【逆鱗日和ワールド】第2回:単純な顔
2018-01-29 15:24 投稿
まだキャラメイクのお話です
非常に細かなキャラメイクができることが話題になっている『モンスターハンター:ワールド』。いまネット上では、「芸能人の〇〇を作ってみた!」、「超絶美人の顔が作れた!」なんていう報告が、そこかしこでなされている。
この、“思うままに顔が作れます”というツールを与えられたとき、プレイヤーが進むクリエイティブの道は3つあると思うのだ。それは、
(1)有名人に似せて作る
(2)限界まで美しい顔を目指す
(3)自分のクローンを生み出す
これですよコレコレ。
……でもここで、
「いや、俺は何もせず、プリセットの中からテキトーに選んだけど……」
なんて言われると話が進まないので、ここは、「全ハンターが(1)~(3)のどれかを選んでキャラメイクをしたんですっ!」という前提で読み進めていただきたいと思います。
この中で、俺はどれを選ぶのか? 何を隠そう、こういうツールで似顔絵を作ることは得意なので(1)でも(2)でもイケるのだが、基本的にこの場合は“自分の顔”を作ることにしている。それはいざゲームが始まったときに、オノレの間抜け面とはかけ離れた美男子や芸能人の顔がチラチラと映ると、その瞬間に、
「だ、誰だこれは……。お、俺はどこだ? ワタシは誰だ??」
となって、物語に集中できなくなりそうだから。なので顔が作れるときはなるべく、自分に似せるようにしているのである。
でまあ、数十分ものあいだツールと格闘した結果、以下のような顔ができあがった。
この顔についての意見は、いろいろあろうと思う。正直、「何かが足らない……」とは、作った本人もわかっているのである。ちなみに、仲のいいゲーム業界関係者に見せたら、
「家に鏡ある??ww」
との反応で、
「確かに。俺はもうちょっと若々しくてかっこよかったかな」
とは思ったけど(そっちかよ)。
これがゲーム中のシーンになると、
このようになるので、実物にちょっと近づく気がする。でも、やはり何かが足りない。
これ、じつは答えは明確である。我が顔を構成する“2大記号”のひとつは“ヒゲ”で、もうひとつは“メガネ”なわけだが、肝心のメガネが装着されていないので「圧倒的に足らない」と思ってしまうのであるよ。試しにテキトーにメガネの枠を足してみると、
ホラ、だいぶ本人に近づいたでしょう(思った以上には似てなくて困惑しているが)。
こんなことをしていたとき、ふいにある疑問が俺の脳裏にひらめいてしまった。それは、
「……もしかして俺の顔って、メガネとヒゲさえあれば成立してしまうのではなかろうか?」
というもの……。
“無機物にもメガネとヒゲを装着すれば大塚角満になるのでは?”
こう思ってしまったら居ても立ってもいられない。さっそく手書きでヒゲを描いて、メガネといっしょにいろいろなものにくっつけてみたところ……!!
↓白い紙。
(;`・д・)!
↓電気ポット
(;`・д・)!!
↓バリスタ……。
(;`・д・)!!!
↓丸いお皿………。
(;`・д・)!!!!
↓PS4…………。
(;`・д・)!!!!!
↓『逆鱗日和』……………!
うわああああああ!!! 全部俺だああああああ!!!!
なんだよ俺の顔……。一筆書きできるレベルで単純じゃねえか……。カカシかよ……。
若干落ち込みつつ、ぼちぼちプレイのことを書いていこうと思いますw
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大塚角満(おおつか・かどまん)…… 作家、ゲームエッセイスト。ゲームのプレイ日記を書くことをライフワークとしており、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど著書多数。現在、ファミ通のフェロー(特別編集員)を務める。 |
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