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申請の定義を問う!! Niantic Wayfarerの在り方と今後をプロダクトマネージャーに聞いてきた

2020-12-22 15:58 投稿

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Ingress Prime(イングレス プライム)

よりよい冒険にいざなう道標

Nianticが開発運営する位置情報ゲームにおけるスポットとは、『Ingress』のプレイヤー“エージェント”が長きに渡って申請、数を増やしてきたポータルが主軸であり、『ポケモンGO』のポケストップやジム、『ハリー・ポッター:魔法同盟』の宿屋などに活用されている。

そして2019年、これまでエージェントによって行われてきたポータル申請や審査“ポータルリコン”が“Niantic Wayfarer”に一新。

ポータルやポケストップなどすべてのスポットを“Wayspots”と定義しトレーナーもそこに参加することで、より有意義なプレイ環境を整えていけるようになった。

その一方で私利私欲な申請が急増、審査するエージェントやトレーナーからも戸惑う声が増えている。

そこで本記事では、“Niantic Wayfarer”とは何なのか”をテーマに、フリーライターの深津庵が審査に係るユーザーたちの声をNianticのプロダクトマネージャー・Danbi Lee氏に直接投げかけてみた。

いま一度“Niantic Wayfarer”の在り方を考えるきっかけになれば幸いだ。

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▲Nianticのプロダクトマネージャー・Danbi Lee氏。今回はWayfarerが抱える課題について丁寧に答えてくれた。

Wayspotsの定義と悪用される現状

――まず最初に基本的なことですが、Nianticが考えるポータル、ポケストップや宿屋はどういった理念から定められるものなのでしょうか?

Danbi Lee氏(以下、Lee)Wayfarerプログラムにおいて我々はそのすべてを“Wayspots”と呼んでいます。WayspotsはNianticが提供するサービスに対して理解が深く、貢献する資格のあるレベルに達したプレイヤーの方々によるコミュニティを介して追加されています。

――Wayspotsに該当するものは従来通り?

Lee はい、Wayspotsはコミュニティによって選ばれた現実世界の物理的な名所のこと。モニュメントユニークまたは歴史的建造物公園地元の企業なども登録されています。また、Wayspotsを通じて世界を探検するだけでなく、ユーザー間の交流を深めるきっかけになることが望ましい。Wayspotsは目的地であり、現実世界を旅する途中で立ち寄るに相応しい場所であると考えています。

――すべての基準、始まりでもある『Ingress』のポータル。こちら、現在全世界トータルでいくつあるのでしょうか?

Lee  現在“700万以上”あります。

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▲なんとビックリ700万以上。これは『Ingress』のインテルマップという機能を使って可視化した世界地図。引きで表示しているのですべてを見ることはできないが、まさに地球そのものがゲーム盤というわけだ。

――改定されたWayfarerの基準。それに相反している既存のポータルはどうなっていくのでしょう?

Lee 現実問題として抱えているのが、コミュニティによって承認されてすでに存在するWayspotをすぐに変更することは難しいということです。改訂された現在の基準では以前よりも広範囲な基準が設けられています。投稿される方々には、申請するものが“なぜ興味深いと思うのか”という点。さらに、ほかのプレイヤーが世界を探索するうえで“社会に貢献するような活動に役立つものなのか”考えていただくようお願いしています。

――承認の基準は変わっていないが悪用されることが増えていると。

Lee 世界は変化し続けています。そんな中でコミュニティのみなさんに“不正確なもの”“存在しないもの”を見極め、偽造、悪用されているWayspotsをご報告していただいている。そうしたコミュニティレポートを参考に、Wayspotが存在する場所と所有者のご意向も確認しながら削除を行っています。

――おそらくその数が多いこともあって、削除申請を出しても反映されない。されにくいという声も多く聞かれます。

Lee 削除すべき理由の証明が難しい場合は削除が行われないケースもあります。もしもWayspotが基準から外れているにも関わらず、レポートが却下されてしまったときは、お手数ですが改めて写真やリンクを添付してWayfarerのコミュニティにアピールしていただけるとさいわいです。

――そうした手続きをスムーズに行えるようには?

Lee 現在進めているところです。報告のプロセスは今後改善を行い、コミュニティに向けて写真付きの証拠を提供できるようにする予定です。

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▲不適格な申請はぜったいにダメ。しかし、それを無視して押し通そうとするユーザーが増えている。その数が増えれば増えるほど、正しい申請に手がまわりにくくなってしまうのも悩みのタネだろう。

厳しい罰則と追われる対処

――“Ingress Forums”でWayfarerの基準に反しながらも審査が通ってしまう問題。これは今後もユーザーの判断に委ねるのでしょうか?

