岩嵜Dに直撃インタビュー
セガより配信中の『D×2 真・女神転生 リベレーション』(以下、『D2メガテン』)が、2025年1月22日にサービス開始7周年を迎えた。
この記事では、おなじみの岩嵜エグゼクティブディレクター、改めサバトマ岩サキさんに、先日開催されたファンミーティングの様子や今後の展望について伺った。
岩嵜エグゼクティブディレクター、改めサバトマ岩サキさん(文中:岩サキ)
▼“7周年 超・感謝祭 公式生放送&ファンミーティング”関連記事はこちら
『D2メガテン』がいよいよ7周年
―― まずは7周年を迎えてのご感想をお願いします。
岩サキ
まずなにより、7周年を迎えられたのは遊んでくださる皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。7周年サービスを続けているタイトルはほかにあると思いますが、これだけコンスタントにユーザーの皆さんとのコミュニケーションや情報発信を活発にやってるタイトルはなかなかないと思うんです。でも『D2メガテン』はそこが大切だと考えていて、今後もユーザーの皆さんとの接点は大切にしつつ、運営・開発を続けていきたいと思っています。
―― 岩サキさんはいつから『D2メガテン』の開発に入りましたか?
岩サキ
2.5周年のころからだったと思います。プランナーとして参加した形になりますね。
―― ずいぶん長く関わられていらっしゃいますが、これまでで苦労された思い出は?
岩サキ
コンテンツでいうと“デビコン”が本当にたいへんでした。デビコンって、戦ったり豪華な報酬を目指すというコンテンツではないんですね。基本的には自己満足で完結する機能なんです。だから開発中は「これでユーザーさんが喜んでくれるのか?」と、ずっと自問自答していました。でも実際に実装してみると、私の力というより『真・女神転生』シリーズの悪魔たちが魅力的で、それをユーザーさんが愛していて、その結果“デビコン”を楽しんでもらえた方は多かったのかなと思います。
―― 悪魔設計ではどの悪魔に苦労しましたか?
岩サキ
大天使 カマエルです! これが霊鎖のデビュー悪魔だったんですよ。激昂の霊鎖の塩梅が難しく、数値を1減らすだけで極端に弱くなったりして難航しました。結果的に充分に強力な調整ができたかと思います。
―― あれは強いですよ本当に(笑)。どれだけデュエルで泣かされたか。開発的には性能の満足度はいかがでしょう?
岩サキ
カマエルによって、自分が持っていた悪魔が再度活きてくるということになったんです。具体的にはアスタロトとかですかね。「この悪魔が流行っているから前のあの悪魔が使えるかも?」っていう体験は大事にしたいと思っていて、その意味では調整はたいへんでしたが、個人的にはすごくよかったと思っています。
ファンミーティング開催
―― 今回、以前ユーザーさんを呼んで開催することができなかったファンミーティングが改めて1月18日に開催されましたが、会場の雰囲気はどうでしたか?
岩サキ
すごく温かい雰囲気でしたね。これまでのファンミーティングと比較しても、その印象がすごく強くて、とてもいい雰囲気だったと思います。
―― 確かに生放送を見ていても雰囲気よかったですもんね。
岩サキ
ファンミーティングが2時間弱だったので、生放送と合わせて計5時間ほどになってしまいました(笑)。アンケートで「修行かと思いました。」というのがありましたね。ファンミーティングに参加された方だけでなく、生放送を3時間見ていただいた方にも、長時間お付き合いいただき、本当にありがとうございましたと感謝を伝えたいです。
―― ファンミーティングの内容を言える範囲で少し教えてください。
岩サキ
ファンミーティングでは生放送よりも一歩踏み込んだ“目安箱”をやりました。生放送とは違って、答えが明確になかったりするものも取り上げたいというのがありまして、裏話っぽいものも含めていろいろできたと思います。
頂いた一例がこちら。このほかにも風岡さんが直接ユーザーに話を聞いて開発陣にそれをぶつけるという場面もあった。
岩サキ
特別クエストのタイムアタックレースというのも実施しました。クエストが開いて3分で編成してもらってタイムアタックをしていただく企画で。最速の方は2分くらいでクリアーとなったので、ここは「さすが」と思いました。事前に編成が見えない中で、最低限のヒントの中でアレはすごかったですね。さらにタイムアタック1位の凄腕ユーザーさんには 試遊機でジゴクパーク裏も遊んでいただいて感想をもらうということもやりました。
ジゴクパーク裏と改修について
―― そのジゴクパーク裏についてお聞きしたいのですが、非常にクリティカルにユーザーの要望に応えるコンテンツになっていたように感じます。コンセプトや楽しみかたを教えてください。
岩サキ
皆さんに好きな悪魔や以前味わった楽しみを改めて体験してほしいというのがあります。そしてもうひとつ、みんなが楽しめるという部分も大事にしています。7年もサービスが続いていますので、どうしてもコンテンツがコア層向けに難しくなりすぎてしまう。ですので、初心者の方や復帰した方も楽しく遊べる、且つコアなユーザーさんも楽しむことができる、それでいて合体産や種族縛りなどの要望にも応える、そんなコンテンツを目指して作りました。
―― なるほど。それだけのコンセプトも上手くまとめられている印象を受けました。
岩サキ
以前のファンミーティングで実施したファミ通Appさんのコーナーでスライドになっていた要素も多く取り入れました。“もっと多くの悪魔が輝ける場所がほしい”、“無課金プレイヤーに遊び場を”、“課金に繋がらなそうなこともやって”だとか(笑)。そこは非常に意識して開発をしました。
―― 現在3つの“ちホ~”がオープンしてますが、2月以降はどうなりますか?
