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【スクープ】『ゆけ!勇者2』には犬が出るらしい……!? 開発者インタビュー

2012-11-14 17:23 投稿

●元祖“放置ゲー”の仕掛け人をクローズアップ!

先日行った“個人開発者のやぼうとげんじつ”にて、『ゆけ!勇者』の『2』が開発中であるとの情報をキャッチ! “勇者”ファンを自称する記者がその内容に迫るべくインタビューを実施した。あまり表に出ることのない開発者であるxHachiAppsの八戸氏の素顔に関しても話を聞くことができた。

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『ゆけ!勇者』開発者
フリーシステムエンジニア
八戸駿氏
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●謎多き開発者の素顔や如何に?

――いきなり変な質問ですみません(笑)。八戸さんのこれまでの経歴を教えていただけますか?

八戸 職業はシステムエンジニアをやってまして、過去3つ会社に務めていたことがありますが、いまはフリーでやっています。いちばん最初は東京にいたんですよ。その後転職して、Uターンするような形で地元の北海道に戻りました。そこでは、製造業の社内システムのエンジニア、普通のシステム会社のシステムエンジニアと経験を積んでいきました。北海道に戻ってからですね、『ゆけ!勇者』を作ったのは。

――『ゆけ!勇者』の開発は会社に許可を取ってやってたんですか?

八戸 とっていなかったですね(笑)。本当にたまたま作ったもので、売れるとは思ってなかったんですよ。 なので、そこからそのままフリーになって、その会社のお手伝いをしながら活動していたって感じです。いまは、アプリ開発が中心ですけど、いろいろな企業さんからお仕事をいただけたら、それもするっていう感じになっています。ただ、ほとんどの作業時間は『ゆけ!勇者』に関するものですけどね(笑)。

――ぶっちゃけ、アプリからの収入って結構いい感じなんですか? それとも結構波がある感じでしょうか?

八戸 そうですね。夏は収入が支出よりも少なくなるときがあって、チョット怖いなとは思うんですけど……。冬から春にかけては、結構イケるって感じですね。

――え? 季節によってって感じなんですか?

八戸 はい、そんな感じなんです。『ゆけ!勇者』の場合はなんですけど。私は広告に力を入れないので、なんでかはよくわからないんですけど。きっと私がうまいことやってないんでしょうね。だからこんな起伏になると思うんですよ。冬~春は端末の買い替えも多いからかな? もしかしたら、私が勝手にそう思っているだけかもしれませんね

――個人開発者の方って、横のつながりが結構強いみたいですけど、八戸さんもそういうネットワークみたいなものはお持ちですか?

八戸 私が住んでいる北海道ではゲーム開発者があんまりいなくて、そういったところでの横の繋がりは少ないですね。ただ、アプリを作っている人たちのコミュニティーはあるので、そこで情報交換をしたちといったことはしています。私も、『ゆけ!勇者』までゲームを作ったことがなかったですし、いまもゲームを作っている人は少ないようです。ですから、ゲーム制作に関しては完全に我流でやったって感じですね。

――我流で、それも開発もひとりでとなると、モチベーションの維持が大変そうですが、そこはどのようにして保っているのでしょうか?

八戸 私は、新しい技術とか新しい技法とかが好きなので、それを調べて実際にやってみたりとか。そして、それをどう活かすのかっていうのを考えたりするのが、ゲームみたいでおもしろいんですよね。そういうものがモチベーションになっているんだと思います。

●自分が遊べるゲームが欲しかった

――では、『ゆけ!勇者』のお話を聞かせてください。まずは、どういう経緯で『ゆけ!勇者』の開発が始まったんですか?

八戸 私がiPhoneを使い始めたのは、iPhoneが発売されてから少し経ったときくらいなんですけど、そのころはまだ英語のゲームがほとんどだったんですよ。で、海外と日本だとゲームの好みも違うじゃないですか? それで、自分が楽しめるゲームが欲しいなと思ったのが最初ですね。それと、iPhoneを買うまではほとんど携帯って使ってなかったんですけど、iPhoneを使うようになってからは結構通信費がかかるようになったので、ちょっと儲けられればいいなと思って(笑)。 自分がやりたいことでお金が儲かると嬉しいなという気持ちもありました。

ゆけ!勇者

装備と持ち物を決めたら“ゆけ!勇者”のボタンで勇者を送り出すだけの超カンタンRPG。ダンジョン攻略中にプレイヤーにできるのは勇者の動向を見守ることだけ。操作は簡単でも、ダンジョンの踏破に一喜一憂し、失敗には思わず肩を落としてしまう。

――当時は、こういう放置型のゲームアプリってなかったですよね? それを思いつくきっかけって何かあったんですか?

