【モンスト攻略】“STARLIGHT MIRAGE”新限定キャラ“ルミナス”は引くべき?オススメ度を解説
2024-08-30 13:25
ドーモ、ヤマザキです。僕は普段『モンスト』の新モンスターの評価記事を書いているのですが、性能とはまったく関係のない小話やマメ知識をチョロっと入れることが多いです。結果、ついに内部から「ドヤ顔で書いてるのが目に浮かぶ」とヒソヒソ言われ始めたので「だったらいっそのこと、丸々1本それでいこうじゃないか!」と開き直った次第です。
というわけで、今回は“シアトリカル・テイルズ”からドン・キホーテ関連のお話を紹介していきます。知っていればもっとキャラクターに愛着が沸くこと請け合いですよ。
ドン・キホーテというと何でも揃いそうなお店が真っ先に出てくるかもしれませんが、元々はスペインの作家・セルバンテスの作品になります。
物語『ドン・キホーテ』をざっくりと説明しますと、“騎士物語を読みすぎた中年男(50歳手前の下級貴族)が自分を伝説の騎士を思い込んで旅をする”という内容になっています。現代に置き換えるならば“自分のことを世界を救う能力者だと思い込んで家出した中年男性”といったところでしょうか。かなり厳しいですね。
彼の本名はキハーダ(もしくはキハーノ)というのですが、「もっと騎士らしい名前がいい!」ということで、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャと名乗るようになります。意味としては、“ラ・マンチャ(彼の出身地)のキホーテ卿”といった感じです。ちなみに、彼はこの名前を決めるために1週間をかけています。
彼は年がら年中暇を持て余して、騎士物語を読むか、村の騎士物語愛好者と「あの騎士が素晴らしい、この騎士はダメ」と議論をする以外にはなにもしていなかったそうです。いわゆる“騎士オタク”なわけですが、だからこそ騎士物語に関する知識量はハンパではなく、行動の根底には“騎士はかくあるべし”という確固たる考えが根付いています。間違いなく変人ではあるのですが、ある意味筋が通った人物と言えるでしょう。
彼が身につけている鎧は、家に眠っていた年代物。また、兜は面頬(顔の部分の装甲)なしの単なる鉄の帽子だったため、見栄えをよくするために面頬部分を1週間かけて厚紙で自作します。さらに、強度を確かめるために剣で斬ってみたらすぐに壊れたため、結局もう一度作り直すはめになったというエピソードがあります。進化前の兜に手作り感があるのはその名残かもしれませんね。
進化前と神化に登場する馬っぽい生き物ですが、これはロシナンテという名の彼の愛馬です。進化前のSSボイスでは「ハイヨー! 進め! 愛馬ロシナンテよ!」という台詞を聞くことができますね。
ロシナンテは“先の痩せ馬”、つまり“元々痩せてたけど、いまは立派な馬”という意味。ただ、実際は単なる痩せた馬なので、これもドン・キホーテ自身が勝手に付けた“設定”のひとつです。
この進化のイラストは、名前が“妄想の騎士”とある通り、ドン・キホーテの理想とする騎士のことでしょう。なお、ここでいう姫を、ドン・キホーテはドゥルシネーア・デル・ロボーソと呼んでいます。イラストでお姫様だっこをされている子ですね。
問題なのが、このお姫様も例によって妄想の産物ということ。モチーフとなったのはアルドンサ・ロレンソという、ドン・キホーテの近くの村に住む百姓の娘さんです。もちろん、彼女はドン・キホーテの知り合いでもなんでもありません。
ちなみにSSの名になっている“サンチョ・パンサ”ですが、これは妄想ではなく、実際の従者です。妻や子供がいるにも関わらず、ドン・キホーテの夢物語に乗せられた人物ということになっています。
神化の名前には“獅子の騎士”という名前が付いていますが、いったいドン・キホーテのどこにライオン要素があるのか説明しましょう。
あるとき、さる国の国王に献上するためにライオンを運ぶ御者がいました。そこにドン・キホーテが登場、「そのライオンを成敗してくれる」といきなりのたまいます。
が、そもそも人間がライオンに勝てる道理もなく、サンチョも御者も必死に止めます。それ以前に、国王に献上する動物に危害を加えようとする時点でかなりアウトです。
しかし妄想に取り憑かれたドン・キホーテは御者を槍で脅して無理にライオンの入った檻を開けさせます。「ああ、これはもう終わったな」とドン・キホーテ以外の人たちは思ったものの、予想に反してライオンは襲いかかるどころか寝返りをうってあくびをするのみ。要するに相手にされていなかったのです。
向かって来ないライオンに業を煮やしたドン・キホーテは「なんとか襲いかからせるように挑発しろ」と御者に無理難題をふっかけるものの、御者は流石にこれを固辞。
代わりに「むしろライオンが怯えてたんですよ」「不戦勝だって勝利ですよ」という風にドン・キホーテを持ち上げます。
こうしてライオンに勝利(?)したドン・キホーテは「では、これから“獅子の騎士”と名乗ろう」と宣言するのでした。
