Niantic第2章の幕開け!! CEOが語る新たな旅の分岐点と『Ingress』を永遠のゲームへと推し進める新プロジェクト

by深津庵

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Niantic第2章の幕開け!! CEOが語る新たな旅の分岐点と『Ingress』を永遠のゲームへと推し進める新プロジェクト
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新たな環境に旅立つぼくらの世界


2025年3月12日、Nianticは『ポケモンGO』『ピクミン ブルーム』『モンスターハンターNow』を含むゲーム事業を、アメリカのモバイルゲームメーカーでありサウジアラビアの“Savvy Games Group”を親会社に持つScopely(スコープリー)に売却することを発表。

そして、『Ingress』と『Peridot』は新しく設立されるNiantic Spatialのもと運営が続くことが判明した。
本記事ではNianticのジョン・ハンケCEOと副社長を務める川島優志氏、それぞれがユーザーに向けて発信したコメントを、これまでNianticを10年追い続けてきたフリーライター・深津庵なりに読み解いていく。

“Niantic Spatial”

そこにある新たな世界を少しだけ覗いてみよう。

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大規模ジオスペーシャルモデルの構築へ


Nianticがゲーム事業を売却するかもしれない。

そんな噂が2025年2月中旬ころから囁かれるようになり、『Ingress』のエージェントや『ポケモンGO』のトレーナーなど、各タイトルのプレイヤーたちが存続かサービス終了かとSNS上で話題になった。

あれから約1ヵ月が経過した昨日(3/12)、ついにNianticから正式に3タイトルのゲーム事業をScopely(スコープリー)に売却、
『Ingress』と『Peridot』は新しく設立される“Niantic Spatial”で引き続き運営されることが明かにされた。

それに合わせて同日未明、ジョン・ハンケCEOがビジネス特化型SNS“LinkedIn”を通じて今回の件についてメッセージを公開。

“Niantic Spatial”が何を目指すのか、そのヒントとも言える内容が綴られている。

ジョンのコメント:LinkedIn

ジョンはまず今回の決断を、Nianticにとってひとつの章が終わり、
新たな章が始まる重要な日だと説明。

約10年前、デジタル体験を通じて人々といっしょに世界を探索することを目標にNianticを設立。

これまでにプレイヤーがゲーム内で300億マイル以上を探索し、10億を超える友人とのつながりを築いたことを誇りに思うと振り返っている。

“forever games,”

永遠のゲームを作ることについてよく話してきたというジョンは、今回売却されるタイトルを含め、これからも続いていくことを信じていると想いを明かしている。

これは、ジョンが引き続き携わっていく
“Niantic Spatial”が歩むつぎの展開、つまり『Ingress』や『Peridot』も同様で、親元を離れず存続するという声明に安堵したユーザーの声がSNS上に溢れる光景は印象的だった。

また、ジョンはAIを含むテクノロジーの劇的な変化を前に、物理的な世界を正確に理解してナビゲートできるようにする
新しい種類の地図が必要であること、そんな未来に影響を与える存在がNiantic Spatialであり、すでに準備ができていると語っている。

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■新たな3Dマッピング技術に関する記事

新たな道とこれまでの感謝を


NianticとScopelyそれぞれからコメントが公開された翌日(3/13)、副社長を務める川島優志氏も自身のX(旧Twitter)を通じて本件に関するメッセージを発信。

そこには、小さなオフィスから始まったNianticの旅が新たな道へと踏み出す決意と、ここまで信じて支えてくれたユーザーに対する感謝の気持ちが綴られていた。

【川島さんのメッセージ】



10年前から変わらぬ距離感を


深津がジョンや川島さんと出会ったのが2014年12月13日、東京で開催された
『Ingress』のグローバルイベントだ。

当時、国内にあったオフィスは、お世辞にも広いとは言えないこじんまりとした場所だったが、その後『Ingress』が規模を広げていくにつれてオフィスも拡大。

『ポケモンGO』のリリースからまもなくして、最初期からは想像もできないほど急成長していくこととなる。

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これは2014年12月13日、東京で開催されたXMアノマリー・ダルサナ当時のもの。この日が初対面、まさかその後10年続くとは思いもしなかった。
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こちらは2016年4月24日、東日本大震災から5年が経過した当時“少しでも多くの人に東北を訪れるきっかけを作る”ことをテーマに開催された『Ingress』イベントでの1枚。ジョンに色紙を渡して「好きなポケモンを描いて」と無茶振り。いまでは家宝です、はい。


Nianticが当初から目指してきた、テクノロジーを使って世界に豊かなデジタル体験を重ね合わせるというビジョンは、
2012年の『Field Trip』から始まる。

その遺伝子を継ぐようにして同年には『Ingress』が招待制でスタート。

2016年に『ポケモンGO』がリリースされると世間の認知度が急速に高まり、以降は皆さんご存の通り数々の位置情報ゲームをリリースすることとなる。

その一方で、2021年にToolbox AI社より3Dスキャンアプリ『Scaniverse』、2022年にはARアプリ開発会社“8th Wall”、ARアプリ開発会社“NZXR”と、つぎつぎと買収を発表。

新しく設立される“Niantic Spatial”は、現実世界と仮想世界を重ね合わせて新しい体験を創造する技術XR(クロスリアリティ)、地理情報システム(GIS)とAIを統合。

センチメートルレベルの精度でデジタルと物理(現実世界)をシームレスに融合する没入感のある体験や、AR(拡張現実)を活用したナビゲーションとリアルタイムによる3D空間の可視化など、これまで培ってきた技術と創設当初から掲げてきた目標を体現するジオスペーシャルプラットフォームとして『Ingress』や『Peridot』を引き続き自社で運営。

現実世界を舞台にしたARアプリの開発を決断したのだ。

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Portal Scan 公式アナウンス

Overclock AR公式アナウンス

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こちらは『Ingress』内のオーバークロック&スキャン機能。カメラから取得した画像と3Dマップを照合してユーザーの位置を特定する技術VPS(ビジュアルポジショニングシステム)も引き続き重要なポジションになるだろう。


今回の発表を受けて
『Ingress』のディレクターであるブライアン・ローズ氏も自身のX(旧Twitter)にてコメントを寄せている。

“Ingress is not just a game,”

『Ingress』は単なるゲームではないというブライアンのポストに、多くのエージェントが反応。

その様子から改めて唯一無二の存在であり、同じ志を持つ者たちと10年歩んでこれたのだといううれしさでいっぱいになった。

【ブライアンのメッセージ】


最後に、『Ingress』や『Peridot』に関してだが、親元に残ったからといって安心ばかりはしていられない。

まずは新体制に期待を込めて、今後も変わらぬ関係性をみんなと築いていけることを願いたい。

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写真は2025年2月、横須賀を舞台に行われた『Ingress』のグローバルイベント。単なるゲームでないことを身を持って実感しているエージェントたちの支えが重要になる。
※深津庵のX(旧Twitter)はこちら
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