◆大連続とはいえ
いまの俺の装備で対抗できる“最強のラージャン”は、おそらく……★9。
「いや、おまwww ★8すらソロでの狩猟から逃げてるじゃんwww」
と、何も知らないくせに心無いことを言う人が出てくるかもしれないが、過去を振り返ってみるに、あの“最後の招待状”にガンランスで挑み続けていた日々を思えば、★9ラージャンも、
「うむ。敵ではないな」
と確信できるのである。
思い出すなぁ……。PSPを抱えて飛んだ、カナダのモントリオールのホテル……。外はマイナス15度の極寒で、メシを食いに出るのも億劫だったので、部屋に籠って最後の招待状にくり返だしていたんだよな。
最後の招待状ってのは、懐かしの『モンスターハンターポータブル 2nd』(『2nd G』ではない)における村クエストの最後の番人で、闘技場に連続で現れる2頭のラージャンを時間内に討伐しなければいけない……というものだ。
我が2冊目の単行本『本日ももっと! 逆鱗日和』に緊迫のその様子が収録されているのだが、せっかくなのでこのクエストに挑むときの心情を綴った一説を紹介させてもらおう。
◆◆◆
じつは半年ほどまえからずっと、心に引っ掛かり続けている“トゲ”のようなクエストが『2nd』の中にあった。
何度挑んでも跳ね返されてしまう、厚くて高い究極の壁。自分の愛するガンランスでこのクエストをクリアーしない限り、俺はいつまで経っても心にしこりを残したまま『モンハン』シリーズを遊び続けることになるだろう。グラビモスを相手にしていても、屈強な古龍と対峙しているときでもつねに、頭のどこかでチラチラと閃く“あのモンスター”の恐ろしい顔。俺から集中力を削いでいる原因は、それしか考えられなかった。
そのクエストの名は“最後の招待状”。
闘技場を舞台に最凶モンスター・ラージャンを2頭狩猟するという、村クエスト最後にして最高難度のクエストである。
あまりにも返り討ちに遭いすぎて途中から挑戦した回数を数えるのをやめてしまったくらい、俺はボコボコにやられ続けた。ガンランスでは1頭目を狩猟することもままならず、ついに観念して氷属性の大剣、ダオラ=デグニダルをこのクエスト用に作ったこともあった。しかしなぜか、俺がこの大剣を手にしてラージャンの前に立つことはなかった。
(中略)
俺はなぜか、最後の招待状に挑むときだけはガンランスにこだわり続けた。愛するガンランスでクリアーしないと『2nd』の卒業証書がもらえない……と、勝手に思い込んでいたのかもしれない。でも頑ななこだわりの先には、非情なまでの困難と、立ち直れなくなるほどの絶望しかなかった。
◆◆◆
我ながら……壮絶というか悲痛すぎて、心が重くなってくる(苦笑)。しかもこのあと、実際に最後の招待状に挑戦して、壮絶な幕切れを迎えることになるんだよねぇ……! 興味のある方はぜひ、『本日ももっと! 逆鱗日和』をお買い求めくださいww
でね。
話が飛んでしまって自分で何を書いているのかよくわからなくなってきたが、いま俺が対峙しているのは最後の招待状の2頭の悪魔ではなく、しかもソロ狩猟でもなく……!!
というわけで始まった、大連続狩猟の最終ハンティング。
でも……!
属性は合っていなくてもだなぁ……!!!
灼熱の切っ先から迸る、竜撃砲の容赦なき火焔!!! これによりググんと、★8ラージャンの体力が削られたのがわかった!
そして、俺の竜撃砲を合図に(たぶん)仲間のハンターたちも畳みかけに入り……!!
「てめぇは道連れにしてやるわ!!!」
ってんで突っ込んできたラージャンをかわし切れず、三途の川までお付き合いしちまったよ……。
しかし、それでも……!!
よっしゃあああああ!!! ★8ラージャン、初挑戦にして討伐完了~~~!!!
狩猟タイムは、
ちなみに、★8ラージャンを狩ったことにより、
となれば、つぎは……!!
続く。