『ベイングローリー』の新機能タレント、5vs5、ダブルバンはいつ実装?ボー・デイリー氏を直撃取材!
2017-04-17 19:30 投稿
キーマンが語る『ベイングローリー』の未来
スマホ向け本格MOBAタイトルとして人気の『ベイングローリー』。モバイルe-sportsの先駆け的存在として大会も開催され、世界中に熱狂的なファンを抱えるスマホアプリだ。
なんと今回、配信元であるSuper Evil MegacorpのPresident and Chief Business OfficerであるBo Daly(ボー・デイリー)氏が来日。
そこで、同氏に日本のプレイヤーへの印象やモバイルe-sportsの展望、そして2017年2月27日に発表された開発ロードマップについて話を聞いてきた。
日本のプレイヤーはとにかく熱い!
――まずは『ベイングローリー』の現状について質問させていただきます。全世界のプレイヤー数ならびに日本のプレイヤー数はどのくらいいるのでしょうか?
BO 具体的な数字は公表してないのですが、2016年は飛躍の年でした。Androidでのプレイヤー数は3倍に、動画の視聴者数は昨年に比べて10倍に増加しました。
――注目度、プレイヤー数ともに順調に伸びているようですね。ちなみに世界と日本のプレイヤーを比較して、違いや特徴などはありますか?
BO 日本のプレイヤーはとても熱心ですね。平均プレイ時間が世界で1日あたり約90分なのに対し、日本では約110分という点からも、その熱量の高さがわかります。『ベイングローリー』を題材にした二次創作物、例えば、イラスト、動画作成、コスプレなども行われていますし、『ベイングローリー』をテーマにしたラップを歌うプレイヤーもいらっしゃいました。
――ゲーム外への広がりというのは確かに熱いですね。
BO そうなんですよ。ユーザー主導オフ会も、私たちが把握しているだけでも2016年に20件ほど実施されていました。こういったコミュニティ作りは全世界のプレイヤーと比べても非常に積極的ですね。
――本作はモバイルe-sportsの先駆けとして大会なども実施されてますが、日本のプロ選手をどのように見ていらっしゃいますか?
BO 私が把握している日本チームは世界的にも目覚しい活躍をしています。例えば2016年12月に実施した世界大会“2016 World Championship”でも日本のプロチーム“DetonatioN Gaming”が海外のチームと引けを取らない試合をしました。今後、世界大会で日本のプロチームが優勝する可能性も十分ありと思いますが、日本の選手がe-sportsで活躍することに特別な驚きはありません。
――それはなぜでしょうか?
BO 先ほど言ったとおり、日本のプレイヤーは非常に熱心だからです。『ベイングローリー』を日本でローンチしたときも、多くの方々に「日本でe-sportsが定着するでしょうか?」といった質問を多くいただきましたが、心配はしていませんでした。日本でe-sportsが普及しない理由は、e-sports=PCプラットフォームという概念が、テレビゲームが発展した日本にはマッチしなかった……ただそれだけなんです。『ベイングローリー』はモバイルなのでそのハードルはまったくありません。これから日本でもe-sportsが大きく成長し、プレイヤーも増えていくはずです。
――競技人口も拡大し続けている本作ですが、プロチームに対して支援などを行っているのでしょうか?
BO 2016年の世界大会で、“e-sports・フランチャイズ・プログラム”を発表させていただきました。これは、「プロチームと我々がお互いに協力して『ベイングローリー』を大きくしましょう」といった内容です。その一環としてAPIを開放したのですが、これにより、選手が本作を研究し、対策や戦略を生み出す環境作りに貢献できるようになりました。もちろん、我々からの支援以外にも、各プロチームがそれぞれ選手のために動きはじめています。例えば、“Immortals”というプロチームでは選手が個々に自分をマネジメントするのではなく、トレーナーや栄養士などを雇って、ベストな状態で大会に臨むための環境を作っています。そういったプロ選手に注目するファンも増えてきていますし、最終的にはサッカーのFIFAのように、e-sportsが世界中で楽しんでもらえるようになることも夢ではないでしょう。
タレント、5vs5、新ヒーローはいつ?
――2017年2月27日に発表された2017年開発ロードマップからいくつかお伺いさせていただきます。クイックモード限定で追加される“タレントシステム”とはどういった機能のものになるのでしょうか?
