『Ingress』真夜中の富士急ハイランド貸し切り!!選ばれしAGが全力で戦う“Agent Olympiad 2018”現地リポート -前編-

2018-07-04 12:30 投稿

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Ingress Prime(イングレス プライム)

総勢30人に与えられた約7時間の試練

2012年11月に始まった招待制のベータ版から今年で6年目を迎えた『Ingress』は、ナイアンティックが手掛けるAR(拡張現実)を利用した位置情報ゲーム。

これまで全世界を舞台にレジスタンス(青)とエンライテンド(緑)ふたつの陣営による大規模な戦いのほか、両陣営がともに楽しめる数々のイベントが行われてきた。

そして2018年6月23日、真夜中の富士急ハイランドを貸し切り“Agent Olympiad 2018”を開催。選ばれし各陣営15名のエージェントがゲームの枠を越えたさまざまな試練に挑み勝敗を決める、約7時間に及ぶ大規模なイベントがニコニコ生放送を通じて全世界に中継された。

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本記事ではその中継スタジオとエージェントが駆け回ったフィールド、ふたつの舞台裏をフリーライターの深津庵がリポート。

『Ingress』って難しそうだと感じている人、まもなくリリースされる予定の『Ingress Prime』でエージェントデビューしようと考えている人にも興味を持ってもらえるよう複雑なルールを省き、現場の雰囲気を中心にまずはラウンド1&2の様子をお届けするぞ!!

▼後編・番外編はこちら


“Agent Olympiad 2018”の見どころ
●選ばれしAGが特殊な環境下で競う年に1度のお祭り
●ラウンド1:パーク内のポータルをたくさんハック
●ラウンド2:ポータルの占有数を全力で競え!!

選ばれしAGが特殊な環境下で競う年に1度のお祭り

『Ingress』の世界にはポータルと呼ばれるポイントがあり、スキャナ(スマートフォン)を介することでそれを可視化できる。

それをふたつの陣営に所属するエージェント(以下、AG)が奪い合い、ポータル間を結んで三角形のコントロールフィールドを構築。つまり、現実世界を舞台にした陣取りゲームが楽しめるのだ。

今回、それを当日限定の特殊なルール(計測実験)に基づき、参加者全員が支給された専用のスキャナを使って真夜中の富士急ハイランドという限定された空間で競うのがAgent Olympiad 2018最大の特徴である。

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このAgent Olympiad 2018は『Ingress』に登場するキャラクターのひとり、司アキラ所長が最高のエージェントを探し出す実験とされ、我こそはという自信のあるAGたちが動画付きのオーディションに参加。厳正な審査の結果選ばれた各陣営15名、計30名のAGが富士急ハイランドに招集された。

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特殊なルールは大きく分けて4つ、通常のゲームで言う経験値に該当するポイントの総量を競う“APバトル”とパーク内に毎ラウンド4個隠されている封筒を探す“デッドドロップ”

そして、ラウンド3と4でパーク内のどこかに潜伏しているナイアンティックのスタッフを捕まえる“スパイゲーム”と、特定のAGに最大15キロの重りを背負ってプレイさせる“ボーナスバックパック”だ。

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これに加えて現場で奮闘するAGに差し入れができるニコニコの機能“あちらのお客様からシステム”を使って、戦いを左右する受取拒否できない多彩なグッズを差し入れる視聴者参加型の企画も実施。

毎ラウンドの戦いと4つの特殊なルールを通じてポイントを稼ぎ、その総数が高いほうが最終的な勝者となる。

つまり、この“Agent Olympiad 2018”とはゲーム内ルールに基づき、物理的な試練を乗り越え勝敗を競っていく富士急ハイランドを使ったAGたちの大運動会ってわけだ。

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▲左からニコ生で解説を務めたnenkoさん(レジスタンス)、Yooootaさん(エンライテンド)。昨年から引き続き総合司会にはチャオ・ササキさん(俳優・声優)、アシスタントMCの鈴木咲さん(グラビアモデル・タレント)。とてもわかりやすい説明と巧みなトークで約7時間という長丁場のニコ生を盛り上げてくれた。

ラウンド1:パーク内のポータルをたくさんハック

Agent Olympiad 2018最初のラウンドで行われた“ユニークハック”とは、ポータルをハックしてアイテムを入手する日夜『Ingress』で行われている基本的なアクションを、20時00分から40分のあいだ何ヵ所で行えるかを競うもの。

