『Ingress』約1ヵ月半におよんだ世界規模の戦いと気になるウワサの真相を開発陣に聞く

2017-04-17 20:18 投稿

1ヵ月半で結んだリンクの総数は地球16週分!! 人生を変える『Ingress』の魅力

『Ingress』や『ポケモンGO』を配信するナイアンティックの川島優志氏(アジア統括本部長、文中は川島)と須賀健人氏(アジア統括マーケティングマネージャー、文中は須賀)へのインタビュー。

両タイトルの今後の展望を聞いた前回の記事

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に続き、今回は『Ingress』をお題に、2月11日から3月25日という長期間に渡って開催された大規模なイベント、バレンタインデーに合わせて行われた企画のほか、4月12日から新展開を迎えたポータルリコンと呼ばれるシステム、それをきっかけにウワサされている実績メダルの行方について語ってもらった。

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▲川島氏(左)と須賀氏(右)。

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記事の見どころ
●プレイヤーが行うポータル審査システムが拡大
●ポータルリコンに合わせてSeerメダルのカウントが再開?
●IngressValentine企画の寄せられた
●約1ヵ月半に渡って行われたFate Of The13と呼ばれた戦いを終えて

プレイヤーが行うポータル審査システムが拡大

──これまで開発陣が行っていたポータル審査を、特定の条件を満たした一部地域のプレイヤーにその権限を共有するポータルリコン(Portal Recon)というシステム。これまで試験運用されていきた当システムが、4月12日から基準が変更され、日本全国のレベル15、16(レベル16が最高)のプレイヤーが利用できるようになりました。

川島 はい、招待状が届いた方から順次参加していただけるよう拡大しましたが現状もβ段階なんです。

──今回、レベル15のプレイヤーまでと1段階引き下げましたが、今後さらに低レベル帯のプレイヤーを対象にする可能性もあるのでしょうか?

川島 我々としてはより多くの方に参加していただきたいと思っております。しかし、その一方で『Ingress』とは、ポータルとは何なのかを理解していただけていることが重要なので、当初は最大レベルである16のプレイヤーを対象していたんです。レベルに関係なくご理解いただけいる方も多いと思いますが、レベルをひとつの基準にすることを現在は考えているので、どこまで引き下げていくかは今後の課題ですね。ちなみにこれは4月11日段階での話ですが、ポータルリコンへの参加基準を決める試験をパスして、さらにひとつ以上レビュー(審査)を行った方の数は世界全体で3671人。各自が1件レビューを行い、それが集まって申請されたものが正しいと審査されて、はじめてポータルがライブ(誕生)するのですが、そのレビュー件数がトータル1147900件。実際にライブした数は8863という結果になっています。

──『Ingress』のポータル情報が『ポケモンGO』のポケストップやジムに反映されてますよね。今後、ポータルリコンの審査が拡大することで後者にも反映されるのでしょうか?

川島 現状はβ段階ですが、うまく進んでいけばいずれ何かしらの影響をもたらすと考えています。ちなみに私が着ているTシャツは、ポータルリコンで上位の成績を残した全世界トップ20人の方にお贈りしたものなんですよ。その中でもいちばんレビューを行った方は7000件以上でしたね。その20人中で半分近くの方が日本人だったと思います。

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▲ポータルにふさわしいものを正しく申請されているか、「ひとりの判断ではなく全国のポータルリコン参加者が互いに審査することでゲーム盤が広がっていく」と川島氏。ちなみに、同氏の着ているTシャツが全国で20名しか持っていない貴重なアイテム、仮に著者がゲットしたら額に入れて飾りたいレベルだ。

ポータルリコンに合わせてSeerメダルのカウントが再開?

──プレイヤーがポータルにしてほしいと申請したスポットがライブすることでカウントされるSeerメダル(実績メダル)。ポータルリコンに合わせてそのカウントも再開していると一部で話題になっています。その真相と詳細をズバリお聞かせください。

川島 まず、現在もSeerメダルは休止されていて、今後復活するかも未定のままなんですが、違ったカタチでお届けできるかなと考えてはいます。休止状態にある以前のSeerメダルは、それ欲しさにポータルにふさわしくないものが多く申請されてきた経緯があり、それが当時我々の審査速度を低下させる原因になっていました。まずはその問題を解決することが重要だと考えています。で、カウントが再開しているかの有無はちょっと確認させてください。ちなみに、内部的には皆さんが申請したものがライブしたかどうかはデータベースに残っていますが、仮にSeerメダルが復活してもそれを基準にするのかはわからないですね。

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▲Seerメダルのカウントが再開しているのかどうか、その詳細は別途ご報告します!!

IngressValentine企画の寄せられた

──今年のバレンタインデーに合わせて『Ingress』にまつわる思い出を“#IngressValentine”のハッシュタグを付けて投稿する企画が行われました。その中でベストコメントには贈り物がと書かれていたのですが、実際にどのようなものが贈られたのでしょうか、印象深かったエピソードを合わせて教えてください。

川島 お贈りしたものはロードアウトカード(アイテムコード)のようなちょっとしたものです。印象深かったものはたくさんありますね、とくにハイレベルのプレイヤーになるとその3割くらいが『Ingress』を通じて異性の方とお付き合い、またはご結婚されているので、そうした投稿があったのはもちろん、仲間どうしでイベントに参加したときの写真や出来事をまとめたものなどもありました。たとえば、海外の方ですがふたりが出会ってから『Ingress』を通じて経験してきた思い出の写真をまとめた動画は印象的でしたね。

──2015年に東北で開催されたXMアノマリーの会場でプロポーズされた方がいまでも忘れられないですね。その後、どうしているのかたまに考えちