リリースセール期間として、1月15日~28日までは本編が30%オフの1960円、DLCは20%オフの1920円で購入できる。
もともとはオンラインゲームだった『ドラゴンクエストX オンライン』を、グラフィックやゲームバランスを一新しており、魅力的なストーリーや自由度の高い冒険、育成が楽しめる。オンラインということで未プレイだった人にも、ぜひプレイしてみてほしい一作だ。
本記事では、そんな『ドラゴンクエストX オフライン』で追加された新機能や、ゲーム本編のプレイリポートをお届けしよう。
アプリ版での新機能、フレンド登録について
アプリ版では、グラフィック設定や一部演出の省略を設定できるようになり、端末スペックに合わせて調整できるようになっている。
グラフィックは標準設定でも十分にキレイだが、高品質にすればコンソール版とも遜色ない映像で楽しめる。これらはゲーム内の設定画面から即時変更・反映できるため、たとえばレベリング中だけ標準にして、ストーリー進行は高品質にするといった切り換えもやりやすい。
また、これはアプリ版の新機能ではないが、本作ではバトルスピードも調整可能だ。これが非常に便利で、レベル上げがテンポよく進むので、忙しい人でも遊びやすくなっている。
そのほか、アプリ版ならではの特徴として、フレンド登録で二次元コードが使用可能に。これは冒険者の酒場でフレンドを登録すると、モンスター討伐をしてくれる機能で、従来はフレンドのじゅもんを入力する必要があった。
アプリ版は自分の二次元コードを発行し、画像として保存できるため、即座にフレンドと共有できるのがありがたい。
コードはカメラで直接読み取るか、画像の読み取りもできるため、SNSでのシェアにも便利だ。
この新機能の利用を促進するキャンペーンも、Xアカウント“ドラゴンクエスト宣伝担当(@DQ_PR)”にて実施中。
配信開始後に①@DQ_PRをフォロー ②ハッシュタグ「#スマホでDQXオフライン始めました」をつけて、スマートフォン版『ドラゴンクエストX オフライン』内お気に入りシーンのスクリーンショットを投稿すると、抽選で100名にオリジナルジグソーパズルが当たる。
アプリ版を実際にプレイ!
本作は運営型の無料ゲームではなく買い切り型のアプリなので、基本的なシステムはコンソール版と変わらない。端末内に冒険の書(セーブデータ)を作って遊ぶため、ネットに繋いでいなくてもプレイ可能だ。
冒険の書を作ったら、プレイヤーキャラのスタイルと、細かな外見も調整できる。本作は装備する武器、防具の見た目もグラフィックに反映されるため、こだわってキャラクリエイトを進めたいところ。
また、ここで自分の兄弟、または姉妹の設定をすることもできる。
ストーリーについては、もとがオンラインゲームということで特殊な内容かと思いきや、しっかりと『ドラゴンクエスト』シリーズらしさを感じられる内容だった。
ストーリーは『ドラゴンクエスト』らしい王道。ただし旅先で出会うキャラクターたちの個性が強い
村に戻ると、冥王ネルゲルによって村は壊滅状態に陥っており、主人公も命を落としてしまう。短い期間とはいえ、親切にしてくれた村人たちが全滅してしまったことは衝撃的だった。
命を落としたはずの主人公は、不思議な空間で目を覚まし、新たな種族として生まれ変わることになる。ここが重要な選択で、オーガ、ウェディ、エルフ、プクリポ、ドワーフの5種族から、好きな種族へと転生可能だ。
ステータスへの影響はないので見た目重視で選んでいいが、序盤のストーリーには違いが出てくる。興味のある人は一度クリアーしたら、2周目はべつの種族で始めてみてもいいだろう。
今回はオーガを選択したところ、命を落としてしまった若者の身体に転生し、新たな姿で冒険に出かけることになった。ここで選んだ種族ごとに村で起きる事件を解決し、本格的な冒険の旅に出るというのが最序盤の流れだ。
冒険の目的は、中盤までは五つの種族が暮らす各大陸を巡りながら、キーエンブレムを集めること。各地で領主や王様から依頼を受け、国を救いながら実力をつけていくことになる。
エンブレム集めの過程でさまざまな人物に出会い、ドラマがくり広げられていく展開は、『ドラゴンクエスト』シリーズらしさを感じられる部分だ。
冒頭こそ村が壊滅させられるシリアスな展開だが、冒険途中は全体的に明るいシーンが多い。イベントシーンはフルボイスになっており、キャラのユニークな部分が際立っているのも見どころだ。
また、五つの大陸を巡る順番を自由に決められるのもポイント。選んだ種族によって最初に手に入れるキーエンブレムだけは固定だが、それ以外はどの大陸から進めても問題ない。
