担当:東響希
長い歴史のコンテンツだからこそできるサプライズ企画
今回出演したのは、”星井美希”、”四条貴音”、”我那覇響”の3名だが、とくに大きなポイントは、”765プロダクション”のライバルである”961プロダクション”の主催というところだろう。『アイドルマスター』における設定については、2011年にリリースされた『THE IDOLM@STER 2』(以下、『アイマス2』)の以前と以後で大きな違いがある。それは、”我那覇響”と”四条貴音”のふたりは元々、”961プロダクション”のアイドルだったという点だ。
2009年に発売されたPSP用タイトル『THE IDOLM@STER SP』(以下、『アイマスSP』)シリーズでは、”765プロダクション”のライバルとして登場し、一時的に”961プロダクション”に移籍する”星井美希”と共にトリオユニット”プロジェクトフェアリー”が結成されることになる。しかし、その後、リリースされた『アイマス2』では、”四条貴音”、”我那覇響”も元から”765プロダクション”所属のアイドルとして登場しており、以降のシリーズでは基本的にこちらの設定が主流だ。そのため、今回15年ぶりの別の世界線の設定ということで、当時から”プロデューサー”だったユーザーにとっては嬉しい展開だったのではないだろうか。
ライブは全3公演で、8月24日に”Re:MEMBER/MOON”、8月25日に”Re:SIST/STAR”と”Re:FRAME/SUN”というタイトルが付けられ開催された。8月24日のライブについては以下の記事でレポートされている。
まずは、”Re:SIST/STAR”のセットリストは以下の通りだ。
01.インセインゲーム:プロジェクトフェアリー
02.Fate of the World:プロジェクトフェアリー
03.inferno:星井美希、我那覇響
04.炎ノ鳥:四条貴音
05.マリオネットの心:プロジェクトフェアリー
06.relations:星井美希
07.フタリの記憶:四条貴音
08.KisS:プロジェクトフェアリー
09.Rebellion:我那覇響
10.聖炎の女神:四条貴音
11.Marionetteは眠らない:星井美希
12.FlaME:プロジェクトフェアリー
13.僕たちのResistance:プロジェクトフェアリー
14.1st Call:プロジェクトフェアリー
まずは、3曲目の“inferno”。原曲は、”如月千早”、”萩原雪歩”のデュエットで、前述した”はんげつであえたら”でも組み込まれていた1曲だ。今回は、”星井美希”と”我那覇響”のデュエットで、高い歌唱力と力強い歌声が特徴のふたりだけに、とくにパワフルに感じられた。また、”菊地真”と”萩原雪歩”、そして”菊地真”と”星井美希”というペアは”プロデューサー”界隈ではよく知られているカップリングであり、「私も歌いたかった!」という”星井美希”によるアピールなのではと深読みしてニヤリとするところでもある。
01.オーバーマスター ‒Rio Hamamoto Rearrange‒:プロジェクトフェアリー
02.FlaME:プロジェクトフェアリー
03.キミはrelations-mix MEDLEY:プロジェクトフェアリー
04.Pon De Beach:我那覇響
05.KisS:プロジェクトフェアリー
06.Next Life:我那覇響
07.edeN:星井美希、四条貴音
08.Fate of the World:プロジェクトフェアリー
09.1st Call:プロジェクトフェアリー
10.風花:四条貴音
11.DREAM:我那覇響
12.Day of the future:星井美希
13.ダンス・ダンス・ダンス:プロジェクトフェアリー
14.Colorful Days (12 Colors):プロジェクトフェアリー
1曲目は”オーバーマスター”のリアレンジバージョン。こちらは会場限定CDに収録されていたので、現地参戦した”プロデューサー”の中には先に聴けた人もいるかもしれない。なんにせよ、このタイミングでまた新しい”オーバーマスター”が効けたことは嬉しい限り。さらにハードになり、エッジも効いた力強いサウンドでガツンとくるナンバーである。
ちなみに、アイドルたちを演じるキャスト陣は、”961プロダクション”のメンバーだけを集めたライブイベントへの期待も口にしており、今回の企画でより現実味を感じた“プロデューサー”もいるのではないだろうか。現在は”315プロダクション”に所属する”Jupiter”や、”DIAMANT”など、実力十分のアイドルたちばかりなので、いつか”961フェス”が開催される未来にも期待が膨らんだライブだった。
余談だが、25日は『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)のライブも行われいた。イベントや外部への出演とブランドライブが被るようなことは過去にもあったとは思うが、ブランドにおける重要な公演が重なるのは珍しい。時間帯が被らないよう絶妙に調整されていたものの、”Re:SIST/STAR”から『学マス』ライブの昼公演の間はわずか10分程度。それ以降はほぼ隙間なく”Re:FRAME/SUN”、『学マス』ライブの夜公演が続いていたことになる。どちらかを現地で観ている”プロデューサー”は諦めてアーカイブで観ていたとは思うが、配信勢のコメントの中には4公演、計6時間以上をほぼ休みなく見守っていた多忙な”プロデューサー”諸兄もいたようで、その仕事ぶりは流石と言わざるを得ない。