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個人開発からグローバル配信まで “PlayStation Mobile”の可能性【CEDEC 2013】

2013-08-22 01:05 投稿

PlayStation Mobileは開発者ライクに進化を続ける

2013年8月21日~23日、パシフィコ横浜にて開催されている、日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス“CEDEC 2013”。本記事では、その初日に行われたセッション“PlayStation Mobileの現状と今後の展望”の模様をお届けする。

まず、“PlayStation Mobile”について触れておこう。PlayStation Mobileは、プレイステーション Vitaを始め、スマートフォンやタブレットなどの端末の垣根を越えて、手軽に自由にプレイステーションタイトルを開発し、それらをグローバルで配信・販売することができる、プレイステーションの新たなプラットフォーム。サービス自体は2012年10月より始まっているが、このセッションでは改めてPlayStation Mobileへの理解を、コンテンツ開発者に深めてもらおうというものだ。このセッションに登壇したのは、ソニー・コンピュータエンタテインメントの多田浩二氏(パブリッシャーリレーション部ディベロッパーリレーション課 マネージャー)。多田氏は、PlayStation Mobileの技術概要やビジネス概要などについて語っていった。

PlayStation Mobileは専用SDKを用いて開発を行うので、プレイステーション VitaやPlayStation Mobileの認証を受けたスマートフォンやタブレットで動くコンテンツを開発・配信できる。さらに単一機種ではなく、「多種多様にプレイステーションコンテンツを広げていくことをコンセプトに展開しているプラットフォーム」と、多田氏はその特徴を説明した。
「簡単な手続きで国内のみならず海外でも展開できる」(多田)と、PlayStation Mobileのもうひとつの特徴として、グローバル配信を挙げた多田氏。PSMでコンテンツを開発すると、現状はイギリスやフランス、アメリカやカナダなど9ヵ国のストアにコンテンツを配信できる点を強調した。

概要の説明に続いては、PlayStation Mobileを利用する開発者がどのような流れでコンテンツを開発するのか? その工程について触れられた。まず、PlayStation Mobileのデベロッパー専用サイトにアクセスし、登録を行うことで専用SDKやガイドラインが利用できる。そのほか、“フォーラム”と言うサイト内のページでは、利用者どうしがコンテンツ開発について議論する場や、PlayStation Mobileへの意見や要望を運営サイドに送ることができる機能も。この機能によって開発者どうしでノウハウを共有できたり、運営サイドとしても開発者の声を生で聞ける貴重な場であり、多田氏曰く、「今後の専用SDKの開発に役立てられるメリットが生まれる』という。

ちなみに、PlayStation Mobileへの登録をすると利用できる専用SDKは、ダウンロード及び利用無料。実機がなくてもPC上でシミュレーターを動かせる点も、開発者にとってはうれしいポイント。多田氏曰く、「無料で手軽に開発ができるため、将来開発者を目指す学生も利用している」のだとか。

また、直感的にUI(ユーザーインターフェース)を作成できる機能や、グラフィックやサウンドなどの基本ライブラリも備わっており、これらもPC上で動作確認することが可能に。PlayStation Mobileのこれらの機能を使って作ったコンテンツは、ひとつのバイナリですべて動作できる。これもPlayStation Mobileの魅力であり、それを踏まえた上で「気軽にコンテンツ開発をしていただきたい」と多田氏は語った。

PlayStation Mobileで開発したコンテンツを配信するには、PlayStation Mobileのデベロッパー専用サイトからライセンスを取得する必要がある。開発したのち、ライセンスを取得して、実装テストを行いアップロード。アップ ロードするときに、そのコンテンツの値段や配信地域、スクリーンショットや説明文を決め、SCEに申請を出す。ここで問題なければめでたく配信されるわけ だ。

コンテンツ開発後は、ライセンスを取得し、実機でテストをおこな、アップロードするときに値段や配信地域、スクリーンショット、説明文を決めて申請を提出。審査が行われ、問題なければ配信がスタートする。ただし、海外で配信する場合は、
各地域用にレイティング(開発者各自が行う)を取得し、説明文なども現地の言葉に訳して用意する必要がある。
PlayStation Networkへの対応についての話では、「今後、必要に応じて機能を追加していく」と多田氏。課金については、売り切りに加え、最近の流れであるアイテム課金制にすることも可能であるとし、ソーシャルゲームに携わってきた開発者に、「そのノウハウをPlayStation Mobileで活用してほしい」とメッセージを送った。

PlayStation Mobileはサービス開始から半年が経ったが、当時はロンチが27タイトルと少なかったと多田氏は振り返る。しかし現状、さまざまなデベロッパーや個人開発者が、PlayStation Mobileで開発したコンテンツを配信し、いまでは159タイトルをリリースするまでになったと語る。もちろん、彼らのコンテンツに頼るだけではなく、ファーストパーティータイトルとして『勇者のくせにこなまいきだ。』や『TOKYO JUNGLE Mobile』もラインアップに加わり、セールスは順調のようだ。また、スクウェア・エニックスの『ケイオスリングス』のような本格的なRPGからインディータイトルまで、さまざまなコンテンツが今後も増えていくとのこと。

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