八戸 そうですね。それまでは放置系のゲームはなかったと思います。『ゆけ!勇者』の開発当時は、とにかく時間がなかったんですよ。でも、私もウチの奥さんもゲームが好きで、『バイオハザード5』のふたり用をいっしょにプレイしたりしてたんですけど。ただ、当時は仕事の関係でゲームを買ってもクリアーできずというようなことが、かなり多かったんですね。そんな環境でもゲームがやりたいと思ったのが、開発のきっかけだと思います。

――ちなみに現在の総ダウンロード数はどれくらいなんですか?

八戸 ダウンロード数は最近見てないんでよく覚えてませんけど、iPhone、Android合わせて60万くらいですかね? リリースした直後にガーッとダウンロード数が上がって、そこからブログとかで紹介されて、紹介されるたびにピョンピョン上がっていって。まぁ2~3ヵ月くらい結構なダウンロード数が続いて、それでだいたい60万ダウンロードに到達した感じです。あと、新型のiPhoneが発売されたりすると、“おすすめアプリ”みたいなところで紹介されるみたいで、そこでまたグッと上がったりしましたね。いまは落ち着いているので、たぶん前とあんまり変わってないと思います。

――そういえば、最近はダンジョンのアップデートも落ち着いてきましたね。

八戸 じつは、最初の予定ではそろそろ“魔王城”という最終ダンジョンを登場させて、ゲームとしては完成することになっていました。いまは、そのあたりをリリースするために、がんばってバランス調整をしています。ただ、魔王城を出してそれで完全に終わりってわけじゃなくて、そのあとも遊べるようなダンジョンを作りたいとも思っています。自分で言うのも変なんですけど、『ゆけ!勇者』ってあんまり自由度がないじゃないですか? 遊べるネタを思いついたら、その都度追加していきたいと思っています。

――とはいえ、60万ダウンロードともなるともう立派な人気アプリのひとつですよね。ここまでくるのは大変だったんじゃないですか?

八戸 大手さんのアプリはもっとスゴイと思うんですけど、個人でここまでこれたのは、自分でもスゴいと思います(笑)。当時は英語のアプリがほとんどだったので、日本語のアプリは目立ったんでしょうね。あとは、見た目もポイントだったかと思います。グラフィックをウリにするようなコテコテのゲームだと、社会人の人とかがプレイしにくいかと思って、ちょっとオシャレな感じにしたのが活きたんだと思います。あとは、たぶん運がよかったんでしょうね。

――講演の依頼とかもきたんじゃないですか?

八戸 はい、ありました……(笑)。技術者向けのものですけど。北海道では、もう何度かお話をさせていただいてますね。東京では一度だけオープンソース系のカンファレンスでお話をさせていただいたことがあります。技術者が成功しているっていう話は、どうやら珍しいみたいで。まあ、私が成功しているのかどうかはなんとも言えないんですけど、一度は儲かったので「みんなやってみようよ」っていう感じでお話をさせていただきました。あんまり外に出るのは好きじゃないんですけどね(笑)。

●『ゆけ!勇者』への要望は多種多彩

――『ゆけ!勇者』には、勇者やモンスターのイラストがありませんけど、これもデザイン性を重視した作りからきたものなのでしょうか?

八戸 いや、そこはただ作る時間がなくて(笑)。じつは、リリース後に「描いてください」っていう要望もあったんですよ。それでデザインを担当しているうちの奥さんに描いてもらったりもしました。いくつかのモンスターのシルエットはすごく好評だったんですけど、ほかのも全部描いてもらうのは難しそうだったというのが実装を断念した本当の理由ですね。あとは、みなさんそれぞれの想像を持ってプレイされてますから、そこを侵してはダメかなぁという思いもあります。イラストのほかに「勇者に名前をつけたい」っていう要望もあったんですけど、今はシステムがボロボロなので、すぐにそれを実装するのは難しい感じです(笑)。 ただ、おいおい実装できるかとは思います。

――名前は僕もあるといいなと思ってました。おっしゃるように妄想して楽しむ部分があるので、名前がつけられるとより入り込めるなあと。そういった要望は、ブログやTwitterに届くんですか?

