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『ヴイアライヴ』定点観測-64:今回の歌枠リレーは”ASOBINOTES”楽曲縛り!レトラさんのソロ曲も初解禁【アイマス日記第328回】

by東響希

『ヴイアライヴ』定点観測-64:今回の歌枠リレーは”ASOBINOTES”楽曲縛り!レトラさんのソロ曲も初解禁【アイマス日記第328回】
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』について記録していく。
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正式にアイドルデビューしてからは初となる歌枠リレー

2024年8月30日、『ヴイアライヴ』ではひさびさの歌枠リレーが開催された。前回行われた歌枠リレーは、昨年10月のボカロ曲をテーマにした企画で、ほぼ1年ぶり。そして、アイドルとしてデビューしてからは初となる。今回は、『ヴイアライヴ』の楽曲を手掛けるバンダイナムコエンターテインメントの音楽レーベル“ASOBINOTES”の楽曲がテーマとなっており、『電音部』や『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)などの楽曲をメンバーが披露してくれた。さっそくだが、それぞれの歌枠の内容を簡単に振り返っていきたい。

トップバッターを担当した愛夏さんの1曲目は、『
学マス』のエンディング曲である”Campus mode!!”。歌詞に合わせた多彩な感情表現と前向きな曲調が、愛夏さんの元気な歌声とマッチしてテンションの上がるオープニングである。

2曲目はおしゃれなサウンドと原曲に負けない可愛らしいウィスパーボイスで歌う『
電音部』の“Chick Chick love♡”。愛夏さんが憧れるシティーガールの象徴・“ハラジュクエリア”の楽曲というところで、ピンと来た“プロデューサー”もいたのではないだろうか。続いても『電音部』から“Sweet Illusion”が披露され、可愛らしさに疾走感もプラスされた1曲で、さらにテンションアップ。

4曲目は、バスケットボールチームである島根スサノオマジックの専属チアリーディングチーム・”アクアマジック”の楽曲”AND ONE”。こちらも豪華なサウンドと爽快感が気持ちいい。

5曲目は、再び『
学マス』から“世界一可愛い私”。原曲の“藤田ことね”にも負けていないタイトル通りの可愛さ全開の歌唱に、コメント欄も「かわいい!」、「OK!」とコメントで応援。コメディリリーフ的なポジションに回ったり苦労人なところなど、ふたりの共通点もあり親和性も感じられる選曲である。

そして、ラストは誕生日配信で発表した自身のソロ曲“ともすれば、(中略)アイドル”。愛夏さんが「やべー曲」と評しただけに転調やコール&レスポンスがあったり、博多弁の歌詞を盛り込んでいたり、ハイテンションで凄まじい熱量の1曲。後半になってくると、ちょっと心配になってしまうほどの勢いのあるパフォーマンスで盛り上げてくれた。

2番手は宇宙さんが担当。まずは、EDMサウンドが気持ちいい『
電音部』の“Catch a Fire”で、クールなラップも決めて“プロデューサー”の心をガッチリ掴む。続いて、『学マス』から"花海咲季”のソロ曲“Fighting My Way”。独特のラップとテンポは決して速くないものの息つく暇もない曲進行など、難易度が高い曲をバッチリとこなしている。

3曲目は再び『
電音部』から、”メタモルフォシス”。前の2曲とはまた違うしっとりしたEDMサウンドから始まるオシャレなナンバーだ。この楽曲に関しては、『電音部』の制作チームからリクエストされた曲とのことで、コメント欄からも選曲に対する絶賛のコメントが溢れていた。

4曲目は、『
学マス』から疾走感がありつつ切なさも感じる曲調が印象的な”アイヴイ”。宇宙さんと同じ青がパーソナルカラーの“月村手毬”の1曲で、性格は違えども情熱的な一面や孤独を感じていた過去など、似通っている部分があるだけに相性は抜群である。宇宙さん自身も、自分が考えていることがそのまま歌になっていると思ったそうで、感情を乗せやすかったと語っていた。

5曲目は『
電音部』から、”Swing along”。ジャジーな曲調に宇宙さんのオシャレで可愛らしい表現がマッチ。余裕も感じられるパフォーマンスでも魅せる1曲である。

ラストを飾るのは『
学マス』から、“キミとセミブルー”だ。ここまでのセットリストは、オシャレで情熱的な楽曲が続いてが、最後は夏にピッタリの1曲。明るくハイテンションでノリノリなサウンドと、宇宙さんの弾けるような楽しさ全開の歌声が締めてくれた。

そして、トリを務めるのはレトラさん。1曲目から『
電音部』の“Make Some Noise”で強烈な1発を打ち込んでくる。エスニックなクラブサウンドとクールで力強い歌声のオープニングに、いきなりノックアウトされる。

さらに、『
電音部』の王道ユーロビートナンバー“PRECIOUS NIGHT”で追撃。余裕も感じられる落ち着いた歌声がマッチしており、難易度の高い曲をサラっと歌いきる圧倒的な歌唱力には脱帽だ。

3曲目は『
学マス』から、“月村手毬”の誕生日にリリースされたソロ曲“叶えたい、ことばかり”。ボカロ系ロックナンバーに、畳みかけるような熱い歌声が印象的だが、レトラさんのカバーにおいてはシャウトしてるような表現も盛り込まれ、パワフルさが限界突破。緩急を付ける表現力も抜群で、オリジナルに負けず劣らずのパフォーマンスだ。ちなみに『学マス』のライブではまだ披露されていない1曲で、生歌として配信されたのは初の機会でもある。

4曲目は『
電音部』から、“Haiiro no kokoro”。昨年6月の『電音部』縛りのレトラさんの歌枠ではトリを飾っており、ショート動画でもピックアップするなどフェイバリットナンバーと言える1曲だ。熱い歌声やときにコミカルな曲も歌いこなすレトラさんだが、セクシーで切ない表現もたっぷりと堪能させてくれる。

5曲目は再び『
学マス』から、“月村手毬”のソロ曲“Luna say maybe”。王道のロックナンバーに元バンドマンでもあるレトラさんの熱い歌声がピッタリマッチしており、聴いているだけでテンションが上がる1曲。レトラさん自身が、曲調とストレートな歌詞がお気に入りとのことで納得の仕上がりだった。

そして、ラストは今回初解禁となったレトラさんの1stソロ曲“群青イニシエーション”。オシャレなミドルバラードナンバーで、ゆったりとしたイントロからサビにかけて徐々に力強くなり、静かな中に力強さも感じる1曲。壮大に広がっていく歌声は、聞いているだけで空に吸い込まれるような感覚になる極上の1曲だ。

今回は、初めて『
学マス』のカバーにもチャレンジすることとなり、本家に負けないパフォーマンスで盛り上げた。また、個人的な感想だが愛夏さんと宇宙さんの歌唱力が格段にアップしており、それぞれの個性もしっかりと表現されていて、初期から歌唱レベルが高かったレトラさんにも負けないクオリティを発揮していたように思う。いよいよ今月末には初めての単独イベントが開催されるが、3人のライブパートへの期待がより高まった配信だった。
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