決められたルートがないので全大陸を一通り巡ってみたり、気に入った場所から進めるのもアリだ。もちろん効率的な進めかたはあるのだが、攻略情報は一切見ず、自分で手探りで遊んでみるのもおすすめ。
各大陸で抱えている問題を解決していくのが基本の流れで、おもしろい敵とも遭遇できる。また、旅先で出会ったキャラクターが仲間になってくれることもあるため、新しい大陸に行くたびにワクワクを味わえるはずだ。
序盤に仲間になるのは、母親を亡くしたエルフの少女フウラ、ガラクタを愛するちょっぴり変人なドワーフのダストン、孤独なウェディの戦士ヒューザの3人だ。
さらに冒険を続けていくと、オーガ族のマイユや、プクリポの王子ラグアスと、五つの種族が仲間に。最終的には五つの種族の仲間と協力しながら、世界の危機に立ち向かうことになる。
いずれも頼もしい仲間なので、まずはキーエンブレムを集めながら3人を仲間にして、中盤以降の険しい冒険に挑んでみてほしい。
幅広い育成要素に、遊び尽くせないほどのクエスト
命をかけるほどの旨みはないが、序盤から強いモンスターが登場するエリアまで強行できたりと、冒険心をくすぐられる要素も用意されている。
移動関係は非常に快適で、いつでもルーラで飛んでこれるルーラストーンが各地に配置されているのがありがたい。
一度行った場所ならすぐにルーラで飛んでいけるため、広いフィールドでも時間を取られることなく、サクサク進んでいける。
バトルシステムについては、定番のコマンド式。武器で通常攻撃を仕掛けるこうげきのほか、習得しているとくぎ、じゅもんなどを駆使して戦っていくことになる。
戦闘中は作戦変更も自由にできるため、“めいれいさせろ”以外の作戦に設定しておけば、オートでバトルを進めていくことも可能。フィールドで戦う弱い敵程度なら、オート任せでサクッとレベル上げができる。
ただ、時々非常に強いモンスターが紛れ込んでいることもあるため、油断は禁物だ。
とくに序盤は味方がいないため、自分でコマンドをしっかり選ばないと勝てないバトルも。序盤は余裕と油断していたら、アッサリとボスにやられることもある。
回復スキルを覚えた仲間が加入するまでは、やくそうを爆食いするか、しっかりとレベルを上げておかないときびしい。難易度が高いわけではないが、装備を整え、レベルを上げないと勝てない絶妙なバランスになっている。
バトルは王道のコマンド式だが、カスタマイズ面での幅が広く、自由度はかなり高い。
とくぎやじゅもんはレベルアップ時に習得することもあるが、スキルパネルの解放による習得がメイン。パネルはレベルを上げた際に獲得できるスキルポイントを使って、解放していく仕組みだ。
いずれのキャラもどのパネルから解放していくかの取捨選択が楽しめるが、とくに重要なのがプレイヤーキャラのパネル。プレイヤーキャラは解放できるスキルの種類がほかのキャラより数倍多く、やり込むほどに使えるスキルが増えていく。
ひとつの職業、武器に限定せず、戦う相手や手に入った装備によって戦略を変えられるのがおもしろいところだ。
ちなみにスキルはリセットも容易で、多少のゴールドを消費すればすべてのポイントが戻ってくる。後からの振り直しも楽なので、さまざまなスキルを使って相性のいいものを模索していくのが楽しかった。
スキルパネルだけでなく、職業も転職可能で、レベルを上げていけば上位職も使えるようになる。スキルパネルと転職によって、プレイヤーキャラをどんなビルドにするか自由自在だ。
好みのプレイスタイルに育て上げていくことも、醍醐味のひとつになるだろう。
装備についても、ほかのシリーズ作とは少々異なる点がある。『ドラゴンクエスト』シリーズと言えば、新たな町に着いたら装備を更新するのが基本だが、本作の場合は鍛冶で作り出すのがメイン。
装備はお店でも買えるものの、自分で作ったほうが強くなるため、途中からは装備を購入する機会が減っていった。従来の作品とは異なる流れだが、欲しい装備のために素材を集めたり、より強い武器を作るために鍛冶を極めていくのは手応えがある。
キャラの育成や装備作りだけでも十分楽しめるが、各地で受けられるクエスト類まで含めると遊び尽くせないほどのボリュームになる。
クエストはアイテムを集めてくるおつかい系が多いのだが、その過程でしっかりとキャラクターと交流できるのがポイント。旅先の村にどんな住人が住んでいるのか、世界観をより深く知れるため、遊ぶほど本作を好きになれるはずだ。
ちなみにクエストでは、重要なアイテムが手に入ることも。とくに移動速度が上がるドルボードというアイテムは旅の必需品になるので、岳都ガタラに到着したらクエストを探してみよう。
ストーリーの続きが描かれる有料DLCも販売されているので、プレイしていて気に入ったらセール期間中にDLCも購入しておこう。