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【本日もちょっと!逆鱗日和(6)】怒りのアルゼンチンバックブリーカー

2014-05-19 19:08 投稿

いつになったらまともな狩りが……

ある日のこと。

新たな狩り仲間、岩田ジュビ漏が、iPadを小脇に抱えて俺のもとにやってきた。そして開口一番、こんなことを言う。

「大塚さん、フルフルベビーのときはよくもやってくれましたね(前回のコラム参照)。あれから僕は、いろいろ勉強しましたよ。もう迷惑をかけることはないと思うので、ぜひいっしょに狩りに行きましょう!」

よくもやったも何も、勝手にフルフルベビーに噛みつかれて力尽きただけだろ……と思わなくもなかったが、俺はやさしく岩田に言った。

「まあいいけど……。じゃあせっかくなので、目黒と橋本さんにも声を掛けて、4人で狩ろうぜ。今日は19時くらいから空いているからさ」

岩田は「おっしゃ!!」と言って破顔し、

「では、19時から会議室を予約しておきますね! おやつとか持ち寄って、楽しく狩り会をしましょう!!」

などとわめいて風のように去っていった。俺は岩田の放った言葉をシミジミと反芻し、

 

「……あのセリフ、かわゆい女子が発したものだったら、どれほど心トキメクことか……」

 

と、そのあまりのギャップにしばらく放心状態になったのだった。

 

で。

仕事を片付けて所定の会議室に入っていくと、すでに目黒と岩田が狩り会のセッティングを行っていた。と言っても、それぞれが使うマシンの準備をしていただけだけどね。目黒は、「せっかくだから、大画面に出力して遊びますよ!」と言って、iPhoneにHDMIケーブルを接続している。この会議室に設えられているモニターは約50インチと大型だが、『MHP 2nd G for iOS』の2048×1536の超高解像度はそれくらいではビクともしない。非常に美麗な映像がモニターに出力されたのを見て、俺たち3人はしばし「うおおおお…………」と言葉を失ったのだった。

▲狩り会の様子。仕事の機材(?)が山積みになっているところには、ボカシを入れてあります。

一方の岩田を見ると、ヤツは表彰状を受け取るときのような格好でiPadを握りしめ、パタパタとポッケ村内を走り回っていた。その姿を見て、

「岩田、けっきょくコントローラじゃなく、バーチャルパッドで遊ぶの?」

と水を向けると、ヤツは「フフンッ!」と自慢げに鼻息を出し、エラソーな口調でこんなことを言った。

「ええ、もちろん! バーチャルパッドでの操作はめましたから! 正直すでに、コントローラで遊ぶ大塚さんを越えてしまったかも……」

俺、(相変わらず、口だけはいっちょ前だな……)と呆れながらも、「おお、言ったな? んじゃ、さっそくクエストに行こうぜ!」とふたりを促し、集会所に入っていった。集会所には自宅から参戦の橋本さんが待っていて、クエストボードには沼地のババコンガ討伐が貼られている。

「沼地のババコだって。目黒、ババコの素材を欲しがっていたから、ちょうどいいんじゃね?」

俺に続いて、目黒、そして岩田が集会所にやってきた。この、仲間が同じ場所にやってくる瞬間の高揚感は、10年前の初代『モンスターハンター』のころからまったく変わらない。あのころはもともとのネット友だちと遊ぶこともあれば、俗にいう“野良”でいろんな集会所に顔を出し、そこで新たに気の合う人を見つけては“狩り友”を増やしていったっけ……。もう何年も野良では遊んでいないけど、

(このiOS版をきっかけに、見知らぬ人との狩りを復活させるのも悪くないなー)

そんなことを思った。

そして始まった沼地のババコンガ討伐は、例の如く俺と橋本さんが狩り担当、目黒と岩田が採取担当という立ち位置となった。しかしこれ、全員が納得ずくでそうなったのではなく、目黒と岩田が“勝手に”そうしているだけだ。まあ俺と橋本さんにしても、ヘタにババコンガのもとにショボいふたりがやってきて力尽きられてもムナシイので、「まあ……やむを得ない……」と目をつむっている。なので俺は、

「装備がそこそこになるまで、おとなしく採取してなさい」

とふたりに告げ、ババコンガ討伐に集中しようとした。

……しかし、聞こえてくるのは、ババコンガと対峙していない目黒と岩田の悲鳴ばかり……。

 

「ちょ!!! な、なんだよこの虫はっ!! ヤメロヤメロ!!」

 

と目黒が騒げば、

 

「なんスかこのサル状のモンスターは!!(泣) 突進されて殴られて屁ぇひっかけられましたよ!!><」

 

と岩田が泣く。そして、

「ちょ……。オマエら、体力をキチンと回復し……」

俺がそう言いかけたところでまたまた、

 

「わぁ!!」

「ぎゃあ!!!」

 

断末魔の悲鳴が轟き、立て続けに目黒と岩田が昇天……。ババコンガと一瞬たりとも会っていないふたりが、沼地のどこかで人知れず天に旅立っていったのだった……。

 

「お、オマエらぁ……(怒)。どんだけ足を引っ張って……!!」

 

ホトケの大塚もさすがに怒髪天を衝き、ふたりに雷を落とそうとする。しかしそれよりも早く、目黒と岩田が動き出した。

「大塚さんと橋本さんがとっととババコを狩らないから、追い詰められたじゃないっすか!! 我々もババコ討伐に加わるので、一瞬でクリアーしましょうよ!!!」

言うが早いか、目黒のキャラがババコンガのエリアに現れた。続けて、ヨタヨタと岩田のキャラも……。ふたりの死神の登場に、俺は瞬時に顔面蒼白。きっと橋本さんも、「マジか…………」とお地蔵さん化していたに違いない。

「いきまっせー!」

斬れないハンマーを振り回しながら、目黒がババコンガに突っ込んでいった。

「バーチャルパッダーの実力を見せてやりますよ!!」

岩田が続く。

しかしこの岩田、基本的にほかの武器の特性というものをわかっていないらしく、俺がガンランスの竜撃砲の体勢になるたびに迸る種火の真ん前で大剣のタメ斬りをやろうとし、爆風に巻き込まれて遠くに遠くにすっ飛んでいった。そしてけっきょく、都合3回ほど竜撃砲に焼かれた岩田が3オチ目を喫し、クエストはあえなく失敗となったのだった。

「あーあ……。また失敗した……」

肩を落とす俺に向かい、“戦犯”の岩田が信じられないセリフをぶっ放す。

「ていうか、大塚さんの武器はなんなんスか!! 何度も僕を吹っ飛ばして!! そもそも、ガンランスを使っている人なんて初めて見ましたよ!!(怒)」

俺、なんで怒られたのかさっぱりわからずも、あまりの岩田の剣幕に平身低頭。

 

「な、なんか、ガンランスで、スマンかった……」

 

と謝ってしまったのでした。

おしまい……。

※その後、すぐに我に返って「……てめ、自分のミスを棚に上げてガンランスをディスるんじゃねえ!!」と激怒して、岩田にはアルゼンチンバックブリーカーをかけておきました。

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大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman

大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズなど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

モンスターハンターポータブル 2nd G for iOS

ジャンル
ハンティングアクション
メーカー
カプコン
配信日
配信中
価格
1600円[税込]
対応機種
iOS 6.0 以上

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