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ファミ通App編集部

【逆鱗日和ワールド】第11回:粉塵粉塵!!

2018-02-09 18:13 投稿

体力は自己管理……のはずが

先日のこと。

ひとりで陸珊瑚の台地を散策していると、友人から電話がかかってきた。

「どうも〜。大塚さん、いま『モンハン:ワールド』やってはります? ひとりだったら、ウチらとやりまへん?」

この方、Kさんは関西在住で、たまに東京に来られたときなんかに酒を酌み交わしている。奥さんのCさんも交えて家族ぐるみの付き合いで、気が付けば出会ってから15年ほどの月日が流れていた。俺、ウキウキと返事をする。

「いいですね!! やりましょやりましょ! いま陸珊瑚の台地にいるので、戻ったら合流しますね!」

俺は、10分以上前からシツコク追い回されていたレイギエナに、

「て、テメェの相手は、また今度してやるわ……!」

と捨て台詞を吐き、素早くその場から離脱。それを待っていたかのようにKさんとCさんからPS4にフレンド申請が来たので、嬉々として承認した。

そして、ボイスチャットスタート。すぐに、にぎやかなCさんの声がイヤホンから轟く。

「大塚さーん!! お久しぶりです!! さあクエスト行きましょ!!」

ドウモドモウと日本人的なモニョモニョ返事を返しつつ、おふたりが作ったサークルに合流。聞けばこのサークル、会員規定で“ランスとガンランス以外の武器は使ってはならぬ”という鉄の掟があって、実際ふたりはランス系の武器しか使用していないとのことだった。

「大塚さんはガンランサーなので、特別に入れてあげます♪」

とCさん。確かに俺は今作でも、ガンランス以外の武器は使用していない。その点においてはまことにウェルカムだったが、つぎのような疑問も残る。思わず、それが口を突いた。

「ランスばっかとか最高ですけど、クエスト中、ものスゴく立ち位置がカブりそうなんですがwww 大丈夫なの?w」

言われたCさんは、あっけらかんとしたものだった。

「平気平気! 気にせずボンボンいきましょう!!」

うわあw これは夢のようなサークルだぞww ……と思っていたところにKさんも合流し、ボイスチャットでつぎのように言った。

「大塚さん、いつの間にか上位になってるやないですか! ウチらまだ下位の、アンジャナフの手前とかなんで、狩猟はすべてお任せしますよ!」

Cさんがこれに同調する。「そうだそうだ! 任せましたよリーダー!!」。俺、リーダーと言われたことに気をよくしてふんぞり返った。

「うむ! 今日は大船に乗ったつもりでいいから! 下位のモンスターとか、わしひとりでなぎ倒しや!!!」

そして行くことになった、古代樹の森のアンジャナフ討伐。メンバーはKさん(ランス)、Cさん(ガンランス)、俺(ガンランス)という陣容である。見ようによってはなかなか変態チックな武器バランスだが、ネタでランスを揃えたわけじゃなく、それぞれが生粋のランサー、ガンランサーなのだから仕方がないのである。

クエストが始まってすぐに、アンジャナフのもとに到着した。

この、アンジャナフというモンスターは、ヤバい。生まれたてのパンダを思わせるかわいらしい色をしているが、ナメてかかるととんでもない目に遭わされる。

当ブログの第9回“誰の手柄?”で、トビカガチのことを“最初にハンターの足を止める存在”と表現したが、これを打ち破り、

「ああ……>< ようやく高い壁を越えた……>< これで一気に上位まで駆け抜け……!」

と胸を撫で下ろしたところに、「ずずーーーん!!」と雄々しくそびえ立つのがアンジャナフというモンスターなのである。『モンハン:ワールド』の情報が出始めたころから紹介され、デモプレイやβテストでもたびたび狩られていたモンスターなので、「イカついけど、御しやすい相手」なんて思っていると、瞬時に3オチの憂き目を見る。それくらい、強い。そして、恐ろしい。その証拠に、クエストが始まってすぐに、Cさんの断末魔の悲鳴が古代樹の森にこだました。

「ぎゃあああああ!!! や、やられたああああ!!!」

ボイスチャットなので、大音声がダイレクトに耳に届くw これ、上位装備の俺でも攻撃をまともに喰らったらかなり体力を減らされるから、下位装備のKさんとCさんはたまったもんじゃないだろうなぁ……。

心配は的中し、狩りは熾烈を極めた。ふたりともベテランハンターらしく巧みに立ち回ってはいたが、やはり圧倒的に防具が弱いため、1発でも攻撃を食らうと、

ギューーーーーーーーーーーン!!

と体力を減らされてしまう。そのうち、回復薬が心許なくなってきたのか、Kさん、Cさんがハモるように騒ぎ出した。

「ぐわ!! く、喰らった!! ……大塚さん、粉塵は!? 粉塵ちょうだい粉塵!」

とKさんが言えば、

「ぎゃああああ!!! あかーーーーん!! リーダーーーー!! 粉塵くださーーーい!! 粉塵で助けてぇぇええええ!!」

とCさんがわめく。そんなふたりを、俺はピシャリとたしなめた。

「うるさい!! 粉塵なんて持ってきてませんっ!!! オトナなんだから、体力は自己管理!! 人に頼るんじゃありません!!」

突き放すリーダーに、ふたりは避難ごうごうである。

「お、鬼!! このリーダー鬼や!!」(Cさん)

「み、見捨てられた!! この人冷たい!!」(Kさん)

しかし、因果応報か。こういった突き放しは、すぐに自分に返ってくる。

クエストの後半。すでに2オチを計上して後がなくなり、俺も焦っていたんだと思う。かなり体力が減った状態だったが、

「まあわし、上位装備だし、ちょっとくらい平気だろう」

という慢心に背中を押されて、回復をおろそかにしたまま立ち回っていたのだ。しかし、そんなときに限って連続攻撃を受け、なんとピヨピヨの気絶状態に……!! 思わず、“あの言葉”が口を突く……!

「うわあああああ!!! あかーーーーん!! ふふ、粉塵っ!! 粉塵して粉塵!!! 粉塵で助けてぇぇえええ!!」

しかし、ふたりの返事はにべもなかった。

「うるさい!!w ワタシら下位やで!w 粉塵なんてないわ!!ww」

とCさん。

「オトナなんだから、体力は自分管理!!www」

とKさん。でも、Kさんの言葉の最後のほうは、

「ぎゃぁぁあああああ!!!!」

という上位ハンターの断末魔にかき消されたのであった……。

おしまい……。

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