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ハピエレ×グリモアの期待作『リバースブルー×リバースエンド』先行プレイ──むせ返るほど濃い中二病シナリオの“古き良きソシャゲ”

byキック一郎

ハピエレ×グリモアの期待作『リバースブルー×リバースエンド』先行プレイ──むせ返るほど濃い中二病シナリオの“古き良きソシャゲ”
リバースブルー×リバースエンド
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リバースブルー×リバースエンド

2024年7月29日から、『リバースブルー×リバースエンド』(以下、『リバ×リバ』)の事前登録受付が始まっている。
本作は、“古き良きソシャゲ”というテーマのもと複雑な操作や過剰なプレイ時間を削減しながらも、“中二病”的な世界設定と、エモーショナルで骨太なシナリオを楽しめるHappy Elementsとグリモアのタッグが送る完全新作スマホ向けRPGだ。
本記事では、正式リリースに先駆けて実施されたメディア向け先行プレイから判明した情報をまとめてお届けしていこう。

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作り込まれた“中二病”的な世界設定と透明感に溢れたビジュアル

本作でもっとも特徴的な要素は“中二病”的な世界設定。キャラクターが中二病というだけでなく、そこかしこに中二病の要素が散りばめられている。

ところで皆さんは中二病が好きだろうか? ゲームプレイヤーなら少なくとも多少はその傾向があると信じたいが、例に漏れず筆者は大好物だ。この記事もきっと同士に届くと思って書きたいと思う。
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まず前提として、本作の人類は神々によって8回も滅ぼされており、作中の時間軸は9回目の人類による物語“第九軌道人類史”において進行していく。

しかし人類は、“第一軌道人類史”から“第八軌道人類史”までの中で、それぞれ6人の絶大な力を持った若者を不老不死の人間として輩出した。

“第九軌道人類史”まで、計48人の不老不死の若者が歴史をつなぎ続けたことによって、人類側が完全に滅び去ることはなく、残った人類側とひたすらに力を振るう神々とのあいだで、戦いが膠着状態に陥っているのだという。
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そこで、神々は直接的に人間を消し去ることを諦め、捏造した歴史を地上に定着させて、人類の歴史を跡形もなく削除しようと画策しているのだそうだ。

もちろん、複雑な世界設定がゲーム内のシナリオにおいて序盤から開示されるわけではなく、実際には非常にキャッチーかつ、ひねりのきいた物語により表現されている。
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本作の登場人物は、8回滅ぼされた各人類ごとの世界で設立された組織名のもとに、能力のイメージやカラーリングが大別されている。

今回の先行プレイで体験できた序盤のシナリオで中軸となっていたのは、“第一軌道人類史 ブレイドライン”のカノン、“第七軌道人類史 アクシオンゲート”のシオン、“第八軌道人類史 オレンジ”のプロブレムといった3人。
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また、それぞれの人類史ごとにキングやジョーカーなど、おもにチェスやトランプなどをモチーフにした役割が割り当てられており、カノン、シオン、プロブレムは、キングの役割を持っている。

そして本作の主人公の“久条 運命”は、“第九軌道人類史”にて、ほかの人類史には存在しないエンペラーという役割を持ち、ほかの役割を持つすべての不老不死の若者たちを使役できるのだとか。
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なお、それぞれの不老不死のキャタクターたちは、役割という要素からキングやナイトの呼称を持っているうえに、その全員が人物紹介などで“魔王”と呼称されていたり、場合によっては本人が“魔王”を自称している。

キングなどの役割、不老不死、魔王といった“中二病”的な要素が渋滞しているようにも感じられるが、これは、
“だったら別に、魔王でいい”という本作のキャッチフレーズが強く関係しているようだ。
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“だったら別に、魔王でいい”は、第1話のサブタイトルとしても登場。
本作でプレイヤーが体験する物語は、神々が捏造した歴史に対し、“第九軌道人類史”で集結した不老不死のキャラクターたちが対抗していくのが基本的な流れとなっている。

ファミ通Appのインタビューの中で、神谷氏は「本作に登場する味方キャラは、全員が自分たちの“好き”のために、ほかの人類を滅ぼした経験がある」と語った。

また「何かのために戦う姿は英雄のようであるが、逆から見れば己の欲望のままに世界を侵略する“魔王”である。本作は、たとえ“魔王”と呼ばれても、自分たちの正義=“好き”を貫く物語である」とも。キングやナイトなど作中の役割とは異なり、意味合いとしての“魔王”という側面が強いようだ。

このように、世界設定が重く細かく作り込まれている一方で、タイトルに“リバースブルー”という言葉がある通り、ビジュアルは青を基調とした清涼感溢れるものとなっている。
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また、UIの作りも非常にクオリティが高く最先端。メッセージアプリ風のメニューで展開される各キャラクターの小話や遷移先がわかりやすいホーム画面など、“古き良きソシャゲ”というスローガンとは裏腹に、現代的な要素やユーザーフレンドリーな設計が行き届いている。
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勇者パーティーから追放された主人公がじつは魔王!?