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降臨イベントで登場したブリアレーオ。風車の見た目をした怪物ですが、これは原作では怪物どころか単なる風車です。
そもそも、ブリアレーオはギリシア神話に登場する巨人で、50の頭と100本の腕を持つ怪物のこと。ドン・キホーテは風車の翼を無数の腕として捉えたわけです。
正確には風車に対して「お前があのブリアレーオより多くの腕を持ってても負けないからな!」ということを言ったので、原作では風車=ブリアレーオではありません。“ドン・キホーテが風車をブリアレーオのような巨人と見なした”ということが実際のところですね。
なお、従者のサンチョは「あれは巨人じゃなくて風車ですぜ旦那」と冷静なツッコミを入れるのですが、「いや、あれは巨人だ」とまったく取り合わず、風車に突進。
結果、勢いよく回る翼に巻き込まれ槍はコナゴナ、びっくりしたロシナンテに放り出されて落馬と散々な目に遭います。さらに、たしなめるサンチョに対して、「私が巨人を倒したという名誉を得ないようにするため、魔法使いが巨人を風車に変えたのだ」と超理論を展開します。一歩間違えば器物損壊なのに、とんでもない男です。
ほかにも、色々なことがドン・キホーテによって騎士道物語っぽくねじ曲げられることは珍しくありません。『モンスト』の風車=ブリアレーオは実際に戦うべき敵になっているので、彼もある意味救われた形ではないでしょうか。
なお、ブリアレーオ(神化)のSS名である“カンポ・デ・クリプターナ”は、実際にラ・マンチャ州にあった自治体の名前です。ここには30~40の風車が密集していたらしく、先に紹介したシーンのモデルになっていると言われています。
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銀月の騎士の正体は、サンソン・カラスコという名のドン・キホーテと同郷の学士です。わかりやすく言えば近所に住んでいるインテリさんですね。
カラスコをはじめとした村の知り合いは、ドン・キホーテが明らかに正気でないことに気付いていました。そして、「ドン・キホーテに村に帰ってきてもらい、養生してもらおう」という考えから、一芝居打つことを計画します。
ハッキリ言って、メチャクチャいい人たちです。
騎士として旅に出ているドン・キホーテを止めることはできない。というか、止めたってどうせ言うことを聞いてくれない。しかし、彼にとって何よりも大切な、騎士道に基づく決闘を利用したらどうだろうか?
つまり、騎士に扮してドン・キホーテを負かし、「村に帰って大人しくしててね」と約束を取り付ければ、「くっ……決闘に負けたならばやむを得まい」となるに違いない。カラスコたちはこう考えました。
作中ではカラスコとドン・キホーテの決闘は2回あります。ちょっとややこしいのですが、第1ラウンドが“鏡の騎士”と名乗ったカラスコVSドン・キホーテ、そして第2ラウンドが“銀月の騎士”と名前を変えたカラスコVSドン・キホーテとなります。
まずは第1ラウンド。前述のとおり、ドン・キホーテはこれといったトレーニングを積んだわけでもない、単なる50手前の男性です。さらに痩せているため、“鏡の騎士”からしても苦戦することなく倒すことができるだろう、と当然のごとく思っていました。
しかし決闘時、“鏡の騎士”の乗る馬が思うように動いてくれず、ドン・キホーテのラッキーパンチであっさり敗北。ドン・キホーテを助けに来たはずの“鏡の騎士”は落馬して大ケガを負ってしまいます。
敗北した“鏡の騎士”は兜を脱ぎ、その正体がカラスコであると明かします。カラスコのことを知っているサンチョはビックリするものの、ドン・キホーテは例によって「魔法でカラスコに姿を変えた別人!」と一蹴、結局そのまま旅を続けるに至ります。魔法の汎用性、高すぎです。
そして第2ラウンドはその3ヵ月後。“銀月の騎士”と名前を変えたカラスコは、前回の反省を踏まえてか、立派な馬に乗ってきたためあっさり勝利。馬の性能の差が戦力の決定的な差となりました。こうして、ドン・キホーテは故郷の村で1年間謹慎することになったのでした。
それにしても、原作のエピソードありきで考えると“真面目&眼鏡&幼なじみ”という属性を付けられた銀月の騎士は、じつに素晴らしいと思います。
なお、原作でのカラスコは24歳くらいの男性です。
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | アクション |
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メーカー | ミクシィ |
公式サイト | https://www.monster-strike.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/monst_mixi |
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