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今後は継続接続がトレンド!? アプリのオンライン技術の変化【CEDEC 2013】

2013-08-23 15:37 投稿

WEBサーバ+継続接続型プロセスがトレンドに

2013年8月21日から23日にかけてパシフィコ横浜で開催されている、日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス“CEDEC 2013”。この記事では、2日目の8月22日に行われたセッション、“ネイティブ化が進むモバイルソーシャルアプリで求められるオンライン技術”をリポートしていく。

講演を行ったのは、コナミデジタルエンタテインメント ドラコレスタジオ マネージャーの廣田竜平氏。講演の主題は、モバイルソーシャルアプリの技術的視点から見た現状と今後の予想というもの。アプリのネイティブ化に伴い、どのような課題に直面し、解決していったか、kONAMIでの事例を交えながら語ってくれた。

セッションの前半は、ソーシャルアプリの移り変わりを解説。2007年にfacebookがプラットフォーム化したことから始まり、2009年にはMobage、GREEが台頭、2011年から国内ではスマートフォン向けにシフト。『LINE』、『パズル&ドラゴンズ』の登場によってアプリ市場が拡大したことを説明した。

“なぜいまネイティブアプリなのか?”という問いに対し、廣田氏は「ハードウェアのパフォーマンスを最大まで引き出せる、リアルタイム性、OSの純正マーケットからの導線」ということを理由に挙げた。また、「ゲーム屋としては作りやすいということでネイティブアプリを作っている」とも話していた。

続いて、国内モバイルWEBソーシャルアプリがもたらした功績について解説。その功績とは「大量のPVへの耐性、シビアな応答性能」だと語った。

MobageやGREEなどのプラットフォームのWEBソーシャルアプリでは、5秒以内にレスポンスを返さないとエラーとみなされ、サービスが打ち切られてしまうという問題があり、メーカーのエンジニアは、過去に経験したことのないPVに対して戦ってきたという。

理由は、モバイルWEBソーシャルアプリの性質上、頻繁なページ遷移が発生するため、通常のPCサイトよりもPVが多くなるからだ。『ドラゴンコレクション』では、1日のPVが4億という日があったとのこと。また、「大量のアクセスの捌きかたというものは、いままで大規模のポータルサイトだけが考えればいい問題だったが、いちゲームメーカーが考えなくてはいけない時代になった」と述べ、どうやって負荷分散していったかを詳しく解説した。

クライアントサイドのトレンドについては、WEBとネイティブのハイブリッド型の課題を指摘。「Webview(ネイティブアプリの中に表示する簡易ブラウザのようなもの)はメモリ食い虫。実体はブラウザで期待通りのメモリ管理は困難」とし、「簡易的な表現でかまわない場所には、あえてWebviewを使わないほうが幸せ」とアドバイスを送った。

また、アプリのネイティブ化によって、多くのネイティブアプリの通信方法が“クライアント側で遊んだ結果をサーバに返す”方式になるが、ともすればチートの温床になると注意を喚起。最低限これだけはやっておくべき項目を挙げ、対処方法をレクチャーした。

最後は、今後のトレンド技術を予測。最近のソーシャルゲームでは、リアルタイムに同期して遊ぶものが増えつつあり、非同期と同期のいいとこ取りになってきている。しかし、このままでは、さまざまな要求が高まり、ネットワーク・サーバコストが増大する危険性を指摘。今後は「継続接続型のアプリケーションの技術がトレンドになってくるのではないか」と予想。1周まわって、MO・MMOの作りかたに戻ってきていると語った。ただし、「継続接続型プロセス運用は覚悟が必要なほど難しい」とのこと。そういう理由を踏まえると、「WEBサーバ+継続接続型プロセス(リアルタイム性の必要な箇所では)が増えてくるのではないか」と結論付けた。今後、実際にトレンドがどのように移り変わっていくのか、注目しておきたいところだ。

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