【企画連載】教えてponta先生!「『三国志』ってなぁに?」―第3回:物語を彩る美男美女にクローズアップ

2021-07-30 17:00 投稿

3人の美男美女にエピソードに嫉妬心が燃え上がる!

名前は知っているけれど、中身までを知っている人は意外と少ない(!?)『三国志』を学ぶ企画連載。第3回のトークテーマは“三国志における美男美女”。

物語を華やかに彩る美男美女を、先生の嫉妬交じりに?紹介します。

【話者】

pontasmileponta
生粋の三国志好きであり、コーエーテクモゲームスのゲームシリーズ『三國志』のファンでもある。

ゲーム購入後のファーストプレイではまず『三顧の礼』シナリオの劉備を選んで小手調べをするのが初代以来の習慣となっている模様。

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icon_hasebeヒゲメガネ長谷部
担当編集。
呂布のように強くなるべく筋トレを始めてみたはいいものの、現在のところ得られたのは筋肉痛と衰えの実感のみ。果たして腕が上がらない状態でも編集はできるのか!?

前回はちょっとむさくるしいおじさんばっかだったので、
今回は『三国志』(三国志演義)に出てくる美男美女の話をお願いします!
ちょっと軟派ですかね?

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pontasmile

いや!そんなことないですよ!
コーエーテクモゲームスさんが出している人気シミュレーションゲーム『三國志』の歴史は、女性武将発掘の歴史だと言っても……いやそれは過言ですね…。

びっくりした!
ponta先生が私たちとは異なる世界線を生き、異なる『三國志』シリーズを体験してきてるのかと思いました。

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pontasmile

いやでもね、30年前、群馬の片田舎で初代『三國志』をやっていた少年時代の僕を現代に連れてきて、シリーズ最新作『三國志 14』のゲームをやらせたらどうなると思います?

え、なんだろ。
女性武将に驚く?

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pontasmile

まずはグラフィックと音楽に驚くと思うんですよ。当時の作品はドット絵とビープ音でしたから、音と映像の超進化には腰を抜かすこと確実です。

いや、そっちですか。
わかるけど!

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pontasmile

そのつぎに、私に妻子ができたことに驚くでしょう……。

いやゲーム関係ないし! ゲームに驚きましょう。
pontaさんのプライベートは心底、どうでもいいですから!

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pontasmile

まぁまぁ。
そんな感じでいろいろ驚いた挙句、5番目くらいにまあ、女性武将の多さに驚くと思います。

と、とにかくそれくらい女性武将が増えたってことなんですね!

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pontasmile

そうですね。
貫禄あるマッチョヒゲオヤジ軍団の中にさしこまれる美人武将の笑顔は、ゲーム『三國志』の世界で、いまや、なくてはならない存在になっています。華です。
たとえるなら、『信長の野望』に女性武将がいるようなもんです……。

……例えになってそうで、あまりなってない気が……。

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pontasmile

いい例えが思いつかないことだってあるっ……。
そういうことで今回は、そんな三国志の華を彩る美女&イケメンを紹介していきましょう!

美男美女 その1 貂蝉

『三国志』に出てくる美人の代表格は、なんといっても、貂蝉(ちょうせん)でしょうね。

0566_貂蝉

貂蝉は絶世の美女で、養父の王允(おういん)の命を受けて呂布と董卓を手玉に取り、最終的には呂布に董卓を殺させ、歴史を動かしました。
そういった背景もあり、ゲームの中でも貂蝉の魅力値は女性キャラの中でトップというのが定番になっています。

ただですねぇ、彼女は実在の人物ではないようです。
モデルとなった女性はいたようですが。

そもそも『三国志』は読者が飽きたころに派手な演出をぶっこむヘキがあって、たとえば玄人好みの曹操vs袁紹戦が続き、客足が離れたころに唐突に諸葛亮を登場させるとか。あとは劉備死後の陰々鬱々としたムードを吹き飛ばす、奇人変人大集合の”南蛮征伐”を話に差し込むとかやってますよね。

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もちろん諸葛亮の登場は史実ですし、南蛮征伐も大枠にウソはないんですが、編集の妙と言うのでしょうか、メリハリのつけかたが上手いんですよ。

だからこの貂蝉も、絵的に美人がちょっと少なすぎるよね~、ってことでふくらまされたキャラの可能性も……あると思います!

ただそれの何が悪いんですかね。彼女のおかげで、京劇では呂布と貂蝉がひっそりと寄り添う美しい定番シーンが生まれました。『三国志』の映画でも貂蝉を誰が演じるかはひとつの注目ポイントです。

魔王・董卓の暑苦しい絵面をいろいろな意味で終わらせた貂蝉は、やっぱり『三国志』いちばんの美人といっていいと思います。

美男美女 その2 関索

実在したかはともかく、物語としての『三国志』における美人代表が貂蝉ということはわかりました!
では、イケメンだと誰になるのでしょう?