Lee コミュニティは現実世界、それぞれの地域に精通する正しい情報をお持ちの方々を指しています。ゲーム盤とプレイ体験の形成にご参加いただくことも、Nianticのプレイヤーとして大切なことだと考えています。また、Wayspotsはコミュニティのリソースであり、Nianticとしてはコミュニティのメンバー同士がお互いに学び探索しながら歩いていくこと。その根本に、社会的な交流その機会を与えるという考えを持ち、質を向上していっていただけることが理想的だと思っています。

――そうした理念が徐々に薄れているわけですね。

Lee そうですね。Nianticのプレイヤーが私たちのミッションを理解し、コミュニティとしてWayspotのデータを新鮮かつ正確で、意味のあるものにするための基準を理解するためには、改善の余地がたくさんあることも理解しています。

――審査ルールに反した申請をくり返すユーザーについて。その権利を剥奪、もしくは一時的で停止するなどの対策は?

Lee 報告されたWayspotsはすべて審査され、内容の深刻度に応じて申請された方に警告Wayfarerの一時的な停止。または、ゲームアカウントの停止などを行う場合があります。なお、適切な措置を決定するため、審査を行ってくださっているメンバー、申請した方がほかにどういった投稿しているのかも我々は確認しています。その中には、意図的に不適格なものの申請を行おうとしているのではなく、まだWayspotsの理念を把握しきれていないという方も見受けられる。ぜひ、Wayfarerに慣れているみなさんからもサポートいただけるとうれしいですね。

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▲Wayfarerを行うユーザーの中には不適格なものを伝え、“ここがおしい”とアドバイスを拡散するものも少なくない。それがどこまで浸透するのかが難しいところだが、ユーザー同士が理解を深めることもNianticというゲーム盤を楽しむうえで欠かせない。

ARスキャニングデータの未来

――WayspotsとARスキャニングを一律化して効率UPするなど、細分化されている現在の工程を見直す可能性はありますか?

Lee その2つの選定と搭載はゲームによって異なるかもしれません。Wayspotの周囲を歩く必要があるARスキャニングという行動と、Wayspotの申請とエディットなどの動作は別のもの。そうした考えからゲーム内では切り分けられているのが現在の仕様です。しかし、経験のあるみなさんからのご意見を大歓迎します。どこを変えた方がいいかなどのご意見はWayfarerのフォーラムに投稿ください!

――申請済みで審査待ちのポータルについて。改めて考えると“これは反している”と後悔することもあります。そうしてものをみずから取り下げる方法はありますか?

Lee あります! Wayfarerの“ノミネーション”タブにある“タイトル”と“説明”から取り下げることができます。もしものときはぜひ、こちらから編集を行ってみてください。

――Ingress Forumsは各国のスタッフが担当しているのでしょうか?

Lee 英語のフォーラムはIngressチームが、日本語のフォーラムはAPACのチームが見ています。また、Wayspotsに関してはコミュニティとシンクをしながら専門のチームが確認していますので、ご質問などありましたらこちらもコミュニティーフォーラムもご利用ください。

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▲誤った申請がトレーナーサイドから多く出される原因の1つは、既存の不適格なポータルを参考にしていることも大いにある。そうした問題を報告、再審査を促せるのもフォーラムの重要な役割りだ。

――最後に、WayfarerとARスキャニング。この新たな機能を実装した目的はなんでしょうか? どういった未来が待っているのか、ぜひその予想図を教えてください。

Lee 現実世界というゲーム盤にWayspotsを設置する。このコミュニティ主導の取り組みは、Nianticが位置情報に命を吹き込むために進めてきた地理情報のひとつです。Wayspotsはコミュニティのみなさんによって選ばれたものであり、コミュニティはそれを更新して新鮮さを保ち続けることのできる大切なもの。ポータルやポケストップ、ジムなどのWayspotsは、NianticとNianticが提案するゲーム盤をプレイするみなさんにとってとても特別なものでもあります。現実世界は点と線。2D、3D、4Dなどの次元で記述することができます。ARスキャニング機能は世界の3Dマップを構築するためのもうひとつの方法であり、最終的には、私たちが計画している“よりエキサイティングなAR体験”のための手助けとなります。ぜひ、身近なWayspotsをスキャニングしてみてください!!

ユーザーの理解と正しいWayspotsのカタチ

Lee氏のコメントにあった通り、モニュメントやユニークな建築物、歴史的建造物など、求められているWayspotsの基準ははっきりしている。

ユーザーもそれを理解しているいっぽうで、『Ingress』最初期の手探り状態だった時代から長らく不適格なポータルが多く申請されきたこと。それがポケストップやジムとして存在する環境でプレイしてきたトレーナーからすれば、“何でアレが許されてコレがダメなんだ”という気持ちにもなってしまうだろう。

そうした状況を正し、よりよい環境をエージェントやトレーナーが協力して作っていくこと。それを実現できるのが“Niantic Wayfarer”でもあるのだ。

見逃しやすい要素ではあるがWayspotsには、そこにまつわるディスクリプション(説明)が丁寧に記されていることも多い。

もし、すでに存在するWayspotsにディスクリプションが不足していたら、歴史を調べて編集することだってできる。

5年、10年、もっと先の未来に伝える意味のあるモノを残していくことも、Nianticというゲーム盤を楽しむうえで大切なロールプレイであることを知ってもらいたい。

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

Ingress Prime(イングレス プライム)

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルその他
メーカーナイアンティック
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