本稿では、2024年12月21日にイベントスペースEBiS303にて開催された、“オセロニアンの戦2024”全国大会の準々決勝までの様子をお届けしていきます。
⇒“オセロニアンの戦2024”公式サイト
⇒大会ルール
本大会は、全国6都市+オンライン開催の予選を勝ち抜いた上位プレイヤーによるトーナメント。午前中には当日予選も開催され、残り1枠をかけての戦いがくり広げられました。
全国決勝
・JTA選手(北海道地区代表)
・きわきわ選手(九州地区代表)
・ライオネル選手(中部地区代表)
・ケイケイ@暗黒選手(関東地区代表:優勝)
・たかぞう選手(関東地区代表:準優勝)
・こた選手(東北地区代表)
・けけ選手(関西地区代表:優勝)
・チャロ選手(関西地区代表:準優勝)
・めんとす選手(オンライン予選代表)
・フィリア選手(当日枠代表)
関東2位・関西2位戦
第1戦
後攻:たかぞう選手
チャロ選手はギルガメッシュデッキ、たかぞう選手はツクヨミデッキ。互いに神デッキを使用する形となりました。
後攻のたかぞう選手は、X打ちを選択。続けてもXに神ブランジェッタを打っていきます。
対するチャロ選手は、神ブランジェッタを直接返して辺置き。たかぞう選手は、サマー・アルテミスで角取りしていきます。
たかぞう選手は続けてフリンデルで角を取り、盤面はチャロ選手がきびしい状態。流れに乗って、まずはたかぞう選手が勝利しました。
第2戦
後攻:たかぞう選手
チャロ選手はレオニストップの魔デッキ、たかぞう選手はヨアケトップの閃撃デッキを選択。
たかぞう選手は、初手に最適な玄壱、早めの辺置きが強いスイレン、さらにアタッカーのアルメンダリスが控えているバツグンの引き。
たかぞう選手は、さらにアベルをドロー。盤面的に直接返すと不利になってしまうチャロ選手は、やむなく火炎ダメージを受け入れます。
チャロ選手は苦しくも粘りますが、たかぞう選手にはトモルも控えており、これでフィニッシュ。2連先取で準々決勝に進出しました。
オンライン・当日予選戦
第1戦
後攻:めんとす選手
互いにレオニスデッキによるミラーマッチ。
先攻のフィリア選手は、初手にバーストバリアのレナートを設置、続けてB2のXに打っていきます。対するめんとす選手は、その下のB3にファビオを設置。
4ターン目、フィリア選手は逡巡しつつ、リルファウナをD2に設置。めんとす選手は、ホワイトデー・アルカードでこれを直接返していきます。
そして迎えた6ターン目、フィリア選手がツクヨミを使用。互いにフォースやバーストバリアを駆使した、一進一退の攻防がくり返されました。
8ターン目にフィリア選手がヴァイセを使うものの、バーストバリアに阻まれ飛ばし切ることは叶わず。続けてめんとす選手がフィニッシュし、まずは1勝をもぎ取りました。
第2戦
後攻:めんとす選手
フィリア選手はヨアケトップの閃撃デッキ。めんとす選手は、ギルガメッシュデッキを選択。
先攻のフィリア選手は、風車進行を選択。閃気をバランスよく回収しつつ、堅実に進めていきます。
対するめんとす選手は、3手目をB4に設置。近年の壇上ではあまり見られない一手です。
フィリア選手は順当にC5にアルメンダリスを設置していきますが、これをめんとす選手はB5に打って直接返し。
そして5ターン目、めんとす選手がラプラスで猛攻し、複数の導線を構築。フィリア選手の選択を迫っていきます。
どちらに転ぶがわからない展開だったものの、フィリア選手の手駒はアタッカーに恵まれない形。最終的には、めんとす選手がロッティでフリンデルのコンボをつなげて勝利し、準々決勝に駒を進めました。
準々決勝第1試合
第1戦