八戸 そうですね。ただ、最近は不具合報告がほとんどですけど(笑)。要望というと「こんなダンジョンがあったらいいな」とか「こんな武器があったらいいな」とか「こういう能力があったらいいな」とか。いまある『ゆけ!勇者』のルールの中で遊べるアイデアとか要望が多いですね。もうユーザーのみなさんには「これ以上複雑にしない」と宣言しているので、システムに対しての要望はあんまり来ないですね。

――僕も複雑化は反対です(笑)。ところで、『ゆけ!勇者』って、起動してすぐ説明もなく始まるじゃないですか? そこを手厚くフォローしようとか思わなかったんですか?

八戸 フォローはしようと思いませんでしたね。昔のゲームって、わからないままやってるうちに楽しみを見つけていく感じだったじゃないですか? 『ゆけ!勇者』もそういう感じにしたいと思ったので。ただ、最近のゲームらしくないのは自覚してて、そこでも運がよかったんでしょうね。みなさんが楽しみを見つけてくれたので。中には、おもしろみやゲームのノウハウが見つけられなかったというユーザーさんもいらっしゃるかと思いますが、もともと私が遊びたいと思って作ったゲームなので、その全員をサポートしていったり、それぞれにゲームのコツをレクチャーしていくのはチョット難しいかもしれません。

――それはたしかにそうですよね。

八戸 ただゲームを進めていくだけでしたら、コツはあるんですけどね。たとえば、レベルがすごく上がるダンジョンと上がりにくいダンジョンがあるので、それをつかめたらかなり楽になると思います。レベルが上がるダンジョンだったら、成長補正の高いものを装備して、上がらないダンジョンだったら初期数値の高いものを装備するといった感じですね。あと、ダンジョンをクリアーするために必要なアイテムは、基本的にそのダンジョンから取れるようになっているので、それを覚えておいていただければなと。

――なるほど! そういえば、もともとは『ドラゴンクエスト』が好きで、『ゆけ!勇者』はそこに影響を受けたという話を聞いたことがあるんですけど、『ドラゴンクエスト』っぽいRPGを作ろうとは思わなかったんですか?

八戸 やりたいとは思ってたんですけど、RPGを作るとなると、作らなきゃならないものがいっぱいあるじゃないですか(笑)。私はシナリオは得意じゃないですし。あと、RPGは結構いっぱいあるので、あえてそこに突っ込んでいくことはないかなという思いもありますね。

●『2』には犬が登場する!?

――ちなみに、『ゆけ!勇者 2』を開発中という話も耳にしているのですが、実際どうなんでしょうか?

八戸 『ゆけ!勇者』が2010年の12月1日にリリースされたので、それに合わせて今年の12月1日に『ゆけ!勇者 2』を出したいなぁなんてことも考えていたんですけど、ちょっと諸事情によりそのスケジュールはきびしいかもしれないですね。リリース日は不確定って感じですけど、開発は進んでいます。ホントは、このインタビューの場にテスト版でも持ってこれたらよかったんですけどね。もしかしたら、最低限のものを実装した段階でリリースしちゃう可能性もありますね。

――ちなみに『ゆけ!勇者2』では、前作とどのようなところを変える予定ですか?

八戸 そうですね……。もっとプレイヤーを迷わせたいという気持ちがあって。『ゆけ!勇者』って、クエスト出発に「装備はこれでいいかな? でも失敗したらどうしよう」とか、迷いと決心があるじゃないですか? そこに、もうちょっと選択肢を増やして迷う要素を増やしたいと思っています。私は、迷うことがゲームのおもしろいところだと思っているので。ただ、装備スロット数は増やさないと思います。もし増やすとしたら、盾かなぁ? これ以上装備スロットを増やしてしまうと、遊ぶのも大変になっちゃうと思うので。それと、ほかのプレイヤーとパーティーを組めたらおもしろいかなという考えもあるんですけど、『2』ではまだ実現できるかはわかりません。その代わりに、サポートキャラとして“犬”を実装します。本当は、3人パーティーをやってみたかったんですよ。『ドラゴンクエストII』みたいに勇者は固定した職業でやって、そのほかに犬と魔法使いの3人のパーティが作れればと。ただ、それが今の段階だと少し難しくて、魔法使いはいったん保留にしました。あと、ほかのプレイヤーのログを読めたらおもしろいなと思っていて、直接いっしょにプレイはできないけど、Twitterのフォロワー同士でなにか関われる要素があったらいいなという考えも持っています。それと『ゆけ!勇者 2』からは属性を付けようと思っています。ひとまず魔法使いがいなくなっちゃったのでその代わりということで(笑)。あ、でもやっぱり魔法使い欲しいですよねぇ。うーん、どうしよう……。あ、ゲームの内容のほかにも、システム的なところでは通知の設定を追加します。これは『ゆけ!勇者』のほうにもアップデートで付ける予定です。

▲こちらが本邦初公開となる『ゆけ!勇者2』のタイトル画面(仮)だ! 勇者の後ろに犬がいるうぅぅぅっ!

