本稿では、2024年12月21日にイベントスペースEBiS303で開催された、“オセロニアンの戦2024”の準決勝~決勝の様子をお伝えします。
▼準々決勝までの様子は前編をチェック!
準決勝第1試合
第1戦
後攻:JTA選手
ライオネル選手はレオニスデッキ、JTA選手は竜血デッキ。竜血デッキは、今回の決勝大会では初の使用となります。
ライオネル選手は、手駒巡りの関係から初手にツクヨミを使用。2ターン目の防御は有効でなくなってしまうものの、十字に進行していきます。
対するJTA選手は素直に進行しつつ、B2のXにフィンを使用。敢えてこれを返させることで、C1に打つめぐみん&ゆんゆんの導線を手堅く確保する立ち回りです。
ライオネル選手には難しい局面でしたが、6ターン目から思い切った攻めを選択。めぐみん&ゆんゆんのコンボ導線を潰しつつ、8ターン目にヴァイセでフィニッシュ。
冴えない手駒巡りを機転でカバーする素晴らしい立ち回りを見せつけ、まずはライオネル選手が1戦を制しました。
第2戦
後攻:JTA選手
ライオネル選手はヨアケリーダーの閃撃デッキ、JTA選手は正月蘭陵王トップの神殴りデッキを選択。
JTA選手が前試合で使った竜血と同じく、神殴りデッキも今回の壇上では初登場となりました。
ライオネル選手は、風車進行を選択。閃気はバランスよく付いています。続けてB3のピリカを直接返して猛攻。
対するJTA選手は、D2にイシュタルを打ち、捕食しつつコンボ導線を確立。さらに、6ターン目には金色フギン&ムニンの導線もチラつかせます。
ライオネル選手は、決定打を放つには難しい状況。続けてJTA選手がイシュタルのコンボをアラジンで発動させてフィニッシュ。1戦を取り戻し、勝敗は第3戦に委ねられました。
第3戦
後攻:ライオネル選手
JTA選手はアナンデッキ、ライオネル選手は正月蘭陵王トップの神殴りデッキ。
開幕時点のJTA選手の手配が理想的で、会場からは歓声が上がりました。JTA選手には続けてバフォメットも到来し、好調な攻めを見せつけます。
一方のライオネル選手は、難しい駒巡り。JTA選手はアナンのオーダー達成に向け、順調にコンボ回数を稼いでいきます。
ライオネル選手に逆境が続きますが、ディ・ガンマの防御が有効に働き、ギリギリで耐えることに成功。
そしてつぎのターン、ハクタクでダブルコンボを決めてフィニッシュ。アナンの吸収オーダーを跨ぐ大ダメージで、ライオネル選手が鮮やかな逆転勝利を決めました。
準決勝第2試合
第1戦
後攻:めんとす選手
けけ選手はナルアダリアリーダーの混合デッキ、めんとす選手はレオニスリーダーの魔デッキ。
けけ選手は2手目をなり打ちで進行。ここで闘化ポーリュプスを使ったことから、混合デッキであることが、めんとす選手からも明らかとなります。
めんとす選手は4ターン目にツクヨミをドロー。けけ選手の手駒に控える、エンデガとアラジンは使いにくい流れです。
続けてめんとす選手はマイティを設置。ツクヨミのフォースで軽減されるとは言え、攻めあぐねるターンとなりました。
そしてめんとす選手の手にバーストバリアのイリスが到来。けけ選手は遠夜で一旦回していきますが、めんとす選手はヴァイセでイリスのコンボを発動させ大ダメージ。まず1戦を先取しました。
第2戦
後攻:けけ選手
めんとす選手はナルアダリア混合デッキ、けけ選手はレオニスデッキ。奇しくも1戦目と真逆の対面となりました。
めんとす選手は風車進行を選択。対するけけ選手は、手駒巡りもあってか早めにツクヨミを辺に付ける立ち回りです。
けけ選手は盤面を重視しつつ、めんとす選手の闘化ブランジェッタの召喚数も手堅く減らしていきます。
そして迎えた8ターン目、めんとす選手の残りHPは1780といった状況。エンデガをダフネにつなげて大ダメージを与えるも、けけ選手を飛ばし切るには至らず。2戦目はけけ選手が取り返しました。
第3戦
後攻:けけ選手
めんとす選手はヨアケリーダーの閃撃デッキ、けけ選手はギルガメッシュデッキをチョイス。
めんとす選手は、アルド、スイレンといった継戦に貢献できる駒が初手から控えている手配です。さらに、アルドのピノの出現マスも良好でした。
3ターン目、けけ選手は逡巡したものの、ピノは消さずにフギン&ムニンを使用。