後攻:JTA選手
きわきわ選手はディートリヒトップの楔デッキ、JTA選手はアナンデッキ。
先攻のきわきわ選手はB2にヴェークロストを設置。JTA選手はB3にニーヴを打っていきます。
3手目、きわきわ選手はD2にエルヴィンを使用し、楔を大量に生成。同選手は一手一手を慎重に選択、続けてD2にユウキを使っていきます。対するJTA選手は、ファビオで角取り。
5ターン目、きわきわ選手はコンボも利用して大ダメージを与えていきます。
一方でコンボ導線は、JTA選手が豊富な局面。一旦は飛ばない判断をし、オーダーでの吸収も交えつつ、HPを大幅に上回っていきます。
そして7ターン目、JTA選手がフィニッシュ。まず1戦を勝利しました。
第2戦
後攻:きわきわ選手
JTA選手はツクヨミトップの神デッキ。きわきわ選手はレオニストップの魔デッキ。
両者とも、初手からフィニッシャーが複数訪れてしまう手駒。とくにきわきわ選手の引きがきびしく、まずはリッチを横のC5に打ちつつ、特殊コンボをくり返し利用しながらダメージを与えていきます。
とは言え両者ともリーダーオーラに加え、中盤まで使いにくい駒がひしめいており、坊主めくりが続くことに。
そして迎えた終盤。きわきわ選手はJTA選手のHPを削りすぎるとライフバーストの威力が上がることを警戒し、ここでリーダーのレオニスを切る選択。
JTA選手はレオニスを嫌って返しますが、きわきわ選手のリィニーのコンボがつながる形に。
続けて、きわきわ選手がヴァイセでフィニッシュ。非常に苦しい状況の連続でしたが、鬼気迫る立ち回りで1戦を取り返しました。
第3戦
後攻:JTA選手
互いにヨアケによる閃撃デッキのミラーマッチ。
先攻のきわきわ選手は、2ターン目にC打ちを選択。続けてE4のアルメンダリスで勝負に出ることに。JTA選手はこれを直接返し、F5に打っていきます。
対するきわきわ選手は、その上のF4に玄壱を付けていきます。JTA選手はこれを返さず、召喚駒のピノのコンボを利用し、HPを高く保つ立ち回りです。
JTA選手は閃気巡りがうまくいかない流れが続いたものの、6ターン目のトネルムから好調。温存していたアルメンダリスも炸裂させ、準決勝に歩を進めました。
準々決勝第2試合
第1戦
後攻:ライオネル選手
ケイケイ@暗黒選手は、その名が示す通り1戦目から暗黒デッキを投入。さらにリーダーのアークワンは、壇上では極めてめずらしいチョイスでした。ライオネル選手はギルガメッシュデッキを使用。
ケイケイ@暗黒選手は、風車進行を選択。呪いダメージに歯止めをかけるドゥンラーを、早めに辺置きすることに成功します。
3ターン目、ライオネル選手はフギン&ムギンでX進行。順調にダメージを重ねていきます。
ケイケイ@暗黒選手は捕食で耐えていくものの、きびしい状況。最終的にはライオネル選手がダブルコンボでフィニッシュし、1戦を勝利しました。
第2戦
後攻:ライオネル選手
ケイケイ@暗黒選手は、格闘マスティマトップの魔殴りデッキ、ライオネル選手はヨアケによる閃撃デッキ。ケイケイ@暗黒選手の、めずらしいデッキチョイスがまたも光るマッチングとなりました。
ケイケイ@暗黒選手は風車に進行。対してライオネル選手は、アルドをB1に打ち、召喚駒であるピノの出現位置を固定していきます。
4ターン目、ライオネル選手はアルメンダリスで大ダメージ。対してケイケイ@暗黒選手は、いちこを使用。召喚のサハギン号でバフをかけつつ導線も作っていきます。
状況はライオネル選手が優勢。ピノのコンボ導線も最大限に活用し、HPを高く保ち続けます。
勝負は9ターン目にもつれ込みましたが、最後はライオネル選手がトモルでフィニッシュ。2連勝で準決勝に進みました。