――『ゆけ!勇者』もまだアップデートが入るんですね。『2』と連動をして、強くてニューゲームみたいな機能だったり、何か引き継ぎでボーナスがあったり。そんなシステムを付ける予定はありますか?

八戸 そうですね。それでおもしろくなるんだったら付けてみてもいいかなとは思います。強くてニューゲームというシステム自体は好きなんですけど、『ゆけ!勇者』のプレイヤーが引き継げる一番のものは、そのノウハウだと思うんですよ。ですから、ちょっと考えてみないとわからないですね。

――八戸さんが現在リリースされているゲームって『ゆけ!勇者』だけですよね? そうなると開発者としては制作数が少ないほうだと思うんですが。ほかのものって作らないんですか?

八戸 アイデアがあれば作りたいとは思うんですけど、いま自分が一番欲しいのは『ゆけ!勇者』みたいなゲームになっちゃうんですよね。そこから違うゲームにいくことはあんまりないかなぁと思っています。あ、でも『ゆけ!勇者』が結構シンプルなので、複雑なものも一度作ってみたいですね。ただ、もし作ったとしても、自分が遊べなくなるのがイヤなので、それも放置型になるかとは思います(笑)。じつはいまはゲームじゃないアプリも作っています。子供向けアプリの『いろ -声でおぼえる知育アプリ-』です。これもウチの子供に何かを教えるためのアプリを作ろうと思って、ただそれを公開しただけですけど(笑)。あまり宣伝もしていないので、いまはホームページもありませんし、まだ体制も整っていないので大々的に売り出してはいません。本当に「欲しいな」って思ったのを作ったものなので、もし同じく欲しいと思っている人がいたら、使って欲しいなと思います。ちなみに『いろ -声でおぼえる知育アプリ-』は、iPad向けのアプリで、タップしたところの色を読み上げるっていうアプリになってます。実際にうちの子もこれで結構色を覚えてくれるんですよね。ちなみに、デザインと読み上げの音声はウチの奥さんが担当しています(笑)。これのほかに、今は数字に関する知育アプリを作っています。完全に個人的なものですよね(笑)。

――iPadもお持ちなんですね。Apple製品がお好きなんですか?

八戸 そうですね。Apple製品は使ってて気持ちがいいんですよね。私は、さきほど言ったアプリ開発者コミュニティーよりも前に、普通のエンジニアが集まるコミュニティーにも参加していたんですが、そこでは「なんでMac持ってないの?」って言われるくらいMacが流行っていたんです。それでMacを買ったのがApple製品を好きになるキッカケでしたね。自分では信者だとは思ってないんですけど、きっと周りからしてみればそう思われてるかもしれませんね。iPhoneとかiPadとか、「i」が付く製品はいろいろ買ってますし。Androidも持ってるんですけど、やっぱりiPhoneのほうを使っちゃうんですよね(笑)。

――ちなみに、iPhoneではどんなアプリを遊んでいるんですか?

八戸 忙しくてゲームアプリはあんまり入れてないんですよね。本当は『ドラゴンクエスト』が遊びたいんですけど、残念ながら配信されていないので、『ファイナルファンタジー』なんかで遊んでます。あとは『Dungeon Raid』でずっと遊んでいますね。元々、パズルゲームが好きっていうのもあるんですが、これは何かと言えば立ち上げて遊んでしまいます。あとは、『逆転裁判』ですね。これは、私のTwitterをフォローしてくださっている人は知っているかもしれません。というのも、間違えて一回公式アカウントで「『逆転裁判』を遊んでいます」というツイートが流れてしまったんですよね。あれはかなり恥ずかしかった(笑)。コンシューマーだと、最近出た『ブレイブリーデフォルト』を。評判がよかったので遊んでみたんですけど、まんまとハマってしまいました。やっぱり、ゲームが好きなんですけよ。『バイオハザード6』も買ってあるんですけど、まだできてないんですよね。家の中のことと『ゆけ!勇者 2』に関することが落ち着いたら、またウチの奥さんといっしょに遊びたいと思ってます。

――年末はゲーム三昧になるといいですね(笑)。では最後に『ゆけ!勇者』ファンに向けて一言お願いします。

八戸 最近フットワークが重くなっていて、バランス調整に手間取っている状態なんですけど、これからも続けていきますので私といっしょに『ゆけ!勇者』、『ゆけ!勇者2』を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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