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pontasmile

イケメンというか、モテ男の代表で言うと、関索ですね。

関羽の息子で、架空の人物ですが、こいつがマー、モテる、モテる。
女性登場人物がそんなに多くもないのに、そのうち4人もの女性キャラをモノにした、とんでもない野郎です。

あー、口説くのがうまいとか、そんな感じですかね?

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pontasmile

いや…。どちらかといえば女性から寄ってきた感じです。だから心底憎いんです。

それも、富豪のお嬢様という正統ヒロインから、蛮族王の娘というヤンチャっ子、盗賊の娘ふたりと幅広いっす。

『三國志 覇道』では、“まわりに女性キャラが多ければ多いほど強くなる”とかいう、異世界転生ものの主人公みたいな能力を付与されていました。なんなんすかね、コイツ。女性はイケメンのほうが好きだとでも言うんですかね!?

覇道_関索

じつは『三國志 覇道』では董卓も同様に、同じ軍団に女性が多ければ多いほど攻撃力が高まる戦法を持っているのですが、董卓の戦法名は“暴虐無道”なんですけど……それに対して関索の戦法名は“百花の勢”なんですよ!?

SSR関索_戦法

董卓軍の戦法名からは、女性のイヤイヤ働かされている感がにじみ出ていますけど、関索側は、イケメンのまわりで女性がワークライフバランスを高めて輝いているのが目に見えるようです。

小喬、大喬といったダンナ持ちの女性も同様のバフ効果をかけてくれます。

いけません。あーこれはいけません。大問題ですよ、これは。

スゴイ!
これまでに(たぶん)何千本もの原稿を見てきたけど、ここまで憎しみ、妬み、嫉みの感情が文字に乗った原稿は初めてだ!

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pontasmile

嗚呼、“百花の勢”を持って生まれたいだけの人生だった……。

美男美女 その3 周瑜(字:公瑾)

貂蝉、関索と架空の人物が続きましたが、実際にイケメンだったと言われている人っているんですか?

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pontasmile

周瑜ですね! 風采が良かったと史書に書かれるくらいだから、相当のイケメンだったんでしょう。

『三国志演義』では、孔明に嫉妬ばかりしている、心のせまい、いい感じに親近感の湧くキャラなんですけど……。
実際にはそれとは逆に、欠点がない人だったみたいです。調べれば調べるほど粗がなくなってく珍しい人ですね!

さっきの関索に寄せた感情の余波ですかね。ここでもまだ尖ってるのを感じます。
いいじゃないですか! 欠点がなくても!

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pontasmile

周瑜は生まれがいい、育ちもいい、軍事も政治もイケる。嫁さんも評判の美人、さらには絶対音感の持ち主とかいう、虫の好かない完ぺき超人です。

赤壁も孔明の知恵を借りずにほぼ独力で勝ったというのが実際のようです。

0091_周瑜

周瑜、すごいじゃないですか!

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pontasmile

いや~。人って欠点とか、不器用なところが逆に魅力になると思うんですけどね。
ダメさと魅力は表裏一体。
「張飛の短絡的なところが逆に見ていて気持ちいい!」みたいな。

でもここまで完ぺきだと、さすがにその魅力もそがれると思うんですよ。

横山光輝氏のマンガ『三国志』(潮出版社)で、孔明への嫉妬にまみれながら血へどを吐いて死ぬ周瑜がめっちゃキャラ立ってただけに残念です。
周瑜も、オナラとか臭かったらいいんだけどな~。

……。

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pontasmile

若くして金持ちで頭が良くてイケメンで音楽もできて嫁さん超美人のやつが、性格までいいとか、今後、僕は自分の何を頼りにして生きればいいの? 
僕はどうやってイケメンとの差を埋めればいいの?

血を吐け!周瑜!天井に届くほどに!

あ、でも僕がひとつだけ勝てるところがあった!

血を吐けって、最低だよこの人!
でも、ポジティブな方向に話がいきそうですね! いいですね!
どんなところで勝てそうですか?

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pontasmile

周瑜は早死になんですよ!

やっぱり最低だった!

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pontasmile

ちなみに、周瑜の同僚であるところの魯粛(ろしゅく)や呂蒙(りょもう)も早く死んでます。死にすぎだろ呉。
南に位置していたせいで暑かったからか、川が近くて湿気っぽかったからか。

ダメだ。
ネガティブなのかポジティブなのかわからないけど、とにかく変な方向に話がいってるのでテーマを変えましょう!

ponta先生!
歴史やその中の逸話って、意外な形で現代に残っていたり影響を与えていたりすることがありますが、『三国志』にもそのような話はあるのでしょうか?

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pontasmile

たくさんありますよ!

では次回は、現代まで続いている『三国志』の影響について語ってみましょう!

文:ponta
企画協力・画像提供:㈱コーエーテクモゲームス

©コーエーテクモゲームス All rights reserved.

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