BO “タレントシステム”はクイックモードでのみ使える、ヒーローの新しい能力です。まだ確定していない部分も多いので、詳細は伏せさせていただきますが、2月27日にご覧いただいた映像の中からもわかるように、開発チームがさまざまなアイディアを出してテストを続けています。時間はかかっていますが、これが実装されれば『ベイングローリー』の楽しみ方がさらに広がります。
――タレントシステムの実装時期はいつ頃の予定ですか?
BO 全プレイヤーがちゃんと楽しめる形に仕上がるまではお伝えできません。
――引き続き楽しみにしています。続いて5対5の対戦形式についてですが、実装時期はいつごろでしょうか?
BO 5対5はタレントシステムからさらにもう少し先の実装になると思います。ただ、5対5の対戦モードの基盤がほぼ出来上がりつつあり、すでに社内でのテストプレイが始まっています。開発チームの楽しそうな声がオフィス中に響き渡っているので、ぜひ期待して待っていてください。
――5対5の実装の狙いというのはどういったところにあるのでしょうか?
BO プレイヤーの皆さんから要望が非常に多かった、というのがいちばん大きなところです。『ベイングローリー』がここまで来られたのはコミュニティの皆さん、プレイヤーの皆さんのサポートのおかげです。その恩返しになればと。いまは3対3のMOBAとして、とてもおもしろいものに仕上がりはじめていますが、5対5にはいままでとは違った楽しみかたがあると思います。もちろん、5対5を開発したけどそんなにおもしろくくなかったという意見もあるかもしれませんが、どちらにせよ結果を受け止め、より楽しいものに生み出すためにしていきたいですね。
――5対5でしか使えない能力などは検討されていますか?
BO 絶対にないとは言い切れないのですが、アビリティというのはヒーローのアイデンティティなので、ガラッと変えてしまうことはないと思います。ただ、タレントのテスト含め鋭意開発中なので、5対5で何がベストなのかというのは今後のテスト次第ではあると思います。
――試験的に実装されている“ダブルバン”制度に関して導入の意図をお聞かせ願えますか?
BO ヒーローの同じような組み合わせが多くなってきたため、e-sportsの大会でダブルバンを試験的に導入しました。この導入によって戦略の幅も広がりましたし、実際に最近の大会ではすべてのヒーローが1回以上は使われるようになっています。多彩な組み合わせの試合を楽しめることは、試合の見る側にとってもおもしろさにつながると思います。
――この仕組みはいずれ通常のゲーム内にも実装されるのですか?
BO 調整が完了したら導入します。もちろん、ただ導入するだけでなく、皆さんに広く使われるよう、ダブルバンの遊び方や説明は細かく準備します。ダブルバン専用のチュートリアルなどもしっかり用意して、世界中のプレイヤーがダブルバンを用いて『ベイングローリー』をさらに楽しんでくれたらうれしいですね。
――では最後の質問になります。ヒーローの数が2017年4月現在31人いますが、2017年内でどれくらい追加される予定ですか?
BO 最近のアップデートではヒーローを追加していなかったのですが、それは新しいプレイヤー体験を提供するために新モードの開発を優先したためです。今後は、可能な限り毎回のアップデートでヒーローを追加していければと考えてはいます。年間を通してですと、約9体~約10体ぐらいを予定しています。
――それはうれしい情報ですね! 最短でいつごろ追加される予定でしょうか?
BO アイディアは山ほどあり、その中で次回実装されるヒーローに関してはある程度準備を進めています。個人的にもすごく楽しみなヒーローですね。ただ、完璧に皆様に楽しんでももらえる状態になるまではリリースはできませんので、いつ頃かというのは断言できません。
――ほんの少しだけでもいいのでヒントを!
BO クリエイティブディレクターに怒られてしまうので……申し訳ありません(笑)。ひとつ言えるのは、プレイヤーの皆さんに驚いてもらえるようなユニークなキャラクターになるということです。最近実装されたグランプジョーは、“ほかのキャラクターを食べてしまう”という非常にユニークで新しいアビリティを持っています。まさにゲーム自体を変えるようなヒーローです。そういったワクワクした気持ちさせてくれるヒーローを今後も追加してきます。
――楽しみにしています。ありがとうございました。
べイングローリー
- ジャンル
- MOBA
- メーカー
- Super Evil Megacorp
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS、Android
- コピーライト
- (C) 2013-2014 Super Evil Mega Corp.
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