本作のスタート直後、作中では上述のような設定は明かされておらず、昨今の小説、マンガ、アニメなどで散見される“勇者パーティー”の一員として、久条 運命の物語が描かれる。
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ちなみにゲーム内で設定可能なプレイヤー名は、久条 運命の“真名”となり、作中でほとんど他人に明かすことがないそうだ。

シナリオにおける勇者パーティーの目的は、もちろん魔王討伐。しかしこの世界の真実を知った久条 運命は、パーティーからの追放宣告のみならず、即座に殺される羽目になってしまう。
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ところが久条 運命はどれだけの攻撃を受けようとも死ぬことはなく、勇者をはじめとした面々は絶望していく。

さらに天使を名乗る新たな敵が現れ、そこから世界の核心に触れるようなストーリーが展開される。
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“魔王”を自称する久条 運命の目的が明かされ、カノン、シオン、プロブレムが合流。久条 運命は、勇者パーティーに加入したフリをして、“魔剣”や“星遺物”といったキーアイテムについて探りを入れていたのだという。

“魔剣”は、神々が用意した捏造の歴史を定着させるために天使が管理していた装置で、久条 運命たちは第一にこの“魔剣”の破壊を目的としているようだ。

ここからチュートリアルバトルが展開し、一行は難なく天使を撃破。ところが話はこれで終わらずに、シオンたちが茫然自失の勇者を問い詰めると、またとんでもない真実が明らかになる。
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バトルは最終局面へ。

久条 運命たちは捏造された歴史とそこに住まう人類を消し去り、滅びゆく世界を見届けながら帰路に着くのだった……。
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このように、まだチュートリアルの段階ですさまじく情報の濃いストーリーが展開されていくので、プレイヤーは初日から『リバ×リバ』の洗礼を受けることだろう。

核心に触れるような話が序盤からバンバン出てくるので、正式配信されたら一体どのようなどんでん返しが待っているのか、今からストーリーが楽しみでならない。

コストでキャラを繰り出していく超シンプルな令和のバトルシステム

本作のバトルシステムは、リアルタイムで進行するシンプルな横スクロール型のラインディフェンス。事前に編成した6人までのチームメンバーをコストに応じて呼び出すシンプルな設計で、まさに古き良きソシャゲライクなシステムに仕上がっている。
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召喚においても複雑な部分はない。

キャラクターごとにコストが割り振られているため、無尽蔵にメンバーを場に召喚することはできないが、バトルが中盤に差し掛かるころには、ほとんどのメンバーを呼び出すことができる量のコストが自動で貯まるようになっている。
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オートバトルも搭載。手動操作する場合でも、時間経過に合わせて任意発動できる“BLADE”(強力な必殺技)と追加の召喚をこなしていくだけ。

とはいえ、強敵は減らしたHPに応じて形態変化のような要素があり、ステータスアップや大ダメージ付与など、相手の動きに合わせたロールを持った味方の召喚や“BLADE”発動が重要となりそうだ。
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ロールは、ブレイカー、トリックスター、アタッカー、シューター、ヒーラー、サポーターの6種類。

ブレイカーは、コストを貯めやすくバトルの序盤に活躍するロールで、トリックスターは、ほかのロールに当てはまらないスキルや特性を持つとのこと。
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操作はシンプルながらに、大量のSDキャラが画面内でワイワイガヤガヤと出てくる賑やかな演出や、カットインとともに巨大な文字が背景に浮かび上がる演出など、視覚的に楽しいバトルになっている。

推しのキャラクターが増えるほど、この場面はより楽しく見守ることができそうだ。
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育成システムも非常にシンプルで、基礎ステータスに関係するレベル、スキル、“BLADE”などのレベルアップがほとんどを占めている。
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装備品としては、劇中で主人公にとっては本に見えるが、他人からはデータセットと説明される“スクリプト”という要素が登場。効果はステータスアップがメインとなっている。

味方キャラの装備は“スクリプト”の1種類のみ。さらに入手経路は、ガチャが主軸なので、装備構成も獲得方法も非常にシンプル。
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また、ラーメン屋を経営するという独特な放置系の素材収集コンテンツも用意されており、店の売上に応じてアイテムを獲得することが可能だ。

プレイヤー自身で考えたオリジナルレシピのラーメンを販売でき、SDキャラが列を成してラーメンを食べに来てくれる。
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今回の先行プレイから得た情報については以上。

バトルもオート、育成軸もほぼキャラ本体の強化のみ、と至ってシンプル。さらに強化関連のクエストにはスキップ機能が導入されている。“古き良きソシャゲ”と謳いながらも、ひたすらスマホにかじりついて周回をするといったことはなさそうで、今の時代に沿ったユーザーフレンドリーな仕様になっている印象を受けた。

また、個人的にはビジュアル面が鮮やかで美しいのも魅力だった。2Dで描かれたキャラクターのビジュアルやスチルや背景など、全体的に“青”を基調としたデザインは儚くも美しい。キャラクターに関してはもちろんビジュアルの良さだけでなく、これからストーリーを読み進めて彼らの人となりを知れば、よりそこには深い沼が待っていそうだ。

そして何より一番の魅力はやはり世界設定を含めたシナリオだろう。今から続きが待ち遠しい、序盤から驚きの連続のストーリーに、全中二病の諸君は注目してほしい。こだわり抜かれた神谷イズムを体感したい方はもちろん、空き時間に少しずつシナリオを読みながら自分のペースでプレイできるシンプルなゲームを探している方は、ぜひチェックしてみてほしい。
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