【配信開始】とうとうiOS版がリリース。モバイル版『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』を一足早くリポート!

2021-03-25 13:20 投稿

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マジック:ザ・ギャザリング アリーナ

TCGの金字塔がいよいよスマホに!

トレーディングカードゲーム(TCG)の金字塔、マジック:ザ・ギャザリング(以下、MtG)をリリースしたWizards of the CoastがPC向けにMtGをリリースしたタイトルの『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』(以下、MtGA)。

その『MtGA』のiOS版が2021年3月25日にリリースされた。本作、モバイル版『MtGA』はすでに一部のAndroid端末ではプレイ可能になっているが、iOSへの対応はこれが初となる。

今回は正式リリースに先駆けてモバイル版『MtGA』のプレス体験会に参加できたので、そのインプレッションをお届けしよう。

また、iOS版のリリースを記念して本作のトレーラームービーがyoutubeにて公開される。こちらはyoutubeの広告にも使用される予定。

 

『MtG』はどんなゲーム?

インプレッションの前に、そもそも『MtG』とはどんなゲームなのかを軽く紹介しておこう。

『MtG』は1993年に発売された世界初のTCGであり、今日にいたるまでもっとも多くのプレイヤーに遊ばれた、まさにジャンルの祖ともいうべきゲームだ。

27年の歴史を持ち、カードは世界11カ国語版が販売され、プレイヤー数など6つのギネス世界記録を保持している、といえばそのすごさが伝わるだろうか。

発売当時の技術レベルを鑑みれば当然だが、本作は実際に紙のカードを用いた対戦競技であり、すさまじい価格で取引されるレアカードはニュースになるほど。その世界観や著名アーティストの描く美麗なイラストは評価が高く、コレクションアイテムとしての価値も高い。

昨今のTCGはスマートフォンやPCで遊べるデジタルTCG(DTCG)が国内外のメインストリームとなりつつあるが、その中にあっても本作の大会には多くのプレイヤーが足を運び、eSportsの側面でも確固たる地位を築いている。

また、非常に長く続くサービスのなかでさまざまなフォーマット(ゲームの遊びかた)が提案され、手持ちのカードといった資産状況によって適したフォーマットを選択できるという点も大きな特徴だろう。

 
iOS版『MtGA』

▲画像は貸与された実機を撮影した『MtGA』のカード購入画面。

 
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▲通常のカードパック販売のほか、日替わりセールも常設されているようだ。

非常に壮大な歴史的背景を持つ『MtG』だが、長くサービスが続いた弊害として後発プレイヤーがカード資産を揃えるまでのハードルが高く(フォーマットによってハードルの高さは変動するが)、DTCGと比較して紙のリアルカードを使う都合上、気軽に会える知人以外と対戦するためにはカードショップなどのスポットや大会に足を運ばなくてはならないという明確なデメリットが存在する。

『MtGA』は上記のデメリットを解消すべく、より手軽に『MtG』を楽しめるツールとして開発&リリースされ、すでにこれを使った大型大会も開催されている。

 
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▲日本公式サイト内、日本選手権2020特設ページより。

透明感のある美麗なグラフィックに注目!

今回の体験会では全5ステージのチュートリアルからはじまり、チュートリアル終了後にはすべての機能が解放された状態のものをプレイできたので、以下にインプレッションを掲載する。

まず、本作は昨今のDTCGに採用される攻撃側がすべての決定権を持つ通称“ハント型”のルールではなく、攻撃を受ける側が決定権を持つ“ブロック型”のルールで進行する。

ハント型DTCGの祖ともいうべき『Hearthstone』(以下、HS)以後の世代のDTCGプレイヤーにはなじみのないルールではあるが、受ける側が仕掛けるトラップのような要素もあって高い戦略性を要求されるのが特徴だ。

チュートリアルでは操作方法をレクチャーしてくれるが、大前提のルール以外を逐一説明してくれたりはしないので、本作ではじめて『MtG』に触れるのであればあらかじめ公式サイトのスターターガイドに目を通しておくといいだろう。

スターターガイド(マジック:ザ・ギャザリング 日本公式Webサイト)

 
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▲チュートリアルは操作方法のナビゲーションの意味合いが強い。

本日プレイした対戦モードはチュートリアルのみだが、現在主流のハント型DTCGとは根本的にルールが異なるため操作感は独特な印象を受けた。

たとえば、ハント型DCTGでは攻撃を行うカードをタップ後に攻撃したいところに向けてスワイプする操作を行うが、ブロック型DTCGである本作は攻撃を行うカードをタップして“攻撃を行う”ボタンで決定する、といった具合だ。

チュートリアルではゲームの流れに沿ってガイドが入るほか、交戦時に自分のカード(クリーチャー)の能力を底上げするカードや、相手が攻撃してきたときに発動するトラップ的なカードなどを使う、または対処する項目もあり、ブロック型ならではの戦略に関してもしっかり紹介されていたことに注目したい。

 
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▲右下の斜線がついたカードは行動権が回復しない状態を付与されている。

ゲームのビジュアルに関しては、カードが動いたときのエフェクトから対戦中の背景にいたるまで美麗に描かれているのが印象的。背景やエフェクト、ホーム画面から変遷する各画面までしっかり描き込まれているDTCGタイトルは今日までにリリースされたDTCGを振り返ってもそう多くないため、しっかりした作り込みはさすがの“業界最大手”を感じさせる。

『MtG』も『MtGA』も国内で開発されたタイトルではなくあくまで日本語ローカライズに対応しているだけなので、インターフェースに関しても国産のタイトルと比較して若干の独特さを感じる部分はある。このあたりはゲーム内だけですべてが完結する国産のソーシャルゲームUIと、公式サイトなどの補足で説明しきれない部分を補完する海外製UIの差というべきだろうか。

この感覚に関しては、常日頃から『Steam』でゲームをプレイしているユーザーであればとくに違和感を感じることはないだろうが、国産ゲームのみをプレイしているユーザーにとっては慣れが必要かもしれない。

 
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▲ゲーム内に公式サイトへの導線あり。

 
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▲特定のデッキを使うCPUと対戦する、クエスト的なゲームモードも存在する。

広がる『MtG』の競技シーン

今回プレイしたのは『MtG』のほんの触りの部分であり、かつ筆者も『MtG』のプレイヤーではないためゲーム性の詳細や『MtGA』でリリースされるカードパックと現行の『MtG』でリリースされているカードパックの差などについては割愛するが、iOS版『MtGA』がリリースされることでより気軽に『MtG』のゲームシーンに参入できるようになるのは間違いないだろう。

古来よりの『MtG』プレイヤーはもとより、より戦略性の高いDTCGを求めているプレイヤーにとってiOS版『MtGA』のリリースはまたとない参入のチャンス。Wizards of the Coast社は『MtGA』の競技シーンにも注力する方針を打ち出しているので、競技志向のプレイヤーにとっても大きなチャンスになるのではないだろうか。

 
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マジック:ザ・ギャザリング アリーナ

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルカードゲーム
メーカーウィザーズ・オブ・ザ・コースト
公式サイトhttps://mtg-jp.com/mtgarena/
配信日配信中

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