対するめんとす選手は、フギン&ムニンを直接消し、アルドのコンボを使っていく展開に。
そして6ターン目、めんとす選手はトネルムを打ち込みつつ、コンボ導線を構築。けけ選手はすぐに飛ばせないという判断から、フリンデルのボルトヒールを利用していきます。
けけ選手の残りHPは8556。判断が難しい局面でしたが、めんとす選手はトモルでダメージを与えつつ、さらに盤石な導線を築いていくことに。
対するけけ選手は最大効率のダメージを与えるものの、フィニッシュには届かず。こうして最終的にはめんとす選手が粘り勝ち、決勝に歩を進めました。
全国トーナメント決勝戦
第1戦
後攻:ライオネル選手
互いにヨアケリーダーによるミラーマッチ。さらに互いのデッキHPが同じで、構築もまったく同じと見られました。
ここまで上り詰めた実力は両者伯仲。あとは閃気巡りと引きに掛かっています。一挙一動だけでなく、閃気の付きかたにも大きな注目が集まりました。
先攻のめんとす選手はC打ちを選択。続けてライオネル選手がスイレンをドローし、辺置きに成功します。
4ターン目、めんとす選手は閃気が不調なところ、スキルを発動できる駒がアルメンダリスしかない状況。スイレンとつなげてダメージを稼いでいきます。
対するライオネル選手はアルメンダリスを一旦残し、辺を取っていく進行です。
5ターン目からは読み合いがさらに加速。両者とも持てる手配で、最適手を模索していきます。
めんとす選手はHP管理を徹底。コンボ導線を保ちつつ緻密な立ち回りを披露し、トモルでフィニッシュ。まず1戦をもぎ取りました。
第2戦
後攻:ライオネル選手
両者ともギルガメッシュデッキをチョイス。またもミラーマッチとなりました。
後攻のライオネル選手は、迷いなくXにギルガメッシュを打っていきます。
分岐点となる3ターン目、めんとす選手はイオフィエルとギルガメッシュをつなげて辺置きし、ライオネル選手は角取りの一手。
めんとす選手は苛烈な攻めを敢行。ライオネル選手は、角取りで盤面を制圧せざるを得ない状況です。
そして7ターン目は、あと一手で勝負が決まる局面でした。めんとす選手がフィニッシュできるかは紙一重に見えましたが、クラリーチェでユウキのコンボを発動。ダメージをしっかり読み切って決着に至ります。
こうして“オセロニアンの戦2024”の全国大会優勝者は、めんとす選手に決定しました。
シズマ34000pt越えの猛者! 脅威の集中力で見事優勝を飾る
──“オセロニアンの戦 2024”の優勝おめでとうございます! いまの率直な気持ちをお聞かせ下さい。
──めんとす選手は、昨年2023年の“オセロニアンの宴 in 東京”で壇上に立たれましたが、“オセロニアンの戦”にはこれまで参加されていたのでしょうか。
──それでは、昨年に続き“オセロニアンの戦 2024”に参加するキッカケとなった動機があれば教えてください。
──今日に向けて、具体的にどういった準備をされたのでしょうか?
──めんとす選手は、シーズンマッチでも34000ptという圧倒的な記録をお持ちです。凄まじいプレイ量ですが、そのモチベーションはどこから沸いてくるのでしょうか。
──“オセロニアンの戦”の壇上は初となりましたが、ステージ上でメンタル面はいかがだったでしょうか。観客席からは、非常に落ち着いているように見えました。
──そんなめんとす選手の考える、強さの秘訣があれば教えてください。
──ちなみに、得意とされているデッキは何でしょうか?
──それでは決勝戦について質問です。2戦とも相手のライオネル選手とまったく同じデッキチョイスとなりましたが、どういった読みで選択されたのでしょうか。
──なるほど、読み合いではなかったと。では、2戦目のギルガメッシュはいかがだったでしょうか。
──操作ミスだったんですね……! 気持ちの切り換えは、すぐできたのでしょうか?
──それでは、今後の展望をお聞かせください。
──そんな2024年度チャンピオンから、今後の“オセロニアンの戦”に出場するか迷っているプレイヤーに向け、メッセージをよろしくお願いします。
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