『Ingress』世界規模の大バトル:XMアノマリー“オブシディアン浜松”に参戦!(後編)

2016-03-06 11:00 投稿

クラスター戦後半と翌日の観光をお届け!

※前編はこちら

Niantic, Inc.(以下、NIA)が開発・運営する、スマートフォン向け拡張現実技術を利用したオンライン位置情報ゲーム『Ingress(イングレス)』。

Resistance(青)Enlightened(緑)、いずれかの陣営に属し、スキャナー(スマートフォン)を持って屋外に出て、位置情報を頼りにポータルと呼ばれるものを奪い合い、互いの領地を拡大していくゲームだ。

そして、2016年02月27日(土)。世界13都市、4つの大会で開催される公式イベント“XMアノマリー:OBSIDIAN”が、国内の浜松で開催。

両陣営が決められた時間、特定のエリアで独自のルールに則って戦う大規模なイベントにライターの深津庵とイラストレーターのあしたづひむが参加した。

本記事は、『Ingress』世界規模の大バトル:XMアノマリー“オブシディアン浜松”に参戦!(前編)から続く、その戦いの後半戦と、翌日の様子をふたりの目線でリポートしていく戦いと旅の記録だ。

02月27日午後2時50分
第3クラスター担当地域にニーッコニコ!?

訪れたのはブランコや滑り台、同じ敷地内には神社もある将監第一公園。しかも、公園と神社の両方がクラスター戦のポータルという最高のポイントだった。

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ちなみに、公園の看板や施設内の遊具、神社であれば鳥居や灯籠などがポータルになっていることが多く、エージェント目線で見るととてもありがたいスポット。

もし、『Ingress』を始めることがあれば、ご近所の公園や神社、お寺を覗いみると新たな発見があると思うぞ。

さて、そんなこんなで計測開始。取った取られたの攻防が始まったぞ、ってタイミングで……。

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▲ハトのマスクはニコ生のスタッフさんが顔バレNGのエージェントを考慮して用意したもの。このほかにも、目隠し用のサングラスなんかもあったぞ。

毎回、取材兼しがないエージェントとしてXMアノマリーに参加していた俺が取材を受ける。しかもこれ、急きょ決まったもので内心ドキドキ。

これが噂の逆取材!?

そもそも、冷静に考えればファミ通Appと同じ会社だよね、そうだよね。

戦いに夢中で必要最小限の受け答えしかできず、期待通りの絵が撮れているのか心配でならない。

ほんとうに大丈夫?
大きいハトがうるさすぎてごめんなさい
っていうか、小さいハトは無言なの!?

そんななか、インタビュアーもレジスタンスと言うことで、急きょクラスター戦に参加。ひとりでも多いほうが戦いやすいので本当に助かりましたよ!

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▲両方のポータルを守り、コントロールフィールド(3つのポータルを三角で結んで構築したフィールド)も順当に広げて維持することができた。

02月27日午後4時35分
第4クラスター担当地域で玉転がし!?

長かったクラスター戦もこれでラスト。

このときすでに勝敗は決まっていたのですが、それはそれ。各自できることを全力でやろうと、たくさんのエージェントが集まっていた。

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さて、深津たちが参加したのはクラスター戦。

前編で少し触れたフラッシュシャード戦は、多少の時間差はあってもほぼ同時刻に行われていたため、移動時間などを考慮して断念。

どんな様子なのか気にはしつつも、撮影する余裕がまったくなかった。

そんなとき、我がチームメンバーのひとりが、「すぐそこが玉転がしのゴールになってるよ」と教えてくれたのだ。

シャードと呼ばれる破片をリンクで結んだポータル間を移動してゴールに導くルールから、通称“玉転がし”と呼ばれる特殊な戦いで、運び終わったシャードがゴール上空を浮いているらしい。

「その様子だけでも記事に盛り込みなよ」

メンバーからそんなありがたいお言葉を受け、自転車をお借りして現地へ急行。そこで撮影したのがこれだ。

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▲シャードにはそれぞれ番号が設定されていて、何番をゴールしたのかを画面左上で確認できる。玉転がし、すっごい興味あるぞ!

一方、最後の攻防が始まっていた現地では、エンライテンドの圧倒的な攻防にレジスタンスは四苦八苦。

最終結果もレジスタンスの完敗、悔しくないかと聞かれれば悔しい。

負けて嬉しい人なんていないけど、みんなと浜松を訪れいっしょに戦えた達成感を、言葉にならないほど強く感じることができた。

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▲一矢報いようとがんばったけど相手のほうが上手。それでも最後まであきらめず、みんなが戦いに身を投じていた。

02月27日午後8時00分
レジスタンス打ち上げ会場に潜入

各地域のエージェントを取りまとめ、事前の作戦や当日までの段取りなどを管理、潤滑に動かしてくれた方々が多く集まる打ち上げ会場へ。

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▲各筆頭のエージェントさんたちが今回の結果で感じたことを述べ、次回こそと意気込みを語ってくれた。

負けてしまってお通夜ムードかと思ったでしょ。ところがどっこい、みんなお互いを労い元気に大盛り上がり。

そんななか、あの人が!!

