

作り込まれた“中二病”的な世界設定と透明感に溢れたビジュアル
ところで皆さんは中二病が好きだろうか? ゲームプレイヤーなら少なくとも多少はその傾向があると信じたいが、例に漏れず筆者は大好物だ。この記事もきっと同士に届くと思って書きたいと思う。
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しかし人類は、“第一軌道人類史”から“第八軌道人類史”までの中で、それぞれ6人の絶大な力を持った若者を不老不死の人間として輩出した。
“第九軌道人類史”まで、計48人の不老不死の若者が歴史をつなぎ続けたことによって、人類側が完全に滅び去ることはなく、残った人類側とひたすらに力を振るう神々とのあいだで、戦いが膠着状態に陥っているのだという。
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もちろん、複雑な世界設定がゲーム内のシナリオにおいて序盤から開示されるわけではなく、実際には非常にキャッチーかつ、ひねりのきいた物語により表現されている。
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今回の先行プレイで体験できた序盤のシナリオで中軸となっていたのは、“第一軌道人類史 ブレイドライン”のカノン、“第七軌道人類史 アクシオンゲート”のシオン、“第八軌道人類史 オレンジ”のプロブレムといった3人。
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そして本作の主人公の“久条 運命”は、“第九軌道人類史”にて、ほかの人類史には存在しないエンペラーという役割を持ち、ほかの役割を持つすべての不老不死の若者たちを使役できるのだとか。
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キングなどの役割、不老不死、魔王といった“中二病”的な要素が渋滞しているようにも感じられるが、これは、“だったら別に、魔王でいい”という本作のキャッチフレーズが強く関係しているようだ。
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ファミ通Appのインタビューの中で、神谷氏は「本作に登場する味方キャラは、全員が自分たちの“好き”のために、ほかの人類を滅ぼした経験がある」と語った。
また「何かのために戦う姿は英雄のようであるが、逆から見れば己の欲望のままに世界を侵略する“魔王”である。本作は、たとえ“魔王”と呼ばれても、自分たちの正義=“好き”を貫く物語である」とも。キングやナイトなど作中の役割とは異なり、意味合いとしての“魔王”という側面が強いようだ。
このように、世界設定が重く細かく作り込まれている一方で、タイトルに“リバースブルー”という言葉がある通り、ビジュアルは青を基調とした清涼感溢れるものとなっている。
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勇者パーティーから追放された主人公がじつは魔王!?
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シナリオにおける勇者パーティーの目的は、もちろん魔王討伐。しかしこの世界の真実を知った久条 運命は、パーティーからの追放宣告のみならず、即座に殺される羽目になってしまう。
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さらに天使を名乗る新たな敵が現れ、そこから世界の核心に触れるようなストーリーが展開される。
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“魔剣”は、神々が用意した捏造の歴史を定着させるために天使が管理していた装置で、久条 運命たちは第一にこの“魔剣”の破壊を目的としているようだ。
ここからチュートリアルバトルが展開し、一行は難なく天使を撃破。ところが話はこれで終わらずに、シオンたちが茫然自失の勇者を問い詰めると、またとんでもない真実が明らかになる。
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久条 運命たちは捏造された歴史とそこに住まう人類を消し去り、滅びゆく世界を見届けながら帰路に着くのだった……。
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核心に触れるような話が序盤からバンバン出てくるので、正式配信されたら一体どのようなどんでん返しが待っているのか、今からストーリーが楽しみでならない。
コストでキャラを繰り出していく超シンプルな令和のバトルシステム
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キャラクターごとにコストが割り振られているため、無尽蔵にメンバーを場に召喚することはできないが、バトルが中盤に差し掛かるころには、ほとんどのメンバーを呼び出すことができる量のコストが自動で貯まるようになっている。
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とはいえ、強敵は減らしたHPに応じて形態変化のような要素があり、ステータスアップや大ダメージ付与など、相手の動きに合わせたロールを持った味方の召喚や“BLADE”発動が重要となりそうだ。
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ブレイカーは、コストを貯めやすくバトルの序盤に活躍するロールで、トリックスターは、ほかのロールに当てはまらないスキルや特性を持つとのこと。
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推しのキャラクターが増えるほど、この場面はより楽しく見守ることができそうだ。
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味方キャラの装備は“スクリプト”の1種類のみ。さらに入手経路は、ガチャが主軸なので、装備構成も獲得方法も非常にシンプル。
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プレイヤー自身で考えたオリジナルレシピのラーメンを販売でき、SDキャラが列を成してラーメンを食べに来てくれる。
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バトルもオート、育成軸もほぼキャラ本体の強化のみ、と至ってシンプル。さらに強化関連のクエストにはスキップ機能が導入されている。“古き良きソシャゲ”と謳いながらも、ひたすらスマホにかじりついて周回をするといったことはなさそうで、今の時代に沿ったユーザーフレンドリーな仕様になっている印象を受けた。
また、個人的にはビジュアル面が鮮やかで美しいのも魅力だった。2Dで描かれたキャラクターのビジュアルやスチルや背景など、全体的に“青”を基調としたデザインは儚くも美しい。キャラクターに関してはもちろんビジュアルの良さだけでなく、これからストーリーを読み進めて彼らの人となりを知れば、よりそこには深い沼が待っていそうだ。
そして何より一番の魅力はやはり世界設定を含めたシナリオだろう。今から続きが待ち遠しい、序盤から驚きの連続のストーリーに、全中二病の諸君は注目してほしい。こだわり抜かれた神谷イズムを体感したい方はもちろん、空き時間に少しずつシナリオを読みながら自分のペースでプレイできるシンプルなゲームを探している方は、ぜひチェックしてみてほしい。