本作『異世界∞異世界』はさまざまな人気アニメ作品のキャラクターとともに、各作品世界やオリジナルの異世界を冒険できるゲーム。
キャラクターを集めてパーティを組んで戦う定番要素に加えて、各アニメ作品をより楽しむためのさまざまな仕掛けが用意された作品だ。
今回は正式リリースに先駆けて実施されたメディア向け先行体験会に参加できたので、そこで判明した本作のさまざまな魅力について紹介していく。
あのキャラクターたちがゲームに登場!
作品展開はシーズン制となっており、各シーズンごとにさまざまなアニメ作品が登場。約2週間ごとに、ガチャやクエストを楽しめる作品がつぎつぎと入れ換わっていくという。
なお1stシーズンにて登場予定のタイトルと、各作品ごとの登場スケジュールは以下の通り。
登場作品一覧とスケジュール
●1月27日~2月7日
無職転生II ~異世界行ったら本気だす~
●2月7日~2月18日
転生したらスライムだった件
●2月18日~3月1日
ソードアート・オンライン
●3月1日~3月17日
シャングリラ・フロンティア
●3月17日~4月1日
とんでもスキルで異世界放浪メシ
●4月1日~4月16日
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
●4月16日~5月1日
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
●5月1日~5月16日
異世界おじさん
●5月16日~6月1日
転生したら剣でした
ご覧の通り、1stシーズンだけでも9作品もの人気アニメが登場予定。また登場作品はこの9作品だけというわけではなく、今後も追加されていくという。
2ndシーズン以降の登場作品はまだ発表されていないが、シーズンによっては新規登場作品の追加だけでなく、すでに登場した作品が新キャラクターとともに再登場する可能性もあるとのこと。初回で好きなキャラが実装されなかった場合も、今後の再登場で追加されることが期待できるというわけだ。
なお本作ではチュートリアルの途中で、各作品の代表的なキャラクターを2体まで選んで獲得することができる。登場期間を待たずにいきなり好きなキャラを入手して冒険に出ることも可能だ。
お気に入りのパーティとともに名シーンを追体験
続いて、気になるゲームの流れを見ていこう。
本作には各作品のシナリオを楽しめる“メインクエスト”、本作独自のストーリーが楽しめる“転生クエスト”が存在する。
このうちメインクエストは期間限定で出現する、各作品シナリオの流れを辿って遊べるコンテンツ。所持するキャラクターから4体を選び、クエストに挑んでいく。
メインクエストでは各キャラクターのレベルが自動的に最大レベルまでアップするので、ゲームを始めたばかりの人も気軽に挑戦可能だ。
クエストではすごろくのようなルート上をパーティが自動で進む中で、作品の名場面に触れつつクエストが進行していく。
ときにはルートが分岐することも。基本的には選択肢での分岐となるが、特定の条件を満たしているときのみ選べる選択肢も用意されていた。
道中では宝箱やルーレットによって報酬をゲットできるポイントがあったり、逆にトラブルが発生することも。冒険らしさがコンパクトにまとめられている。
クエストの要所ではバトルが発生。バトル開始時には味方のファストスキルが発動する。発動できる人数はランダムで決定するが、誰のスキルを発動するかは選べるので、4人同時に発動すれば大チャンスだ。
戦闘は基本的にオートバトルとなっており、キャラクターが自動で動いて攻撃や味方の支援を行う。
オートバトル中はカメラを操作し、バトルの様子を眺めることができる。カメラモードを切り換えてよりダイナミックな視点から楽しむことも可能。
もちろん、オートだけでなく手動での操作システムも用意されている。タップしてフォーカスするキャラを切り替え、攻撃したい相手や回復したい対象にドラッグすることで行動を指示できるといった具合だ。移動も同様の操作で行えるため、ゲームに慣れている人であれば、スムーズにゲームに馴染めるだろう。
またキャラクターによっては、バトル中に“エナジーボール”を集めることでユニークスキルを発動することもできる。強力な効果とド派手な演出が楽しめるユニークスキルは一見の価値アリ!
