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【本日もちょっと!逆鱗日和(11)】新・へっぽこ3人組の同窓会(その2)

2014-06-09 16:51 投稿

新・へっぽこ3人組の同窓会(その2)

「ああ……。大塚さんと目黒さんはこういう人だったよな……ってことを、イヤというほど思い出させてくれたクエストでしたわ……」

いまだ江野本ぎずもが苦々しく振り返る、新・へっぽこ3人組のガミザミ20匹討伐クエストが始まった。

火山に降り立った我々3人は、条件反射のように支給品ボックスに取りついた。しょせんガミザミ20匹討伐なので必要ないとは思ったが、「もらえるものはいただきます」が我々のポリシーなので、自分の取り分はきっちりと確保する。見ると相棒ふたりも支給品を回収していたが、ふいに江野本が「あう」と言った。「ん?」と思って眺めると、今度は目黒が「いてっ」とつぶやく。ナンダナンダと支給品ボックスから離れて様子を見ていると、いきなりふたりは無言で蹴り合いを始めたではないか。

ガスッ! 「いて」

ボコッ! 「くっ」

ビシッ! 「うう」

ベコッ! 「ちょ」

いったい何が……とポカンとしていると、ついにふたりは罵り合いを始めやがった。

「なんであっしのことを蹴飛ばすんスか!! ムッキーーー!!!」と江野本。

「ボタン間違えて蹴っちゃっただけだろ!! 蹴り返すんじゃねえよ!!!」と目黒。

どうやら支給品ボックスからアイテムを取るときに目黒がボタンを間違え、蹴りをくり出してしまったらしい。それが不幸にも江野本に当たり、炎のローキック大会に発展したようだ。俺はその醜い紛争を呆れて見ながら、

「ノラ猫かオマエらは……。ホレ、バカやってないでとっとと行こうぜ。作戦通り、目黒は採掘、俺とえのっちはガミザミ狩りな」

と言い、火山のエリア1を目指して駆け出したのであった。

このような、ひとりが採取目的のクエストの場合、あまりにも早く討伐目標を狩ってしまうと本末転倒になるので、掃除役も若干遠慮気味の狩りをしながらフィールドを駆け回ることになる。こういったときにちょうどいい時間つぶしとなるのが“討伐目標ではないモンスターを相手にすること”で、このクエストの場合は“ドスイーオス”がその対象であった。しかも都合がいいことに、エリア7に飛び込んだ俺の目の前にドスイーオスが現れてくれたではないか。ペイントボールをぶつけつつ、俺はふたりに声を掛ける。

「お!! ドスイーオス発見!! 俺、こいつをなんとかするわ!!」

「お願いします!」「がってん!!」という声がふたりから飛ぶ。さらに続けて、「では、俺は6と8で掘ってから大塚さんとこに加わります!」と目黒。江野本は予定通りガミザミ討伐に走った。このへんのチームワークは、長年ともに仕事をしてきた仲だからこそだろう。

さて、それでは遠慮なくドスイーオス討伐にかかるとするか。こいつは昔から、繁華街に巻き散らされた痰のような毒、なかなかひるまない粘り腰、そして極めつけの赤ら顔と、どっからどう見ても泥酔一歩手前のおっさんサラリーマンという風情をしている。体力もかなり多いので基本的に面倒な相手ではあるが、このときのドスイーオスに関しては見た瞬間にニヤリと笑ってしまったね。俺は笑いを隠そうともせず、腹を抱えながらふたりに言った。

「目黒!www えのっち!www このドスイー、超小さいぞ!!www 正直、ふつうのイーオスと見分けがつかないレベルwww 最少金冠間違いなしだわwww うはwww いいお土産ができたぞwww」

目黒と江野本が破顔した。「おおおおお!w それはおいしい!w」

俺が最少金冠ドスイーオスを相手にしているころ、目黒が「エリア8に到着しました!」と言った。火山の、最重要採掘ポイントだ。そして「掘るでえええ!!」と気合を充填し、採掘体勢に入る。でも、その瞬間だった。

「イテっ!!」

短い悲鳴のあと、目黒の怒声が響き渡る。

「なんだこのバカネコは!! 応急薬盗むんじゃねえよ!!!」

どうやらエリア8に棲息している“メラルー軍団”にたかられたようだ。まあ、確かにいやらしい相手ではあるが、冷静に掃除をしてしまえばどうということはない。そこで俺は、「先に片づけちゃえば?」と言おうとすると、それよりも早く目黒の金切り声が。

「うわ!! クーラードリンク盗まれた!! 命の綱が!!」

怒り心頭に発した目黒、「このやろう!!」といきり立ってハンマーを構えるも、完全にメラルーどもにバカにされているようで、またまた転ばされてしまう。

「ちょ!!!! ち、地図盗むな!!! ここはどこだ!!!」

さらに、まとわりつかれる。

「おおお!! ハンマーで1発殴ったくらいじゃやられてくれないんですが!! ……って、マ、マカライト盗るな!! それだけは許して!!」

「わああああ!!! に、肉焼きセットをガメられた!!(盗まれた、の意) こ、高級品が!! なんてことを!><」

トドメは、つぎのセリフ。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ピ、ピッケル全部やられたあああ!!!」

俺と江野本、呆れ笑いをしながら目黒に怒鳴った。「うるさいな!!!w なにやってんだ!!!w」

けっきょく目黒はメラルーたちに身ぐるみはがされ、「エリア8、気をつけたほうがいいっすよ……。大窃盗団がいますから……」とボロボロに。目的だったマカライト鉱石もほとんど手に入れることなく、俺がドスイーオスとたわむれていたエリア7にやってきた。でも、例のドスイーオスを見た瞬間、喜色満面に微笑む。

「って、ドスイー、ホントにちっさーーー!!www ふつうのイーオスかと思いましたよ!!w」

俺も、笑いながら返した。

「だろwww せめて、最少金冠を持って帰ろうぜwwww」

俺たちのやり取りを聞き、江野本も、

「そんなに小さいんだー♪ あっしも見たいけど、ガミザミやっちゃいますね! でも、最少金冠はうれしいなー♪♪」

そして、俺と目黒が最少ドスイーオスを討伐した数分後、江野本がガミザミ20匹を狩り終わる。物質的な成果はほとんどない狩りであったが、なかなか巡り会わない最少金冠を手に入れることができて、俺たち3人はホクホク顔だった。

そんな、報酬画面。

「どれどれ^^^^」

とニコやかにいられたのは、5秒ほどであったか……。リザルトをひと通り見た目黒と江野本が、怒気まみれの声で俺を非難してきた。

「最少金冠……って、どこが最少っすか!!! 最大サイズ更新しましたよ!!!(怒)」と目黒。

「ウチも最大更新した!!!!(怒) ちっとも小さくないやん!!! ホンッッット、大塚さんは見る目がない!!!!(激怒)」

俺、怒りの矛先がグサグサと突き刺さるのを感じながら、

「お、おっかしいなぁ……。絶対に小さかったんだけどなぁ……」

と首を捻り続けた。

おしまいw

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大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman

大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズなど。ファミ通Appでは、“熱血パズドラ部!”を始めとするスマホゲームの執筆活動も行っている。

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