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【個人開発ゲームを斬る】話題沸騰中の『ひとりぼっち惑星』作者にいろいろ聞いてみた

2016-07-06 16:24 投稿

3部作、最初から想定していた?

image1▲大ヒット御礼
『ひとりぼっち惑星』のところにょり氏新作『あめのふるほし』配信前に過去作品に触れてみよう

▼話題に乗り遅れた方は
【新作】突然ランキング上位に踊り出た『ひとりぼっち惑星』ってどんなゲーム?
『ひとりぼっち惑星』サーバ復旧! 試しに“こえ”を受信したら呪いの手紙みたいなメッセージが……
【ネタバレ注意】じつは3部作だった? 『ひとりぼっち惑星』の作者の前2作を遊んでわかったこと
『ひとりぼっち惑星』Twitterで話題の“こえ”まとめてみた!役立つレシピ編

今回ご紹介する『ひとりぼっち惑星』は、シンプルに言うと、放置育成ゲーム。

とある惑星にいる、“ひとりぼっち”のいきものが、壊れた機械の部品を集め、惑星に置いてある“あんてな“を少しずつ大きくし、宇宙に流れている“声”を集めるのが、ゲームの目的。

破壊活動をくり返すロボットたち

image2▲なぜ機械どうしが争うのか?

惑星には、主人公以外の“いきもの”は存在しませんが、人工知能で動くさまざまなロボットが、お互いを攻撃し、破壊し合っています。

守るべきもの(主人)は、もうそこにはいないのに、プログラム通りに破壊活動をくり返すロボットたち。

切なすぎて胸が苦しくなりますが、ゲームを進めるために、ロボットたちが残した“部品”を拾い集めましょう。ボーッと見ていてもいいのですが、“赤い丸”で囲まれている“電波ボタン”をタップすると、人工知能を一時的に“凶暴化”させることができます。

image3▲人口知能を凶暴化

凶暴化したロボットたちは、より激しく壊し合うので、結果として部品がたくさん生まれます。

なんともやるせない気持ちになりますが、ゲームを進めるために、ロボットたちが残した部品を拾い集めましょう。この電波は10分に1回の間隔で使用することが可能。

拾い集めた部品を使って

image4▲“あんてな”を開発しよう!

拾い集めた部品を使って、“あんてな”を作りましょう。作ると言ってもボタンを押すだけ。

赤い丸の“あんてなボタン”をタップすると、その数字が少しずつ増えていき、イッパイになると中央に置いてある“あんてな”が1段階アップ。

今度は青い丸の“じゅしんボタン”をタップし、こちらの数字もいっぱいにすると、宇宙に転がっている“誰か”の声を受信することが可能。

image5▲いろいろな思いが詰まった重いメッセージ

さまざまなメッセージを受信しますが、共通しているのは、“ちきゅうへの思い”と“人間の醜さ”でしょうか。あまり言うとネタバレになってしまうので、多くは語れませんが、どのメッセージもずっしりと心に響きます。

image6▲人工知能の大戦争

部品を集めて、あんてなをパワーアップし、宇宙の声を受信する。これが一連の流れ。

余った部品で、“電波の効果時間を延長”したり、“新たな人工知能ロボットを開発”したりすることも可能。サクサクっと部品が集まるので、用意されているすべてのメッセージは、あっという間にコンプリートできるでしょう。

しかし、このゲームのウリはそこではありません。

“メッセージのランダム送受信”

これがおもしろいから、流行るんです。

“メッセージのランダム送受信”

image7▲以下略

アプリ内にあらかじめ用意されているメッセージをひと通り確認すると、ほかのユーザーが残したメッセージを受信することが可能になります。

誰のメッセージを受信するのかは、ランダム。

おもしろい文章やら、泣ける文章、よくわからない文章など、さまざまなメッセージが、あなたのあんてなにひっかかります。私がはじめて受信したメッセージは、なんだかんだで「いかりゃく(以下略)」と書かれており、いろいろな意味で切ない気持ちになりました。

image8▲“げんこうりょう あげて” この思い、君に届け

受信できるなら、当然、送信することも可能。拾った部品を投資して、送信装置を起動。ボケるなり、泣かせにいくなり、ちょっとした謎解きにしたり。何万分の一の確率にかけて好きなあの子に告白してもいいかもしれません。

すべてはあなたのセンス次第。誰に届くかわからないので、最低限のマナーはキッチリ守りましょう。

この“メッセージのランダム送受信機能”が楽しく、受信した“おもしろネタ”をSNSに投稿し、それが一気にバズって、ユーザーが増え、さらにおもしろいメッセージが投稿される。

この“正のスパイラル”によって『ひとりぼっち惑星』は、iPhone/Androidアプリランキングを一気に駆け上がりました。

ネットで拡散されているおもしろいメッセージをまとめようとも思ったのですが、記事も長くなってきたので、開発者の“ところにょり”さんにお話を聞いて、〆させていただきます。

Q1.はじめまして! 簡単な自己紹介のようなものをお願いします!

