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『アイドルマスター』“プロジェクトフェアリー”の復活で“961フェス”開催へ可能性も…CGライブ”Re:FLAME”【アイマス日記第327回】

by東響希

『アイドルマスター』“プロジェクトフェアリー”の復活で“961フェス”開催へ可能性も…CGライブ”Re:FLAME”【アイマス日記第327回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”をお届け。

担当:東響希
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長い歴史のコンテンツだからこそできるサプライズ企画

2024年8月24~25日にかけて、『アイドルマスター』のライブイベント”961 PRODUCTION presents Re:FLAME”が開催された。こちらは、最新のMR技術を駆使したCGライブイベントで、”菊地真”と”萩原雪歩”のCGライブ”はんげつであえたら”に続く第2弾である。

今回出演したのは、”星井美希”、”四条貴音”、”我那覇響”の3名だが、とくに大きなポイントは、”765プロダクション”のライバルである”961プロダクション”の主催というところだろう。『
アイドルマスター』における設定については、2011年にリリースされた『THE IDOLM@STER 2』(以下、『アイマス2』)の以前と以後で大きな違いがある。それは、”我那覇響”と”四条貴音”のふたりは元々、”961プロダクション”のアイドルだったという点だ。

2009年に発売されたPSP用タイトル『
THE IDOLM@STER SP』(以下、『アイマスSP』)シリーズでは、”765プロダクション”のライバルとして登場し、一時的に”961プロダクション”に移籍する”星井美希”と共にトリオユニット”プロジェクトフェアリー”が結成されることになる。しかし、その後、リリースされた『アイマス2』では、”四条貴音”、”我那覇響”も元から”765プロダクション”所属のアイドルとして登場しており、以降のシリーズでは基本的にこちらの設定が主流だ。そのため、今回15年ぶりの別の世界線の設定ということで、当時から”プロデューサー”だったユーザーにとっては嬉しい展開だったのではないだろうか。

ライブは全3公演で、8月24日に”Re:MEMBER/MOON”、8月25日に”Re:SIST/STAR”と”Re:FRAME/SUN”というタイトルが付けられ開催された。8月24日のライブについては以下の記事でレポートされている。
本稿では、残りの2公演、”Re:SIST/STAR”と”Re:FRAME/SUN”のセットリストを振り返りつつ、気になったポイントなどについて見ていこうと思う。

まずは、”Re:SIST/STAR”のセットリストは以下の通りだ。

01.インセインゲーム:プロジェクトフェアリー
02.Fate of the World:プロジェクトフェアリー
03.inferno:星井美希、我那覇響
04.炎ノ鳥:四条貴音
05.マリオネットの心:プロジェクトフェアリー
06.relations:星井美希
07.フタリの記憶:四条貴音
08.KisS:プロジェクトフェアリー
09.Rebellion:我那覇響
10.聖炎の女神:四条貴音
11.Marionetteは眠らない:星井美希
12.FlaME:プロジェクトフェアリー
13.僕たちのResistance:プロジェクトフェアリー
14.1st Call:プロジェクトフェアリー

まずは、3曲目の“inferno”。原曲は、”如月千早”、”萩原雪歩”のデュエットで、前述した”はんげつであえたら”でも組み込まれていた1曲だ。今回は、”星井美希”と”我那覇響”のデュエットで、高い歌唱力と力強い歌声が特徴のふたりだけに、とくにパワフルに感じられた。また、”菊地真”と”萩原雪歩”、そして”菊地真”と”星井美希”というペアは”プロデューサー”界隈ではよく知られているカップリングであり、「私も歌いたかった!」という”星井美希”によるアピールなのではと深読みしてニヤリとするところでもある。
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続いては7曲目、”四条貴音”が歌う”フタリの記憶”である。原曲は”水瀬伊織”のソロ曲だが、『アイマスSP』のゲーム中には”四条貴音”と“水瀬伊織”がライバル的な立ち位置として描かれているところもあり、おそらくその設定を盛り込んだ上の選曲と思われ、胸が熱くなった”プロデューサー”も多いのではないだろうか。
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そして、アンコールを飾った”1st Call”。こちらは、『アイドルマスター スターリットシーズン』(以下、『スタマス』)に登場した”961プロダクション”のトリオユニット・”DIAMANT”の楽曲。もちろん、ゲーム内では”プロジェクトフェアリー”は存在していないため、”961プロダクション”唯一のユニットが”DIAMANT”となるが、『アイマスSP』の世界線においてはふたつのユニットが事務所の仲間であることを予感させる。ユニット同士でどのような交流があるのか、いろいろと想像を巡らせるだけでも楽しいところだ。
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続いて、”Re:FRAME/SUN”のセットリストはこちら。

