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【シャドバブログ】“神々の騒嵐”を振り返る【Jくん】

2017-06-21 14:33 投稿

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1週間ぶりに、今週もブログのお時間がやってまいりました。

そろそろ“やべえ”かなあと思っていたのですが、皆さんからの“あいつを下ろせ”だの“責任者を出せ”だのという暖かい反響もあり、ありがたいことに今週も僕のブログは続くことになりました。本当にありがとうございます。

さて、いよいよ6月も下旬に差し掛かり、『シャドウバース』第5弾カードパックとなる“ワンダーランド・ドリームズ”のリリースも目前に迫ってまいりました。

そこで、今回は僕が“神々の騒嵐”環境で感じたことを振り返ってみたいと思います。

“横並び”へのアンチテーゼを模索する環境

“神々の騒嵐”リリースからエラッタ(カードパラメーター調整)が行われるまで、ドラゴンとネクロの環境支配が行われた、というのはおそらく皆さん共通の認識でしょう。

では、なぜドラゴンとネクロマンサーが強かったのか。その理由はどうでしょうか。この2クラスの(かつての)強さは完全に別ベクトルのものですが、僕はその中心には“場のフォロワーを横に広げる行為”があると感じています。

過去の環境を振り返る

さて、少しだけ話が脱線しますが『シャドウバース』がリリースされてからいまにいたるまで、カードパックごとに新たに台頭したトップメタのデッキを思い出してみましょう。

“スタンダード”環境では冥府エルフやミッドレンジロイヤル、“ダークネス・エボルヴ”では疾走ビショップ、“バハムート降臨”のドロシーウィッチ、といったところでしょうか。

これらのデッキに共通しているのは、“横に広げる能力が高い”ということです。

基本戦術にフェアリーの生成とばら撒きのサイクルが組み込まれるエルフはもちろん、海底都市王・乙姫で一気に場を埋め尽くすミッドレンジロイヤル、あらかじめ設置しておいた獣姫の呼び声で2体展開しつつ、そのターンのPPを使って場に追加展開する疾走ビショップ、次元の魔女・ドロシーの効果によりスペルブーストでコスト0になったフォロワーを一気に大量展開するドロシーウィッチ。

sv_r_11海底都市王・乙姫
フォロワー(スタンダード)
ファンファーレ 乙姫お守り隊を場が上限枚数になるまで出す。(上限は5体)
SV_B_詠唱:獣姫の呼び声詠唱:獣姫の呼び声
アミュレット(ダークネス・エボルヴ)
カウントダウン 3
ラストワード ホーリーファルコン1体とホーリーフレイムタイガー1体を出す。
SV_W_01次元の魔女・ドロシー
フォロワー(ダークネス・エボルヴ)
ファンファーレ 手札をすべて消滅させ、カードを5枚引く。5回スペルブースト する。
スペルブースト コスト-1 。

これらは、広げるフォロワーの質に差こそあれ、どれも数的優位を押し付けて相手を押し潰す(冥府エルフだけは少し違いますが、とりあえずこのデッキのことは置いといてください…)のに長けたデッキでした。

展開と維持に特化したネクロマンサー

さて、では話を“神々の騒嵐”リリース直後まで戻しましょう。この時点で環境を支配していた一角であるネクロマンサーのデッキは、お家芸とも言える死の祝福に加え、新たに追加されたゾンビパーティやゴブリンプリンセスなどの採用で非常に高い展開能力を誇っていました。

sv_n_28死の祝福
スペル(スタンダード)
ゾンビ3体を出す。
ネクロマンス 6; 自分のゾンビすべては+0/+1されて、守護を持つ。
SV_N_ゾンビパーティゾンビパーティ
スペル(神々の騒嵐)
相手のフォロワー1体に3ダメージ。
エンハンス 7; その後、ゾンビ3体を出す。
SV_NE_ゴブリンプリンセス_0_進化前ゴブリンプリンセス
フォロワー(神々の騒嵐)
ファンファーレ ゴブリン2体を出す。
ラストワード ゴブリンキング1枚を手札に加える。

