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仲間が欲しい……
前回の記事で、
「同盟作りました!! “
1名様、ご案内~~~~~!!!www わーいわーい!! 人口減少にあえぎ(最初からひとりだけど)、消滅するのは時間の問題と目されていた過疎同盟に、ようやく移住者(?)がやってきてくれました!!!>< 嗚呼、なんてうれしいんでしょう……。孤独じゃないって、本当にすばらしい……(嗚咽)。
近年、地方の自治体は都市部からの移住者を獲得するためにさまざまな手段を講じ、実際に多くの人々が齷齪した都会の生活を離れて田舎暮らしを始めていると聞くが(『人生の楽園』、欠かさず観てます)、エバストにおける同盟への加入はまさにこの流れの写し絵のようだわ。となると、リアル世界の地方自治体のように、盟主である俺はもっともっと我が同盟のアピールをし、なんだったら移住者……じゃなかった加入者希望者には何らかのサービスも考えていかないといけないのかもしれない。たとえば特別減税とか、移住支度金を支給するとか(意味不明)。
ていうか、大激戦地帯のワールド1に同盟を作ったことがそもそもの間違いだったかもしれないので、多くの仲間を募るためには引っ越しも考える必要があるのかも。もちろん、たったひとりの同盟員さんにも相談しつつね。
でも、ようやく仲間が入ってくれて孤独感は薄れたんだけど、同盟立ち上げ当時の心模様は極寒もいいところだったわ……。
だってさぁ……。
エバストがサービスインしてすぐに同盟を設立したにも関わらず、俺はずっと孤独な生活を強いられていたわけよ。それなのに、まだメンバーがひとりもいないってわかっているはずのビーチェがたびたび、
「たいへんたいへん!! フィールドに集結魔獣『冒涜の女神』が出現したよ!! ひとりじゃ絶対に倒せない相手だから、同盟の仲間といっしょにがんばってね!!」
なんて、ぼっちの俺に同盟仲間との共闘を煽ってくるのである。
あまりにも頻繫にハッパをかけられるもんだから、
「そこまで言うなら、その集結魔獣とやらを狩ってくれようじゃねえか!! そう……ひとりでな!!!(フンガー)」
意を決して、集結魔獣討伐を掲げてフィールドに飛び出したのよ。シツコイけど、ソロでな(苦笑)。
するとビーチェは、
「ひええ~っ! あの魔獣、通常の攻撃を受け付けない厄介なやつだよ!!」
とわざとらしく言って、懇切丁寧に“集結攻撃”のなんたるかを映像で説明してくれたのだ。
それによると、集結攻撃とは……!
「同盟員を招集して、ひとつの部隊を編成!」
という大前提のもと……。
まさに、集結した仲間といっしょに一斉攻撃を仕掛ける……というバトルのようだ。
そこで一応、
「確かに俺はぼっちだが……声を上げれば何らかの奇跡が起こって、まだ見ぬ仲間が駆けつけてくれるかもしれん!!」
ってことで、“5分後に集結”を選択!!!
すると……5分後!!!
……。
…………。
………………。
……って、何も起こらねえぇぇええええ!!!!(涙) そりゃそうですよねッ!!!!>< ウチの同盟、同盟員がひとりもいないんだからさッ!!!! いないものが、なんで集まると思ったかねッッ!!!(号泣)
この、恥をさらしたばかりの俺に、ビーチェはさらに畳みかけるのだ。
「あら! 宝庫の制圧!! 同盟の仲間といっしょにやってみましょ!!!」
……って、だからその仲間がいないんだっつーの!!!
これ以上、俺の傷をえぐらないでくれぇぇぇえええ!!!><
この、“孤独同盟”時代の悲話はまだ続く。
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