですね。

Q2.『みん脳』には、膨大な量のイラストとクイズが用意されていると思うのですが、この部分の作業量だけでかなりたいへんだったのではないでしょうか?

A2.全部ひとりでやって、絵が3ヵ月、クイズ1ヵ月、プログラム2ヵ月の、計6ヵ月ですね。その後、アートワークやらもやってるし…。今回はとても疲れました。

Q3.泣く泣くボツにしたイラストやクイズなどもけっこうあるのでしょうか? あればボツにした理由なんかも教えてくださいませ。

A3.初期に絵のテイストとクオリティを決める段階で何回か描き直してますね。あまりにクオリティ上げると作業がコンプリートできないし、低くても残念な結果になるし。でも中盤からはコツも分かってきてほとんどボツはないかな。“太陽”とか”天の川”なんていう大きなネタも考えてましたが、けっきょくやりませんでした…。

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▲“ボツになった”ひみつ道具マシン”

Q4.今回、”通信要素”に初めてチャレンジされたとのことなのですが、実装は思ったより簡単でしたか? 意外に苦戦しましたか?

A4.最初、通信は友達同士のIDを登録することで、それぞれのワールドの生成過程がリアルタイムに見える、みたいなこと考えてましたが、それは断念しました。
けっきょく、完成したワールドをほかの人が見られるという単純な形になりましたね。やることを単純化したこともありますが、思ったより楽に実装できました。ちなみにNifty Cloud mobile backendというサービスを使ってます。

Q5.長期間、ひとりでひとつの作品を作り続けるのはモチベーションを維持するのがたいへんとよく聞くのですが、kuwakiさんはそのあたり、どう乗り越えられてますか?

A5.やっぱり制作中はモチベーションが低下することも自信を失うこともあって、それは避けられないですね。そうなったときに重要になってくるのは、”このゲームを世に出したい気持ち”、ですね。
僕の場合は、オリジナリティがあるかどうかが重要で、ありきたりなゲームなってくると途中で挫けちゃいますね。
なので最近では、そうならないように最初によく考えるようになってます。

Q6.完成したアプリは、初めに思い描いた通りのものになったのでしょうか? いろいろ試行錯誤してだいぶ変わった印象でしょうか?

A6.ほとんどは最初に思い描いた通りのアプリになりました。
試行錯誤したのは、神秘性に関係する部分ですね。上に書いたコンピューターの神秘性を持たせるというコンセプトのために、”ドラえもんのひみつ道具”のようなイメージを考えてた時期がありました。
このアプリは”ひみつ道具”なんだよ、とプレイヤーに先ず言っちゃう。

その後、『脳内ワールド』というタイトルが出てきて、この言葉があれば、ひみつ道具設定はいらないな… と思ってひみつ道具設定はボツにしました。
アイテムの“エネルギー”はそのときの名残りです。

あと、クイズに素早く答えると”素早い回答”という文字が画面にでますよね。この”素早い回答マーク”が出るとつぎ以降、似た種類のタマゴが出やすくなるんです。
たとえば、”星座”の問題を素早く正解する → 宇宙に関するタマゴが出やすくなる。みたいな感じです。なぜこの説明を隠してるかと言うと、早解きクイズにしたくなかったんですね。
最初に、早く答えるといいことがあるよ! と聞いてしまったら、そういうシステムのゲームになってしまって”魔法”が失われると思うんです。

Q7.これはスゴいことを聞いちゃいました! リリース後の手応えはいかがでしょうか? おもしろい反応はありましたか?

A7.女性ユーザーの声が多いですね。
ふだんゲームやらなさそうな、一般ユーザーの反応が多いのはすごくうれしいです。
逆にふだんゲームの話してる、ゲームシステムがどうとか、レベルデザインがどうとか、言ってる人達の反応はあまりないかな。
個人的には、本当にゼロからオリジナルゲームを作り上げた感があるので、そういう人たちにすごく自慢したいんですけどね。

Q8.Androidはどれぐらいのタイミングになりそうでしょうか? もうそろそろでしょうか?

A8.8月上旬には出します。この記事より先に出る感じですかね。

Q9.楽しみです! 最後に何か一言よろしくお願いいたします。

A9.僕が、個人でゲーム作る上で気をつけてることは、企業の作るゲームの劣化版にならないことなんです。だからこういうゲーム寄りじゃない風変わりなものも作ります。そういう目で応援していただけると有り難いです。

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


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みんなの脳内ワールド

メーカー
Ryuji Kuwaki
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS

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