▼以下、タイトル変更の部分 リリース前に起きた大事件“タイトル変更” ――さて、これは日本のユーザーの多くが気になっていることだと思いますが、ここからはリリース前に行われた衝撃のタイトル変更について教えていただけますか? 羽中 これに関しては一度Twitterでアナウンスしたのですが『少女前線』の商標を中国の運営会社が持っていて、そこでいろいろ揉めたっていうお話です。 【日本版「少女前線」正式タイトル決定のお知らせ】#少女前線 #ドールズフロントライン #ドルフロ pic.twitter.com/dHRTETIyUy — ドールズフロントライン公式 (@GirlsFrontline) 2018年7月17日 焦 具体的なことは2年前、弊社と元運営両方が参加しているインタビューでお話したのですが、日本国内では少々意見が偏っていたので、この場で少し説明したいです。 羽中 2年前、中国で『少女前線』(『ドールズフロントライン』の以前のタイトル名)がリリースされる前、我々は元の運営会社と同じオフィスに事務所を構えていました。リリースまでにβテストを何度も行ったのですが、テストのたびに重大な問題が発生し、元の運営会社と軋轢が生じ始めていたのです。その後、元の運営会社がリリース前に私たちの合意を取らず、勝手に『少女前線』の運営権を売ったことを知りました。 ――運営権を勝手に売ってしまったと。日本ではあまり聞かないお話です。 羽中 事前に知らせることなく、運営権を他社に売るという行為に私たちはとても失望しました。それで、この運営会社との契約解除の契約を交わしたのですが……契約解除した当日の夜に、その契約書が盗まれたのです。すぐに警察に通報しましたが、その事件がきっかけで私たちと元運営会社が正式に揉め始め、これ以上のトラブルを避けるためにオフィスも移転することにしました。 ――ぬ、盗まれた……!?契約書が!? 羽中 それからのことはTwitterで報告した通りです。1年くらいの訴訟の末、和解契約を結びました。和解契約の中には商標を戻すという内容も加えました。 焦 それで、こちらが何ヵ月もかけてすべての和解金を支払った後に、元運営会社がこっそりと別会社に商標を譲渡していたことを知りました。こんな契約違反行為は予想外過ぎてさすがに怒りを覚えましたね。 羽中 こういうことが起こったときの対策として、和解する前に別の商標を登録しておいたことが不幸中の幸いです。 ――それが『ドールズフロントライン』ということですね。 羽中 その通りです。そして、今回のタイトル変更の件で、期待してくださったユーザーの皆さんに迷惑をかけたことを本当に申し訳ないと思っています。わたしたちもすごく悲しい思いをしました。今後このようなことがないよう『ドールズフロントライン』をもっと素敵な作品にしていきたいと考えております。 ――ご説明ありがとうございます。タイトル変更は大事件でした。ただ実際にタイトル変更のアナウンスをしてから、日本のユーザーは意外とすんなり『ドルフロ』を受け入れているように感じます。 焦 そうなんですよ(笑) 運営側からするとタイトル変更は大事件でしたけど、タイトル変更を発表してから2~3日くらいでユーザーの皆さんの反響が落ち着いたのはすごく予想外でした。 ――タイトルは重要ですが、それ以上にゲーム自体がおもしろかった、ということですかね(笑) 羽中 そう言っていただけるととてもうれしいですね(笑)