01.オーバーマスター ‒Rio Hamamoto Rearrange‒:プロジェクトフェアリー
02.FlaME:プロジェクトフェアリー
03.キミはrelations-mix MEDLEY:プロジェクトフェアリー
04.Pon De Beach:我那覇響
05.KisS:プロジェクトフェアリー
06.Next Life:我那覇響
07.edeN:星井美希、四条貴音
08.Fate of the World:プロジェクトフェアリー
09.1st Call:プロジェクトフェアリー
10.風花:四条貴音
11.DREAM:我那覇響
12.Day of the future:星井美希
13.ダンス・ダンス・ダンス:プロジェクトフェアリー
14.Colorful Days (12 Colors):プロジェクトフェアリー

1曲目は”オーバーマスター”のリアレンジバージョン。こちらは会場限定CDに収録されていたので、現地参戦した”プロデューサー”の中には先に聴けた人もいるかもしれない。なんにせよ、このタイミングでまた新しい”オーバーマスター”が効けたことは嬉しい限り。さらにハードになり、エッジも効いた力強いサウンドでガツンとくるナンバーである。
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3曲目の”キミはrelations-mix MEDLEY”は、『アイドルマスター ステラステージ』で実装されていたメドレー曲。ゲーム中でプレイする機会が多い曲なので、当時を知っている”プロデューサー”は懐かしく感じたのではないだろうか。
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6曲目の”Next Life”は、何度見てもテクニカルで激しいダンスがクールでカッコイイ。そして、”我那覇響”の声優である沼倉愛美さんは、これをリアルにステージで踊っていると思うと、改めてそのパフォーマンス力の高さに驚かされる。
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13曲目は、”ダンス・ダンス・ダンス”は『スタマス』のDLCで追加された1曲。同タイミングで『アイドルマスター シンデレラガールズ』の”高垣楓”が実装されたこともあり、ユニット曲ではあるものの、なんとなく”高垣楓”の楽曲のようなイメージもある。リアルライブにおいても、『シンデレラガールズ』のみが歌っている状況なのでよりその印象が強かったが、今回初めて”765プロオールスターズ”のアイドルが歌うこととなった(今回は、”961プロダクション”だが…)。とくにパフォーマンス力が高い3人のステージで観られたのは嬉しいことだが、個人的には他のブランドのライブでも採用して欲しい1曲ではある。
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そして、アンコールで披露された”Colorful Days (12 Colors)”。タイトル通り、”四条貴音”と”我那覇響”も含めた12人のアイドルたちのカラーをアピールする”765プロオールスターズ”の代名詞的な曲でもある。今回のライブが『アイマスSP』の後日談だと思うと、ストーリーを通して”765プロダクション”をリスペクトするようになった”プロジェクトフェアリー”の意図も感じられる。しかし、このライブの主催は設定上”765プロダクション”を目の敵にしている”961プロダクション”の”黒井社長”なわけで、「ツンデレか!」と思わずツッコミたくなるところでもあった。
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セットリストの中からいくつかピックアップして紹介したが、ぶっちゃけてしまうと全部が見どころだ。ハイクオリティなCGや3人の圧倒的な歌唱力に圧倒されるボリューム満点のライブだった。また、”765プロオールスターズ”としての3人が歌っている曲も数多く組み込まれており、”プロジェクトフェアリー”として3人とふたつ面がどちらも楽しめるところもポイントだ。

ちなみに、アイドルたちを演じるキャスト陣は、”961プロダクション”のメンバーだけを集めたライブイベントへの期待も口にしており、今回の企画でより現実味を感じた“プロデューサー”もいるのではないだろうか。現在は”315プロダクション”に所属する”Jupiter”や、”DIAMANT”など、実力十分のアイドルたちばかりなので、いつか”961フェス”が開催される未来にも期待が膨らんだライブだった。

余談だが、25日は『
学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)のライブも行われいた。イベントや外部への出演とブランドライブが被るようなことは過去にもあったとは思うが、ブランドにおける重要な公演が重なるのは珍しい。時間帯が被らないよう絶妙に調整されていたものの、”Re:SIST/STAR”から『学マス』ライブの昼公演の間はわずか10分程度。それ以降はほぼ隙間なく”Re:FRAME/SUN”、『学マス』ライブの夜公演が続いていたことになる。どちらかを現地で観ている”プロデューサー”は諦めてアーカイブで観ていたとは思うが、配信勢のコメントの中には4公演、計6時間以上をほぼ休みなく見守っていた多忙な”プロデューサー”諸兄もいたようで、その仕事ぶりは流石と言わざるを得ない。
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