準々決勝第3試合
第1戦
後攻:こた選手
けけ選手は、シンシアトップの閃撃デッキ、こた選手はナルアダリアトップの魔デッキを選択。
先攻のけけ選手は、B2へのなり打ちで進行。対するこた選手は、ナルアダリアを辺置きしていきます。
4ターン目、けけ選手の手駒はエキドナとアルメンダリスが並ぶ、非常に強いメンツ。エキドナ、アルメンダリスの順で猛攻していきます。
こた選手はエキドナのコンボを嫌い、これを直接返して蒼仁郎のコンボを受ける選択。HPは劣勢でしたがナルアダリアのフレアヒールをくり返し使うことで延命し、まずはこた選手が1本を先取しました。
第2戦
後攻:けけ選手
こた選手は弁財天リーダーの回復耐久デッキ、けけ選手はギルガメッシュデッキ。互いに神デッキでのマッチングとなりました。
けけ選手は、3ターン目にフギン&ムギンをX打ちし、果敢にダメージを与えていきます。しかし、こた選手は2枚積みのバフオーラで、受けたダメージを毎ターン打ち消していきます。
けけ選手にはきびしい流れ。HPが減っていないためライフバーストも有効に働きませんが、あくまで押し切っていく方向に舵を切っていきます。
一見苦しそうに見えたけけ選手でしたが、ラプラスの使用から猛攻。一気にHPを奪っていきます。
こた選手は回復で抗っていくものの、けけ選手のダメージ量が上回りフィニッシュ。勝負は3戦目にもつれ込みました。
第3戦
後攻:こた選手
けけ選手はレオニスデッキ、こた選手はヨアケデッキを選択。先攻のけけ選手は、2ターン目にリッチのC打ちを選択します。続けてエルマ・レイヤをE4に設置し、コンボをつなげて押し切っていく流れ。
けけ選手は、6ターン目にツクヨミを設置。こた選手にとって攻めにくい状況でしたが、アルメンダリスの導線を構築しつつ打っていきます。同時に癒閃でHPも回復。
7ターン目、こた選手はトモルをドローするものの、けけ選手のHPを削り切ることは難しい状況。
最終的には、けけ選手がツェツィでエルマ・レイヤのコンボも絡めての3枚返しでフィニッシュし、準決勝に進みました。
準々決勝第4試合
第1戦
後攻:たかぞう選手
互いにヨアケリーダーの閃撃デッキ。まずはミラーデッキ対決となりました。互いに閃気配分も熟慮しつつ、盤面を進めていきます。
先攻のめんとす選手は、序盤の閃気巡りが苦しい形に。まずは2ターン目にアルドを辺打ちし、続けてコンボを連続で絡めやすい進行を選択します。
5ターン目、たかぞう選手にはやや厳しく見える盤面。めんとす選手はピノのコンボでHPを高く保っていきますが、ここでたかぞう選手がアルメンダリスをアルドの横に打ち、仕掛けていきます。
めんとす選手はこれに乗らず、トモルを使いつつさらに導線を確保。たかぞう選手はトモルを返すものの、続けてめんとす選手がトネルムでフィニッシュ。まず1戦を制しました。
第2戦
後攻:たかぞう選手
めんとす選手はレオニスデッキ、たかぞう選手はマニアデッキ。両者とも魔デッキとなりました。
先攻のめんとす選手は、たかぞう選手のマニアの設置ターンを伸ばすためX打ちを選択していきます。
そして5ターン目、たかぞう選手がリアンツィールを使用。ここから駆け引きがさらに深まり、互いの導線潰しや盤面誘導など、高度な駆け引きが加熱。
盤面としてはたかぞう選手が有利に見えたものの、めんとす選手のHPを削り切ることは難しい状況。
最後は、めんとす選手がヴァイセを遠夜につなげてフィニッシュ。火花散らす読み合いを制し、2連勝で準決勝に進みました。
▼準決勝~決勝の模様は後編でリポート!
大会アーカイブはこちら