須賀さんがおっしゃっていた通り、こうしてみんなで盛り上がれるのもXMアノマリーの醍醐味。

東京、京都、仙台、沖縄、そして今回の浜松。

各地を訪れ、自分の足でその土地を巡って名産を楽しむ。スキャナを通じて新たな発見に一喜一憂するのも『Ingress』の魅力なのだ。

そんなわけで“XMアノマリー:OBSIDIAN浜松”はこれにて終了。

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だ・け・ど
これで終わらないのが『Ingress』。

そう、家に帰るまでがXMアノマリーってなわけで、本記事は翌28日の帰路もまるっとリポートしていくぞ!!

02月28日午前11時30分
うなぎパイファクトリーを見学

東名高速道路の浜松西I.Cを降りて約10キロの場所にある、うなぎパイファクトリー。

そう、あの“夜のお菓子”うなぎパイを作る春華堂が、工場見学できるってことで英気を養うために突撃だ。

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▲どデカいうなぎパイがお出迎え。週末ということもあってお客さんがいっぱいだった。念のために言っておくと、右の写真にあるそれは食べられないぞ。
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▲この工場もポータルで、その名前はうなくんだった。
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▲毎日、その日の気候に合わせて生地に使う材料の分量を調整してるんだってよ、すごいね! 細かな製法などを教えてくれるシアターもあったぞ。
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▲ポータル画面に設定されていたうなくんをギャラリーで発見。

工場を見学し終わった後、V.S.O.Pと書かれたちょっとリッチなうなぎパイや、黒蜜がめっちゃ美味しかったまんじゅうなどを購入。

どちらも美味しかったので、興味のある方はぜひ!

02月28日午後2時40分
沼津港で海鮮系を食らう!

うなぎパイファクトリーを出た一行は、車内でしりとり大会を開催。

レゾネーターやリンクアンプ、リクルートってな具合に、しりとりでは難所となりやすい“ら行”も『Ingress』のおかげで怖くない

って、同乗する6人全員がエージェントのこの状況では、みんな平等なので戦いは長期戦となり、途中からは身近なエージェント名までOKという間口の広い戦いを展開した。

そんなことをしているうちに沼津港に到着。じつはね、深津の大好物は海鮮系なのですよ。

「何食べたい?」と聞いたら「お寿司」と即答するレベルなので、皆さん、お声掛けいただく際は1択なのでご了承を。

そして食らうは“ぬまづ丼”。

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仕事に追われる毎日で、それを言い訳に遠出をしてこなかった男が、『Ingress』をきっかけにご近所を散歩するようになったのが約1年半前。

ポータルをハックしたくて都内を中心に歩きまわるようになり、さらには、各地を舞台に開催されるXMアノマリーに参加したくて、昨年は沖縄まで行っちゃうんだから不思議なもんです。

浜松での出来事から考える今後

“XMアノマリー:OBSIDIAN浜松”に参加したエージェントの数は約5000人。それだけの人間が特定の地域を訪れ、スマホ片手にときには住宅街を徘徊する。

『Ingress』を知らない人から見れば、それだけでも異様な光景だよね。

しかも、当日は多くの迷惑行為が目撃されていたらしい。これってね、浜松に始まったことではなく、各地でずっと言われ続けていることなんです。

『Ingress』の舞台は現実世界。

そこに住む皆さんの大切な土地をお借りして遊んでいることを、いま一度しっかり考えなければいけない。

もちろんこれは自分自身も同じ。

今回に関して言えば、大声で指示出しをする自軍メンバーに注意することができず、地元の方々に迷惑をかけてしまったことを心からお詫びします。

エージェントの皆さん。

スキャナを通じて見ている世界は戦場かも知れないけど、顔を上げて見えるそこは現実だってことを忘れずに楽しみましょう。

迷惑行為を起こさない紳士なプレイを心がけてこそ“エージェント”。

そうですよね!!

P.N.深津庵(レジスタンス)
※深津庵のTwitterはこちら

Ingress(イングレス)

ジャンル
オンライン位置情報ゲーム
メーカー
Niantic, Inc.
配信日
配信中
価格
無料(ゲーム内課金あり)
対応機種
iOS/Android

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