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ところにょり氏の新作『おわかれのほし』は“弔い”の意味を教えてくれる感動アドベンチャー【BitSummit Volume6】

2018-05-13 15:00 投稿

ところにょり氏の6作目は“弔い”がテーマ!?

2018年5月12日、13日に、京都で開催されるインディーゲームの祭典“BitSummit Volume6(ビットサミット ボリューム シックス)”。

今年も個人開発者や海外の開発チームのブースが立ち並ぶなか、『ひとりぼっち惑星』や『あめのふるほし』など、その独創的な世界観でファンを魅了し続ける“ところにょり”氏のブースを発見!

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今年のBitSummitでは、ところにょり氏6作品目となる『おわかれのほし』が出展。試遊もできたので、簡単なゲーム概要とところにょり氏のインタビューをまとめて紹介していこう。

▼『おわかれのほし』はデジゲー博2017でイメージ出展されていたタイトル

『おわかれのほし』は機械たちの“弔い”アドベンチャー

『おわかれのほし』の舞台は、すべてが終わってしまった星の“自分を人間だと思いこんでいる機械たちの村”。

この村にひとりだけ生き残った主人公が、村の人々をひとりひとり弔うことで、きちんとお別れをしていくことが目的のアドベンチャーゲームだ。

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▲過去作同様、『おわかれのほし』も機械を中心とした退廃的でもの悲しい世界観だ。

プレイヤーが操作する主人公は、死んでいった機械の遺体に乗り移り、彼らの生前の記憶を辿ることができる。

主人公はこの記憶を確認し、“あしたしたかったこと”を代わりに成し遂げることで、“弔い”を達成していくのが、ゲームの流れとなる。

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▲このような機械の遺体があちこちにあるので、彼らに乗り移り、ひとりずつ弔っていく。
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▲乗り移った機械の記憶はテキストで表示される。“あしたしたかったこと”を成し遂げるとさらに深い記憶に触れることができる。
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▲ゲーム内を散策して、“あしたしたかったこと”に必要なアイテムを集めていくのがプレイヤーの仕事だ。
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▲“あしたしたかったこと”を達成すると弔い完了。機械の遺体を“おわかれのばしょ”まで届けてあげよう。

死んでいった機械たちの記憶は、どれも鮮明で、現実的。彼らが“あしたしたかったこと”をひとつひとつクリアーしていくと、つぎの記憶が見れるようになり、次第に、死んでいった機械たちの心に秘めた想いも見えるようになる。

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BitSummit専用ビルドでは、少年から大人までさまざまな経験をしてきた機械たち4人の弔いを行うことができた。最後までプレイすると、彼ら4人は生前関係があることがわかり、彼ら自身が死ぬまで気づくことがなかった真相までプレイヤーは見ることができる。

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▲遺体を借りると、ひとりひとりBGMが変わる。soejima takuma氏による機械に命を吹き込む音楽にも注目だ。

BitSummit専用ビルドを最後までプレイした筆者の感想は「死んだ婆ちゃんは何かしてほしいことあったのかな」である。

都会の喧騒の中では、気にもとめない“死”や“弔い”をテーマにした本作。社会に何かを問いかけるようなメッセージ性の強い作品になりそうだ。

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▲ゲームクリアー後に表示される画面、ところにょり氏は話かけられると喜ぶようだ(笑)

▼ゲームの動きはこちらでチェック!

開発者の“ところにょり氏”にちょっとだけインタビュー

――ところにょり氏としては6作品目となる『おわかれのほし』ですが、どのような世界観で作られたのでしょうか?

ところにょり 世界観的には、『あめのふるほし』のあとの世界を想定しています。『あめのふるほし』をプレイされた方には、本作『おわかれのほし』の舞台となっている“村”はどのようにしてできたのか、想像していただきたいです。

――『あめのふるほし』で登場した機械も出てきましたね。

ところにょり 初めての人でも楽しんでいただけるのはもちろんですが、『あめのふるほし』など過去作を経てプレイした方は、別の楽しみをひとつの要素で見い出してほしいっていうのが今回やりたかったことですね。

――『おわかれのほし』のポイントはどういったところでしょうか。

ところにょり いろいろな村人がいて、いろいろなストーリーがあるのが『おわかれのほし』です。いままでの作品では、作品の雰囲気にあわせて全部のテキストを統一していたのですが、今回は、“いろんな人がいる村”がコンセプトなので、多様なストーリー展開があるのもポイントです。

――“弔い”のお話ですが、これはどのような経緯で作れられたのですか?

ところにょり もともと“人間がなぜ弔うのか”ということに興味があったのがあります。ふと、「人が死んだときにわざわざお葬式を挙げる必要はあるのか」と思ってしまったんです。合理的に考えれば、死んでしまった人に何かのリソースを割くのは、無駄な行為でしかない。でも、そんなことは無視して、人間は必ず弔う。それがなぜなのかわからなかったので、ゲームで作ろうと思いました。

――そう言われるとたしかに“なぜ弔うのか”という問いには少し考えてしまいます。プレイさせていただきましたが、登場した機械たちからは、かなり人間らしい思いや感情を感じました。

ところにょり そうなんです。見た目はぜんぜん人間ではないのですが、ゲームをプレイしていくと、だんだん人として見えていくようになっています。そこも今回狙いたかったところです。

――プレイし終わったときに、亡くなった友人や家族の顔が脳裏に浮かびました。「なにかしてほしいことあったのかな」と。

ところにょり そういうのを感じてほしいですね。やはり、生きていると「あの人ちゃんと弔ってなかったな」と引っかかることがあります。僕もそう思う人は何人もいます。そういう気持ちをこのゲームにぶつけてほしいですね。

――プレイし終わってこんな感情になるゲームは初めてです(笑)。最後に配信予定はいつごろになるか教えていただけますか?

ところにょり 難しいですが、半年後くらいですかね(笑)。これまでの作品は“手紙を贈り合う”など、システムがメインだったのですが、今回はコンテンツ(ストーリー)がメイン。なので、時間をかければかけるほど中身がより充実していきます。そういう理由から、今回は時間をかけて作りたいと思っていました。

――半年後、楽しみにしています。今日はありがとうございました。

▶ところにょり氏のTwitterはこちら

▼ところにょり氏の過去作はこちら

おわかれのほし

対応機種iOS/Android
このゲームの詳細を見る
ジャンルアドベンチャー
公式サイトhttp://www.tokoronyori.com/
配信日2018年

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