【注目アプリレビュー】バスケのど素人が『NBAドリームチーム』に挑戦してみた

2013-02-14 19:13 投稿
●海外発の落ちゲー(?)がハンパない。脳のヒューズを焼き切るほどの難しさ!?
先日、ハンガリーのデベロッパーPrior Gamesから「おもしろいゲーム作ったから、ちょっと遊んでみてよ」とのメールを受信。その名は『Rotolla』。さっそくダウンロードをして遊んでみたのだが、さすが言うだけあって、なかなかにユニークな作品に仕上がっている。簡単に説明すると、複雑な落ちものパズルといった感じ。難度は高いが、ユニークなルールと、BEMANIシリーズや『サイレントヒル』シリーズの音楽を手掛けたことでもおなじみの山岡晃氏のサウンドにより、脳内に妙な高揚感を生み出す一風変わった作品になっている。
●複雑怪奇なゲームシステムが不思議な精神状態をあなたにお届け
通常の落ちものゲームというと、上からブロックが降ってきて、それを回転させながら同色を揃え消していくというものをイメージする人が多いだろう。しかし、本作では、ブロックが上から降ってこない。ブロックは、画面の中心から放射状に移動していくのである。そして、それを6角形の辺に重ねていき、ブロックが6角形の中心に至らないように、同じ色のブロックを左右、または上下に重ねて消していくというものだ。ちなみに、各辺にはブロックをふたつまで横並びに配置できるので、実質ブロックを配置できるスペースは12ヵ所となる。
続いてブロックの回転についてだが、これもユニーク。本作でも、ブロックを回転させるという概念はあるのだが、通常のそれとは大きく異なっている。ブロックに回転の指示を与えても、ブロックは一切回転せず、その位置が左右に移動するような仕組みになっているのだ。
どうにも言葉だけではイメージしにくいと思うので、ゲームのルールに関しては、Prior Gamesが用意したプロモーションビデオを見てもらったほうが早いだろう。これを見て、この複雑怪奇なシステムに触れていただきたい。
これまでにない感覚なので、遊んでいて新鮮。通常の落ちものゲームは、ひとつの底辺を基準に自身のスペースを管理すればよいのだが、本作では12の底辺からなるスペースを管理せねばならない。しかも、ブロックは一気にまとめて3個も4個も出てくることがある。こうなると、考えるのが忙しいとか、そういうレベルじゃない。もはやパニック状態。原稿の締切を同日に3本抱えても、このパニックはなかなか味わえない。
▲ピンチなりつつあるこの状況で、中央から4つのブロックが新規に出現。どうしたらいいのさ!
斬新なゲーム設計も本作の魅力なのだが、それ以上に本作に魅力を与えているのが、高い難易度である。前述した通り、ブロックは一度に4つまとめて出現することがある。そして、それらブロックは個々に動かすことができないのだ。右回転の指示を与えたら、全部右に1個ずつズレ、左回転の指示を与えたら、全部左に1個ズレる。そして、ブロックの山が邪魔をして、左右に動けないブロックがひとつでもあると、移動中のブロックすべてが同じく動けなくなってしまうのだ。そのため「とりあえず保留のブロックはここに重ねておこう」などという甘い考えは通用しない。そのブロックの山は、自分のクビを絞める結果にしかならないのだ。ブロックをいかに積まずにドンドン消していくかが非常に重要なのである。
▲4つのブロックが出現したが、右下にあるブロックがほかのブロックに邪魔され、これ以上右方向に回転できなくなっている。こうなると、ほかのブロックも右方向への回転ができなくなってしまうのだ。
本作が高難易度と思える理由は、これだけではない。通常の落ちものゲームだった場合、下に積んでおいたブロックが消えると、上に重ねてあったものは重力落下してくる仕様となっている。しかし、本作にはそれがないのだ。それもそのはず、最初から重力などないのだから。これにより、高い位置に積まれたブロックは、消すまでずーっとその位置に残ったままという状況が生まれてしまう。これも非常に厄介。とにかく! 何が何でもブロックを積まないよう意識を張りつめておく必要があるのである。それも、12ヵ所分。もう脳がパンクしそう! でも、おもしろいい。ピコピコしたサウンドと、直線だけで構成されたゲーム画面には、どこかノスタルジーを喚起させるものがあり、ふと緊張が緩んでしまう。しかし、その内容はガッツリ脳を使うハードテイストになっており、高い集中力が求められる。この集中しながらもリラックスするという感覚は、日常ではなかなか味わえない心理状態だ。この不思議で面白い精神状態を味わってみたいという人は、まず本作をダウンロードして、ゲームに本気で挑んでみるといいだろう。なお、3月に日本語対応へのアップデートが実施されるほか、今夏にはAndroidとWindows Phoneへの移植も予定されている。
▲3D表示が苦手という人のために、ポーズメニューから2D表示へと切り替えられるシステムも搭載。
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