これらのカードや軽いコストのフォロワーで場を横に広げ、骨の貴公子で数を固定し、魔将軍・へクターとシャドウリーパーで数を活かす。捌かれてしまった時のために“詰めの一手”(ケルベロス、ファントムハウル)を用意しておくといった点で、このデッキは勝つための方程式を上記のデッキたちと同じくします。

なので、“横に広げるデッキが強い”という『シャドウバース』に潜む方程式の延長線上に存在したのが、ネクロマンサーだったと僕は認識しています。

SV_N_魔将軍・へクター_0_進化前魔将軍・へクター
フォロワー(神々の騒嵐)
ファンファーレ 場が上限枚数になるまで「ネクロマンス 3;ゾンビ1体を出す」をくり返す。その後、ターン終了まで、自分の他のフォロワーすべては+2/+0されて、突進 を持つ。
SV_N_骨の貴公子_0_進化前骨の貴公子
フォロワー(神々の騒嵐)
ファンファーレ 自分のフォロワーすべては「ラストワード スケルトン1体を出す」を持つ。

横並びへの回答を模索するドラゴン

では、最強に君臨したもう一角のドラゴンはどうでしょう。このクラスはこれまでの“横並びをする”クラスとは真逆で、“横並びに対するアンチ能力”が非常に高いクラスでした。

高い体力を誇り、序盤の壁として立ちはだかるラハブ、小型フォロワーの攻撃をなかったことにしてしまうほどの回復力を持つ水竜神の巫女、サラマンダーブレスやイスラーフィール、風の軍神・グリームニルなどのボードクリアー要員が揃い、まさに“横並びへのアンチテーゼ”そのものと言えるデッキだったかと思います。

SV_D_ラハブ_0_進化前ラハブ
フォロワー(神々の騒嵐)
守護
自分のターン終了時、「自分の残りのPPの値」と同じだけ+1/+0する。
SV_D_水竜神の巫女_0_進化前水竜神の巫女
フォロワー(神々の騒嵐)
ファンファーレ このターンが自分の5ターン目以降(5ターン目を含む)なら、自分のPP最大値を+1する。
覚醒 状態なら、自分のターン終了時、自分のリーダーを3回復。
SV_NE_風の軍神・グリームニル_0_進化前風の軍神・グリームニル
フォロワー(神々の騒嵐)
守護
ファンファーレ エンハンス 10; 相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。これを4回行う。

中でも群を抜いて強烈だったのがライトニングブラストのエンハンス効果で、強力すぎたために現在は効果自体が削除されていますが、このカードがエンハンス能力を持って生まれた背景には“おそらく”開発内部にも横並びに対する何がしかの意識があったのだろうと僕は推察しています。

SV_D_ライトニングブラストライトニングブラスト
スペル(神々の騒嵐)
相手のフォロワー1体か相手のアミュレット1つを消滅させる。

どうなる“ワンダーランド・ドリームズ”

…とまあ、僕としては“神々の騒嵐”は“横並びが強いというゲーム性を踏襲しつつ、何らかの対抗手段、その落としどころを模索している環境だったのかなあ、という印象を受けました……というお話なんですが、そうなると気になるのは新弾の“ワンダーランド・ドリームズ”です。

模索した結果は少なからず反映されるでしょうし、方程式を変えるということはゲーム性も一変することにつながります。すでに発表されているカードを見るに、“変わり種”のような効果を持つものも多く見受けられますし、これらがどんな環境をもたらすのか、或いは何も変わらないのか。

どちらにせよ、リリースが楽しみですね。

 

今回はこのへんで締めたいと思いますが、じつはリリースまでにもう1回更新あるんですよ。来週どうすっかまったくのノープランですが、いい加減文字を書き連ねるのに飽きてきたのでまた来週お会いしましょう。

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ジャンルカードゲーム
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