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このラウンドで印象的だったのは“あちらのお客様からシステム”で投入されたメロディペットの存在だ。

それに乗ることを指名された両陣営のAGにとってみれば、1個でも多くのポータルをハックしたいのに移動速度が遅すぎて邪魔でしかないのだが、これも司アキラによる実験であり断れば減点されるので乗るしかない。

ニコ生で中継されたその光景はとてもシュールだったが、使用後それをもとの位置まで戻した応援団たちの活躍もじつにいい光景だった。

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とてもノリノリなskywalkarさんだが、じつはこの後メロディペットのバッテリーが切れて緊急停止。華麗に帰ってく様子を撮影しようとカメラを構えていたのだが、最終的にはいっしょに押して戻すことになってしまった。

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この日は現地リポーターとして百花繚乱さんとドグマ風見さんが参加。AGたちに声をかけるのだがイベントルール上立ち止まっていることはほとんどなく、「せめてお名前だけでも!!」「いま目が合いましたよね!?」と全力で食い付くも振り切られる光景に大爆笑。

いっぽうインタビューをせず撮影に特化した筆者に対してはAGのみんなも快く受け入れてくれ、カメラに向かって最高の笑顔で対応。移動しながらの撮影が多くブレているが、これもまた臨場感があっていい構図だと今回はそのまま盛り込んでいくぞ!!

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ラウンド2:ポータルの占有数を全力で競え!!

ポータルの占有数を競うラウンド2の“ポータルバトル”では計4回の計測時間があり、下記の表にある通りそれぞれ2分のあいだで一瞬行われる計測時に占有していれば点数を獲得することができる。

これは従来のXMアノマリー(世界各地で開催される大規模イベント)に近いもので、攻撃アイテムや防御アイテムを駆使して奪い合う今回参加しているAGたちにとってはおなじみの戦いといったところだ。

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今回のイベント中は全AGに専用のスキャナが支給され、限られたアイテムを手にラウンド1に挑戦。ラウンド2ではパーク内のポータルをハックしてアイテムを集めるほか、“あちらのお客様システム”で獲得した“ロードアウト(何らかのアイテムが入手できるカード)”を使い、1個でも多くのポータルを占有しようと激しい攻防がくり返された。

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また、冒頭で特殊なルールのひとつとして紹介した“デッドドロップ”には、つぎのラウンドで役立つ何らかの情報を得られる権限があり、それを多く入手していたレジスタンスは数は少ないが得点の高い“ボラタイル”と呼ばれる特殊なポータルを多数獲得。エンライテンドはその他たくさんある通常のポータルを取ることで接戦をくり広げた。

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ニコ生のスタジオとパーク内を絶え間なく行き来しながらの撮影は想像していた以上にハードモード。筆者専用のAgent Olympiad 2018を課せられている気分になった。

しかし、現場で総勢30人のAGやそれを追う現地リポーターの百花繚乱さんやドグマ風見さん。さらに重たい機材を担いで駆け回るスタッフの姿を見るたび、そんな弱音を吐いてちゃいけないなと背中を押されることがたくさんあった。

また、20代で元気いっぱい百花繚乱さんの秀逸なリポートはもちろん、AGを追いかけるのもままならず出てくるネタも古くてツッコまれてばかりいた今年40才のドグマ風見さんも、同世代の筆者にとっては体力面を含めて最高に親近感の湧くリポートだったぞ。

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さて、今回お届けしたのはAgent Olympiad 2018の前半戦。後編では指定のポータルに結んだリンクの数を競う“リンクフレンジー”やXMアノマリーでもおなじみ通称“玉転がし”とも言われる“シャードシュート”のほか、ナイアンティックのスタッフがパーク内を逃げ回る“スパイゲーム”など後半戦の様子をリポート。

本当にこれがゲームなのかと思う人もいるだろうが、いわゆるガチ勢からすればふだんやっていることの延長みたいなもの。毎日何気なく地元で『Ingress』をしていれば、自然と歩く距離も伸びるし、数キロ程度は徒歩圏内と感じるようになっていく。

そんなAGたちを夢中にさせた後半戦は必見だぞ!!

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▼後編はこちら

P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら

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対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルその他
メーカーナイアンティック
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