『OPUS』の新作も!切なくも美しい世界観のアプリに期待大【東京インディーフェス】

2017-05-13 21:10 投稿

キラリと光るセンスに脱帽!

2017年5月14日に秋葉原で開催されるインディーゲームのイベント“東京インディーフェス2017”。本日13日は、それに先駆けて、ビジネス関係者向けに会場がオープンし、出展ブースがお披露目となった。

今回ひととおり会場を見回ってみて、著者が個人的に気になった、2本のスマホ向けのインディーゲームを紹介しよう。どちらも独特の世界観にグッと来た作品である。

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あえて2色での表現で勝負した、“水の世界”が魅力。
『From_.』

会場でひときわ目を引く、こちらの黒い幕で囲まれたスペース。まるでそこだけべつの部屋があるかのようだ。

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▲“プレイ中”と書いてある。どうやら中でゲームをプレイできるようだが?

この暗所は、「世界観に浸ってほしい」との開発者の希望で設置された、『From_.(フロム)』というタイトルのゲームプレイ用のブースだという。この時点で世界観へのこだわりが感じ取れる。

中に入ってプレイすると、ゲームのBGMが、体に響くように伝わってきた。

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▲さっそく入ってみた。聞こえるBGMは水の音のような……これはいったい?

肝心のゲームはというと、これがまためちゃくちゃオシャレなのだ!

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本作は、アドベンチャーゲームに分類される。画面の中のキャラを動かし、フラグを回収しながらストーリーを進めるというもの。

黒を背景に青1色で構成されるドット絵は、なつかしい感じもありながら、昔のドッド絵ともまたちがう美しさもある。かと思えば、なんだか少し物悲しいような感じもするのだ。

本作の世界観は、すべてが水に囲まれた“水の国”が舞台なのだとか。そこに住む郵便屋が、舟を使って人々に届ける “手紙” が恋人や家族たちをつないでいくという物語だ。

どうやら暗所で聞いた水の音は、この“水の国”の世界観を表現したようだ。

スト―リーも、哀愁のある、このデザインの雰囲気と共通するところがあるようで、切ない物語を体験できるかも?

どんな雰囲気のゲームなのかを知るには、今回のインディーフェスに合わせてPVが公開されたので、そちらを見てみるといいだろう。

▼優しく美しい音楽にも注目!PV公開

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▲本作の開発者である仲島瀬里奈氏はなんと女性。女性ならではのセンスが散りばめられていそうだ。

こちらのタイトル、『From_.』は、iPhone、AndroidおよびPCに対応予定。

配信時期や価格は現在は未定だが、価格にかんしては有料を予定しているという。

宇宙と“いのち”をテーマにした深く独特な世界観
『OPUS 魂の架け橋』

続いて紹介するのは、1年半前に配信されたファンタジーアドベンチャーゲーム『OPUS 地球計画』に続く第2弾のタイトルである『OPUS 魂の架け橋』だ。

第1弾の『OPUS 地球計画』は、ファミ通Appでも紹介したのだが、覚えているだろうか?

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【新作】失われた蒼き星“地球”を探しに銀河の海へ……『OPUS 地球計画』

天体から姿を消してしまった地球を探しにいくという、壮大なテーマで話題を呼んだ前作。

新作となる『OPUS 魂の架け橋』は『OPUS 地球計画』の話とリンクしているが、始めてプレイする人であっても楽しめる内容となっていると言う。

《STORY》
銀河信仰に支えられた時代、人類は星の高さにあこがれ、宇宙の果てにある故郷へと、霊魂を搭載したロケットを打ち上げた。

『OPUS 魂の架け橋』は大震災後の物語。

孤独に置かれた少年と少女は、終末後の世界で先人たちに代わり“宇宙葬”を行う。死やすべての絶望を飲みこみ、終わりの日に亡くなった霊魂たちに安息を与えるために、彼らは決意した。

力不足かもしれないが、の声に答え“宇宙葬”を完遂させることを。

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ストーリーを見る限り、ファンタジーでありながら、“故郷”や“いのち”という、深いテーマが隠されているようだ。

そしてゲームはというと、グラフィックをはじめ、かなりアーティスティックになっているという印象を受けた。

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ストーリーが進んでいくマップは、白い状態のマップ上をキャラクターをスワイプで移動させていくと、そこにどんどんマップの情報が描かれていく。

ほかの真上からの俯瞰視点のRPGに比べると、本作のこの状態のキャラクターは、かなり小さく、どんな姿をしているのかを把握することができない点が斬新だ。

この豆粒のようなキャラをマップ上で動かすと、たまに障害物に引っかかってしまうこともあったが、それもまた見えないものを探っていく感覚で楽しい。

フラグのポイントに行くと、キャラクターの会話が始まり、ストーリーが展開するようになっている。

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▲ヨハンに何かを訴える霊魂たち。どんな真相が待っているのだろうじか・

会場では、スマホ版でさいしょの部分をプレイすることができ、進んだデータのほうはPCで触ることができた。

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▲物語を進めるうえで、何かトリガーのようなものもあるようだが…?

こちらも、美しくもディストピアな世界観に、惹かれる作品だ!

現在『OPUS 魂の架け橋』は、今夏を目指して開発中とのこと。もちろん前作と同じように日本語にも対応予定とのこと。いまからリリースが楽しみだ!

今回のフェスは、5月14日に秋葉原のUDXで開催される。当日券も購入することができるので、気になった方は公式サイトを確認してみよう。

⇒東京インディーフェス2017公式サイト

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