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シャドウバース『シャドウバース』木村Pが語る”日本でeSportsイベントを成功させる秘訣”【GDC 2017】

シャドウバースの攻略記事

『シャドウバース』木村Pが語る”日本でeSportsイベントを成功させる秘訣”【GDC 2017】

2017-03-02 18:16 更新

キーワードは”体験の共有”

2017年2月27日〜3月3日(現地時間)の期間、アメリカ・サンフランシスコ モスコーニセンターにて開催中のゲームクリエイターの技術交流を目的とした世界最大規模のセッション”GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)2017″。

“Competition Culture and Festival Culture for Promoting eSports in Japan”のセッションでは、サイゲームスの木村唯人プロデューサー(代表作:『グランブルーファンタジー』、『シャドウバース』ほか)が登壇。

日本でのeSportsイベントの成功の秘訣を、海外向けにアレンジしてレクチャーした。

なお、本セッションの最後で発表されたサイゲームスのeSportsチーム設立にまつわるニュースは、こちらの記事でチェックしてもらいたい。

■木村唯人氏

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▼セッションの”One More Thing”で明かされた驚きの発表
【速報】サイゲームスが梅原大吾らを有するeSportsチームの立ち上げを発表!【GDC 2017】※追記あり

eSportsイベントに”MATSURI(祭)”のエッセンスを取り入れる

セッション中に木村氏は、日本におけるeSportsイベントの肝を”MATSURI(祭)”と称して紹介。

祭といえば日本人にはなじみ深いイベントだが、eSpotsイベントにも祭のエッセンスを取り入れる必要があるのだという。

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その理由について、木村氏は「もともとEVO(※1)が素晴らしいeSportsの大会だと思っていたので、 RAGE(※2)開催の際にはEVOのようなイベントを目指しました。ですが欧米のeSportsイベントの要素を取り込んだ結果、多くのユーザーが戸惑っている様子でした」と、RAGE開催当時の様子を振り返った。

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(※1)EVO:世界最大の格闘ゲーム大会”Evolution Championship Series”の略称。

(※2)RAGE:CyberZ主催で開催された『シャドウバース』のeSportsイベント。

多くの来場者・オンライン視聴者が訪れたRAGE。だがその多くが、幕間で行われたコスプレショーなどをどう楽しめばよいのか悩んでいたのだという。

この理由について木村氏は、日本人のスポーツ観戦に対する姿勢に注目。「日本のスポーツ観戦は、勝負を楽しむ以上に体験の共有を楽しむ側面が強いです。駅伝がそうであるように、勝ち負けよりも、戦っている人全員を応援する傾向にある」と分析した。そのほかにも「eSportsだと実況を聞くべきなのか、騒いでよいのか、悩んでしまう人も多い」という発見もあったようだ。

では、日本人とeSportsイベントはそもそも相性が悪いのだろうか? 木村氏はそれを否定しつつ「日常と非日常の境界線をきっちり設けて、ここは騒ぐ場だと認識をさせてあげる必要がある」と言及した。

基本的におとなしい性格の日本人だが、お祭の場となると嬉々として騒ぎはじめる人も多い。そのためeSportsイベントにも、お祭同様”騒いでも良い場所”であることを明確に示してあげることが重要であると述べた。

優勝賞品を配布することで地方イベントの活性化を促進

サイゲームスでは、そうした認識の改善のほかに、対人戦がより身近なものになるような施策も実施。

そのひとつが、全国のトレーディングカードゲームショップなどで開催される『シャドウバース』のローカルイベントだ。

これは各店舗が主導で実施している側面もあるが、およそ100店舗で年間1200回も大会が開催されている理由には、サイゲームス側の支援も多大に影響している。

具体的には、サイゲームスがローカル大会の実施店舗に優勝者用の賞品を配布していることが挙げられる。賞品の内容は、オリジナルスマホ充電機やリアルカードといった限定のグッズ。優勝者に限定グッズがプレゼントできるため、店側としても集客が行いやすく、ここまでの規模にまで成長を遂げたのだ。

PvPゲームを日本で流行らせるためには”戦いの共有”が必要

ここまででイベント開催に関する諸注意が語られたが、ゲームそのものにも工夫が必要であると木村氏。

前述の通り、元来日本人には競争という文化が薄く、体験の共有が重要とされている。しかし勝敗を明確にするeSports向けのPvPゲームでは、そうした競争の概念が浸透しづらい。

そこで『シャドウバース』では、戦う理由付けのために各キャラクターにストーリーを設けることで”戦いの共有”がもたらされている

ストーリー上で各キャラクターが戦う理由を持ちながら、各々の戦いをくり広げる。いっぽうユーザーは、ストーリーモードで彼らの気持ちを追体験することによって、自分自身も戦はねば、と戦いを共有している。これによって“戦うことへの慣れ”のようなものが巻き起るのだ。

さらにゲーム内でランキング報酬は設けず、ローカルイベントの開催を積極的にフォロー。”人と対面しての戦い”にも、ユーザーが徐々に慣れていくのだ。

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▲最後には、日本でオススメのイベント開催地・会場などについても触れられた。第1回目の開催については、情報発信の中心である東京が最適であるとのこと。

『シャドウバース』といえば、e-sports促進機構主催のイベント”ファミ通CUP”の決勝大会の開催が目前に控えている。

“人と戦う機会”が増えることによって、ユーザーも大会に積極的に参加するようになり、結果的にeSports業界の活性化につながるのかもしれない。

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