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【逆鱗日和ワールド】第12回:勇者の名はエリック(1)

2018-02-13 17:31 投稿

ゾラ・マグダラオスに挑む!

KさんCさんご夫婦との狩りの続き。

3人でいくつかのクエストを回しているうちに、旦那のKさんが意を決した口調でつぎのように言った。

「じつは……★4の“ゾラ・マグダラオス”のクエストが出ているんですわ。付き合ってもらってもいいですかね?」

ゾラ・マグダラオス−−。

『モンスターハンター:ワールド』の世界観の“幹”にして、ストーリーの根っこ成している特別なモンスター……。『モンハン』史上最大とも言える巨大な生き物の行く末を追うことが、イコール物語の舞台である新大陸の謎を解くことにつながっていく。俺はこのときすでに上位ハンターだったので、ゾラ・マグダラオスのクエストには何度か挑んでいたが、いまだこのモンスターの底を見た気にはなっていなかった。

「いいですね! やっちゃいましょう!」

俺が言った。ゾラ・マグダラオスの素材はいくらでも欲しいと思っていたので、渡りに船だったのだ。しかし一方で、奥さんのCさんが不安そうな澱み声を出す。

「ゾラ……。それ、やりかたがわからないんだけど、大丈夫? ウチら3人だけでいけるのかなぁ……?」

Kさんがフフンと笑った。

「大丈夫やろ。だってウチらには、上位ハンターのリーダーがついてるからな。ね、大塚さん。何度もマグダラオスのクエストはやってはるでしょう?」

この問いかけに対し、隠し事のできない俺はとたんに、「うう」とか「あ゛あ゛」という曖昧な返事しかできなくなる。ここに、Cさんが噛みついた。

「あーーー! やっぱ大塚さん、わかってない! だいたいね、「大塚さん、上位だから信じてついていけば最短でクエストを回せるはず」と思ってくっついていくと、たいがい違うモンスターが現れるんだもん!」

俺が「………………」と言葉を失くしていると、Cさんが畳みかけてきた。

「結論、大塚さんは薄い!! 薄いリーダーや!! 薄すぎる!!」

さすがに、俺は反論した。

「薄い薄い言うな!! まだそこそこ生えてるぞ!! 滅びゆく自然を大切に!!(怒)」

Cさんが「え?w」と戸惑っていると、Kさんが俺に同調した。

「そうだぞ! あんま薄い言うたらアカン! まだちょっとはあるんだぞ!」

Kさんのフォローに静かに傷ついていると、口論の戦端を開いたCさんが話の打ち切りを宣言した。

「はいはい! くだらない話はそこまで! ホラ、マグダラオスに行くんでしょ! 早くクエスト貼ってよ!」

というわけで、Kさんのゾラ・マグダラオスクエストに付き合うことになった。先にKさんがひとりで出撃し、救難信号を受信した俺とCさんが合流する……という段取りである。

「ほな、先に行ってますね。救援よろしくお願いします!」

この、“あとから最前線に合流する”という流れ、俺はたまらなく好きだ。弾を討ち尽くし、刃もボロボロになって、水も食料も心許ない……。そんな、万策尽き果てた絶体絶命の状況で、

「だ、誰かが……見てくれたら……!」

一縷の望みを懸けて放った絶望の信号弾に、奇跡の導きで気づく仲間たち−−。

「あいつ……無茶しやがって!! オイみんな、助けに行くぞ!! 何が出てくるのかわからねぇけど……行ける者だけついてきてくれッ!!」

手近にあった幾ばくかの回復薬だけポーチにブチ込み、愛用のガンランスを担いで拠点を飛び出す俺……。そこで待っているのはレウスかレイアか、はたまたもっと恐るべきモンスターか……。いや、いまはそんなことはどうでもいい……! 一刻も早く、仲間のもとに駆け付けてあげたいッッッ!!

「いま、行くからな……!! 俺がいくまで、死ぬんじゃねえぞぉぉおおおッ!!!」

「ぞおおおおおお!!!」

脳内を激しく駆け巡っていた厨二全開のセリフが、思わず口から転げ出た。

「ゾウがどうしたんですか??」

Cさんが不思議そうに声を掛けてきた。

そんなことをやっているうちに、先に出撃したKさんからの救難信号が届いた。

「きたああああ!!! いま、リーダーが行きますよ!! 上位ハンターの、世界一のガンランサー(笑)がね!!」

俺は吠えた。いかにも「正義の味方参上!」という、この風情が好きなのだ。

「大塚さん、さっきからうるさい(苦笑)」

呆れ笑いをするCさんもガンランスを担ぎ直し、出発の準備を整えている。さあ、ゾラ・マグダラオス捕獲作戦だ!

そして−−。

集合場所の“大峡谷”では、Kさんが孤軍奮闘の真っ最中だった。そこに、、Cさん、そしてERICさん(仮名)がそれぞれの装備で合流する。

……ん???

なんとなくの違和感を感じて、しばし呆然とその場でたたずんでしまった。それは、KさんとCさんも同じだったようだ。

「……?」と俺。

「…………??」とKさん。

「………………???」とCさん。

「Hi!」とエリックさん………………って、誰ぇぇえええ!!!???

俺、ボイスチャットでKさんとCさんにアタフタと伝えた。

「あ、あのあの、気がついたらエリックって方がいますけど、この方はお知り合いで??」

KさんとCさんが同時に、「いやいや!」と言った。

「単純に、救難信号を見て助けに来てくれた人みたいですねw それも……英語圏の外国の方。『モンハン:ワールド』は、世界とつながっているからなーw」

Kさんが、あっけらかんとして言った。Cさんも、「なんかよくわからないけど、いっしょにがんばろー!」なんて言っている。なるほどなるほど。おふたりがそういう気持ちだったら、何ら問題はない。俺も、どこか懐かしい気持ちになって、ふたりにこんなことを言った。

「この、知らない人と遊びに行く感じ、無印とか『2(ドス)』のころを思い出すなーw よーし、4人でがんばりましょう!」

俺たちが無駄話をしている間、当のエリックはせっせと大砲の弾を運んで、ボンボコボンとゾラ・マグダラオスにダメージを与えていた。

「おっしゃあ!! いきましょう!!」

Kさんの号令で、俺たちは大峡谷に散り散りになって、迎撃態勢に入ったのだった。

長くなるので、続きは次回!

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