転生クエストも基本的な流れは同様だが、こちらはクエストを通じて本作独自の物語が展開していく。異世界転生モノのお約束が詰まった楽しい物語になっている。
とくにキャラクターの表情やポーズがシームレスに変化する会話パートは作り込みを感じられる内容となっているため必見だ。
転生クエストが進行していくと“転生盤”に沿って転生先を選ぶことができ、それぞれの転生先に応じた転生クエストを遊べるようになる。ちなみに転生は“スピリット”というエネルギーがあれば何度でも可能。
とはいえ転生先は100種類以上用意されているうえ、ルートも多岐にわたる。まずは見たい転生先に向けて計画的に転生していくのがいいだろう。
充実した育成要素とやりこみ要素
パーティを強化する育成要素や、ゲーマー注目のやりこみ要素についても紹介していこう。
本作の育成要素のうち、まず基本となるのがキャラクターレベルアップによるステータスの強化。転生クエストをクリアーすると入手できるエーテルを消費してレベルを上げていける。
同一キャラを重ねて入手することによる進化では、レアリティが上がるとともにステータスやLv上限も上がっていく。またキャラクターを重ねるほかに、専用素材を使って進化させる方法も存在する。
一見するとまるでパズルゲームのようだが、これはれっきとした『異世界∞異世界』の画面。このうちパズルの枠に当たる部分が“加護ボード”、パズルのピースに当たる部分が“加護片”というアイテムになっている。
この加護ボードの中に加護片を敷き詰めていくことで、使用した加護片が持つ効果を発動させることができるのだ。
全マスを埋めることに成功した場合、加護ボードが持っている“全埋め効果”も合わせて発動できる。使いたい効果の加護片をひたすら詰め込むか、全埋めが狙えるピースの組み合わせを探すかはプレイヤー次第。やり込み度のある育成要素としてはもちろん、ミニゲーム感覚で楽しめる要素にもなっている。
パーティ全体で装備する要素としては、バトル中に発動可能な“転生スキル”というものも。
こちらはパッシブスキルとアクティブスキルの両方が存在しており、最大3つまで装備可能。アクティブスキルにはクールタイムもあるので、ここぞというタイミングで発動を狙おう。
この転生スキルは、文字通り転生することで入手可能。転生クエストの進行に合わせて“転生盤”の中から転生をくり返して行くと、転生先に応じた新たな転生スキルを入手できる。
こうして強化したパーティの力を、“ダンジョン”で思う存分に発揮できるのも本作の魅力。
ダンジョンは階層ごとに用意されたバトルを突破しながら、より深い階層を目指していくコンテンツ。各階層には3つずつミッションが設定されており、それらを達成することでさまざまな報酬がゲットできる。
先の階層に進むには前の階層の攻略はもちろん、メインクエストや転生クエストで手に入る“石版”を集めることが必要となっている。パーティ強化とクエスト周回の両方が求められる、やりこみ派も満足できるコンテンツだ。
バトルだけじゃない、ライトに楽しめるコンテンツの数々
ここまではクエストとバトル部分について解説してきたが、がっつりゲームを遊ぶよりライトに楽しみたい層向けのコンテンツが非常に充実しているのも本作の特長。
たとえば“フィギュアコレクション”というコンテンツでは、ゲーム内で入手できる各キャラクターのフィギュアを鑑賞したり、ディスプレイしたフィギュアを自由な角度から撮影して楽しむことができる。
撮影用のディスプレイでは複数のフィギュアを配置したり、背景やライティングを調整したりと自由度の高い撮影が可能。作品を超えたさまざまな組み合わせが実現できる『異世界∞異世界』ならではの写真を撮って楽しもう。
また毎日遊べる“デイリーボード”というコンテンツも内容が充実している。
デイリーボードには毎日報酬がもらえる頭の体操にもなるパズルゲーム“スタンプチャレンジ”のほか、現在展開中の作品に関連したアンケート企画“どっち派?アンケート”、そして作品への知識が試される“スペシャルクイズ”といったものが毎日開催されるという。作品ファンならこれを見るために毎日ログインしたくなることうけあいだ。
こうした楽しみはアプリ外にも用意されており、アプリリリースと同時に“異世界∞異世界BBS”というWebサービスもスタートが予定されている。
『異世界∞異世界』と“異世界∞異世界BBS”はアカウント連携が可能となっており、サイト内からゲームのステータスも確認できるという。
『異世界∞異世界』のプロフィール画面では“好きなアニメ”や“今期見ているアニメ”も設定できるので、“異世界∞異世界BBS”で同好の士を探すための名刺代わりにもなりそうだ。
アニメファンへの理解度が高い……!
ここまで『異世界∞異世界』のゲーム内容についておおまかに紹介してきたが、最後に個人的な感想についても触れておこう。
まず前提として、1stシーズン9作品のうち筆者が実際にアニメを視聴したのは2作品。コミカライズで触れたことがあるものを含めても4作品しかない。
そのうえで、本作がリリースされたらダウンロードしてみようという気になっている。間に合うならば、リリースまでのあいだに未見の登場作品をいくつか視聴しておこうという気にもなっている。
なぜそこまで興味を持っているかと言うと、本作がアニメファンにとって居心地の良い空間となっているからだ。
各作品はクエスト内で濃密なクロスオーバーをするわけではないが、キャラは皆アニメそのままの頭身で並び立ちながら、原作で登場した土地を冒険している様子が描かれる。そこに明確な会話はなくとも、それぞれのアニメを見た人ならそれだけで想像を膨らませ、楽しむことができる。むしろ、こうした想像をしている瞬間こそが楽しい部分なのだ。
本作はこうしたアニメファンの考えかたを理解し、信頼して作られていることが随所から見て取れる。クイズやアンケート、“今期見ているアニメ”を書けるプロフィールが存在するのがまさにその表れだろう。おそらく筆者はクイズの答えを“異世界∞異世界BBS”に聞きに行ってそのままコミュニティで雑談に興じるだろうし、制作側もそれを想定してクイズを出題しているはずだ。オタクの習性が完全に読まれている。読まれすぎて気持ちがいい。
自分の好きなタイトルではどのようなクイズとアンケートが出てくるのか。今後自分の好きな作品の登場が決定した日には、“異世界∞異世界BBS”上のコミュニティはどのような盛り上がりを見せるのか。いちアニメファンとして、ぜひ間近で体験してみたいものだ。
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