岩サキ
2月までプレシーズンとして変わりません。そして3月からは毎月ひとつの“ちホ~”が新しく入れ替わりで入ります。そのつぎの月になったら、前月に入れ替わらなかったふたつの“ちホ~”のうちひとつが入れ替わるという流れです。で、ルールとバランスに関しては、現在ユーザーさんの反応を見ながら調整しているという感じですね。あと称号も更新を予定してまして、プレシーズンが明けたらきちんとランキングに応じて豪華な称号をもらえるようにする予定です。
これらの“ちホ~”が毎月ひとつずつ入れ替わっていくようだ。
―― トモダチの証・金はレベル10までしか取れませんね? ここをおおよそ目指すという感覚で取り組むという感じになるんでしょうか?
岩サキ
そうですね。ほとんどのユーザーさんにとってはレベル10を目指すというのがプレイスタイルになるんじゃないかなと思います。あとトモダチの証・銀に関してはすでにもうちょっと欲しいという要望をいただいておりまして、ここに関しては2月から大幅に増やす予定となっています。
―― ジゴクパーク裏の開発はたいへんでしたか?
岩サキ
UIがけっこうたいへんでしたね。調整が最後まで難航しまして、ジゴクパークらしいデザインに変更もあって。裏ルールってボタンを押すと手紙のUIでルールが表示されるんですが、そこも最後まで調整した部分です。バランス調整も最後までかかりましたね。
ジゴクパークの雰囲気を壊さないよう細かいところまで気が配られている。
―― 個人的にはルールも含めてプレイが面倒にならないように、バランスを取ってもらえるとうれしいですね。その繋がりで伺いたいんですが、今回プレゼントボックスに改修が入りました。目安箱にも継承ポイントの件が入ってましたが、こういった日々のプレイ時間や快適さに直結する改修はうれしいと思うんです。こういったアップデートは今後も期待してよいでしょうか?
岩サキ
やりたいことはたくさんありまして、隙間を縫ってやっていければなと思っています。
―― 隙間ですか?
岩サキ
いや~「今回のアップデートは、不便な部分を10個改修しました!」だけでは喜んでいただけないかなと思ってまして・・・。
―― それでいいと思うんですけどね。めちゃくちゃうれしいと思いますよ? 継承ポイントの件もそうだし合体のUIもそうだし、烙印は複数の悪魔を選択して一括で解除できるようになるとジゴクパーク裏はより楽しみやすいと思うんですね。個人的にはアイテムボックスの“期間限定ドリンコ”もリストのいちばん上に来てほしい。アップデートの大目玉が“大改修”ですというのは“アリ”だと思うんですが。
岩サキ
そうですね。継承ポイントに関しては目安箱でも一通ではなかったり。烙印の着脱についても多数のご要望はいただいていました。現状でいうと、毎アップデートに利便性の改修は入れているので、優先順位の高いものから対応していくという形になってる状況です。
―― では約束する必要はありませんが、今後“『D2メガテン』を快適にする大改修スペシャル”のようなお知らせがあるのを期待しています。
岩サキ
ここでお約束はできませんが、期待は受け取らせていただきました。
激動の8周年
―― では8周年に向けて、今後の展望などを聞かせてください。
岩サキ
2025年、今年は『D2メガテン』にとってもっとも激動の年になるのは間違いないです。
―― 激動ですか? というのは?
岩サキ
はい、間違いありません。確実に激動の年になります。ユーザーさんにとって“うれしいサプライズ”ですね。チームとしても大きな挑戦で、大きなインパクトを与えることになると思いますので、かなり期待してほしいです。
―― 激動の1年ということはひとつ何か大きなイベントがあるというのではなくて、複数待っているということですか?
岩サキ
あまり詳しいことは現時点でお話しできないので、激動の1年にぜひ付いてきてくださいということですね。我々もそれに応えられるよう開発していきます!
―― 必ず盛り上げるから付いてきてほしいと。
岩サキ
はい、必ず盛り上がります。そこは約束できますので、ぜひ!
本気で目指します!
―― では最後にユーザーの皆さんにひと言お願いします。
岩サキ
まず2025年、今年1年が激動である。とにかく皆さんに楽しんでいただける1年であるというのは間違いないんですが、8周年、9周年、10周年と、本気で目指しています。これまで皆さんに遊んでいただいたお陰でここまでやってこれましたので、8周年と言わず、10周年に向けていっしょに歩んでいってください。
▼“7周年 超・感謝祭 公式生放送&ファンミーティング”関連記事はこちら