“ところにょり”と申します。個人でゲームを作っています。

Q2.『ひとりぼっち惑星』を作ろうと思ったキッカケを教えてください。

明確に何かきっかけがあったわけではないのですが、強いて挙げるとすれば“アイデアを思い付いたから”だと思います。ずっと、“メッセージを一方向的に送受信できるようなゲーム”を作りたかったのですが、前作『ひとたがやし』を作っている最中に、この世界観と結びつければおもしろいものが作れそうだなと思い付いたので、『ひとたがやし』の制作と次回作の構想を並行して行いながら、リリース直後に『ひとりぼっち惑星』を作り始めました。

image9▲“ひと”を栽培してなにかと戦わせる『ひとたがやし』

Q3.話に出た『ひとたがやし』と、その前の作品『ひとほろぼし』を含めて勝手に“3部作”と呼ばせていただきますが、これは、初めから想定していた流れなんでしょうか? それとも、そのときどきで作りたいものを作ってきた感じでしょうか?

『ひとほろぼし』を作っているときはまったく想定していなかったのですが、『ひとたがやし』を作るときに「世界観を共有したゲームを複数個作る」ということのおもしろさと個人開発者としての利点に気づいたので、当分はこの方針でゲームを作っていこうと決めました。
ですので、思い描いた方針に沿いながら、なおかつそのときどきで作りたいものを作ってきたという感じですかね(笑)。

image10▲デビュー作『ひとほろぼし』変ないきものが人間を滅していく

Q4.3部作とも、ゲーム性を抑え、放置、“見てるだけ要素”が多いように見えるんですが、これは何か狙いがあるのでしょうか?

まず第一にあるのは、僕がおもしろいゲーム性を構想できるような脳みそを持ちあわせてないというところです(笑)。
ただ、スマホゲームに関してはゲーム性が高まれば高まるほどむしろ敬遠してしまう層は確実にいると思っているので、ゲーム性を最低限に絞っていく方向に切り替えました。
なんだかんだ僕もそういう感じで「現実に疲れて脳みそも使い果たして死にそうな思いしているときに頭使うゲームなんてやってられるか!」という気持ちはよくわかります(笑)。なので、むしろそういうときにもできるようなゲームを作りたいなと思った結果、『ひとりぼっち惑星』につながりました。

Q5.メッセージの“ランダム送受信機能”がステキすぎるんですが、これはどのように思い付いたのでしょうか?

これは前からやりたかった題材でした。SNSなどが血眼で入り乱れて“コミュニケーション”って言葉を聞くだけでなんだかうんざりする時代に、あえて別の角度からもう一石投じてやろうっていう、“いたずら”を思いついた小学生のような気持ちを持ってました(笑)。

Q6.ランダムメッセージ前の、“固定メッセージ”や、絵柄・雰囲気も含めて、とにかく全体的にステキすぎるんですが、何か影響を受けた小説や映画やマンガなんかありますか?

僕の部屋では本やマンガがいたるところで山を築いていて、映画も月に60本以上見ないと気がすまない生活を送ってた時期もあったり。アニメもかなり見ますし、絵本とかも読みます。なので本当にたくさんのものに影響を受け続けてきているのですが、あらためて自分が何に影響を受けたかと聞かれると、自分でもよくわかっていないのが実状です(笑)。
それでも『ひとりぼっち惑星』では、SFでなおかつ短い話という点で、星新一の影響は確実に受けていると思います。まあ星新一の影響を受けてないSF小編なんてあるのかという話ですし、あんまり答えになってませんが(笑)。

Q7.ズバリ、『ひとりぼっち惑星』こんなに受けると思いましたか?

もちろん受けると思ったから作ったわけなのですが、これほどの規模になるとはまったく予想もしてませんでした。予想してたらサーバーにもっと気をつかってあんな事態(※人気が出すぎてサーバーダウンし、それがネットニュースで取り上げられるほど話題に)にはなってないです(笑)。

▼サーバー復旧時の記事
『ひとりぼっち惑星』サーバ復旧! 試しに“こえ”を受信したら呪いの手紙みたいなメッセージが……

Q8.リリースし爆発的にダウンロードされて以降、周りの変化とか、何かおもしろいエピソードなどあれば教えてください。

ほとんど引きこもってたのですが、久しぶりに外に出たときに僕の知らない誰かが『ひとりぼっち惑星』をやってるのを偶然目撃しました。半年ほど前に自作ゲームを作り始めたときに、「自分の知らない誰かが自分のゲームをやってるのを横目で見ながらほくそ笑みたい」という夢に向かってがんばろうと決意してたのですが、「早々に夢が叶ってしまった……どうしよう……」という気持ちになったので、つぎからはもっと非現実的な夢を抱こうと思ってます。

Q9.“つぎ”の予定を教えてください!

ひとまず当分は『ひとりぼっち惑星』にかかりきりで、続編を作る余力はないかと思うのですが、落ち着いてきたころにまた何か作りたいなと思っています。次回作はまったくの未定で、世界観を共有するのかどうかもわからない状況ですが、つぎでなくても『ひとりぼっち惑星』に関係するゲームはいつか作りたいと思っています。

Q10.ありがとうございます! 最後に何かひと言、よろしくお願いします。

これからもおもしろい作品を作っていきたいと思いますので、片手間にでも応援していただけたら幸いです!

悲しみに満ちた世界の中で、突拍子もないメッセージを受信する。このギャップが人気の秘訣ではないでしょうか。

まだ遊んでない方はもちろん、すでに遊びまくっているという方は、『ひとほろぼし』『ひとたがやし』の3部作をぜひ遊んでみてください!

▼話題に乗り遅れた方は
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■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


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ひとりぼっち惑星

ジャンル
放置ゲーム
メーカー
ところにょり
配信日
配信中
価格
無料(課金アイテムあり)
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS 6.0 以上 Android 2.3 以上

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