

▼前回はこちら
嗚呼、ようやく……!
連日、大いなる矛盾を抱えた“単独同盟”、その名も“[ MKMK ]黙々と楽しむ会”の黎明期の苦闘を記事にしている。
エバストを初日……それもローンチと同時に遊び始めた俺が所属しているワールドは、血気盛んなガチプレイヤーが多く集っている(と思われる)修羅の国、ワールド1。ゆえに同盟の活動も、争いも、勧誘も(?)非常に盛んで、単独同盟の我が軍は浮上する余地すらないのが現状であった。
誰も俺の同盟に来てくれないことから、ソロの活動だけがズンズンと進んでしまい……。
ある日、拠点レベルが“11”になったと思ったら……。
その翌日にはレベル12に到達……w
誰に誇るでもなく、誰と喜びを共有できるでもなく(泣ける)、俺はその身体だけをいたずらに肥大させ続ける毎日を送っていたのであった。
仲間がいなかったので、
「“集結魔獣”がいるよ!! 同盟じゃないと攻撃できないよ!!」
というビーチェの悲鳴に辟易して「みんな、集合だ!!!」と号令をかけ、
「5分後に集結攻撃ね!!!」
待ち合わせ時間を設定するも……。
「これはいよいよ……なんとかしないとマズいなあ!」
本気でそう思い始めていたのである。
そんな、12月6日のこと――。
その日も朝イチでエバストを起動し、毎日のルーチン作業となっていた“同盟の人数確認”を行った。その前日に、奇特なプレイヤーがひとりだけ入ってくれていたので、なんとか単独同盟を脱して“ふたり組”となっていたんだけど……! 見れば、同盟員数は2から……!!!
「あ!!! ひとり増えて、3名になってるうぅぅおおおおッッ!!!」
このときの幸せったら!!! 単独同盟時代と比べたら、わずか2日間で3倍になったってことだし!!
しかもおもしろいことに、そのプレイヤーのお名前は……!
「なあなあ!! 俺の同盟、3人になったよ!! しかもさっき入ってくれた人の名前“さとるりぴ”だってwww さとるりとソックリじゃんwww そんなこともあるんだねえwww」
俺は、当日記の編集担当を務めているファミ通App編集部のさとるりに、速攻でメッセージを送った。彼女は、我が単独同盟の孤独な活動に心を痛め、
「何か打開策がないか、編集部でも考えてみます!」
と、毎日のように言ってくれていたのだ。
すると、そんなさとるりから思いもよらぬ返事が返ってきたではないか!
「……イヤそれ、私だから!! 大塚さんがあまりにも不憫なので、ほかのワールドで進めていたデータを捨てて、イチからやり直したんですよ!! 言わせないでくださいよッ!!!」
……なんだオメーかよ!!! 半分ヤラセのサクラじゃねえか!!!(半分か?)
まあでも、ヤラセだろうがサクラだろうが、これで同盟員が3人になったのは紛れもない事実。すると、この上げ潮な雰囲気に絡めとられたのか、翌日にはさらに3名のプレイヤーが角満同盟に参入!!
「お、大塚さん!! 同盟員が増えてますよ!! しかも、一気に3名も!!! これは、ファミ通Appの手の者でも、弊社の営業社員でもありません!! わーいわーい! ちょっとだけ勢力が大きくなってきたーーー!!」
今度はさとるりのほうから歓喜の報告が届いた。……しかし、この報を受けた俺の額を冷たい汗が伝う。
言うべきか、それとも……黙っておくべきか。
……いや、さすがに編集担当には告げておこう。新たに加わってくれた、3名の秘密を。
おずおずと、俺は編集担当の女性に切り出した。
「えっと、さとるりさん。そのお三方ですが……。じつは昨日LINEで、3人の知り合いに救難信号を発してしまったのです^^; ひとりは、我が角満事務所のたっちー先生、もうおふたりは『逆鱗日和Now』に登場している“さいたま狩猟会(仮)”のセラ君とアポちゃんという、俺の友だちですわ^^;」
さとるりが悲鳴をあげた。
「私のことをサクラ呼ばわりしたくせに!!! 自分もやってるじゃないですか!!!」
でも……!!!
手段はどうあれ同盟の人数が増えてきたことで、エバストというゲームそのものが“劇的な”変貌を遂げるのである。プレイを始めた当初から、「エバストは、協力プレイに重きを置いたタイトルだな」と思っていたんだけど……楽しさそのものが3倍くらいに跳ね上がったのだ!!!いよいよ動き始める角満同盟の活動史は、次回の更新で!
▼前回はこちら
▼まだ同盟メンバー募集中です!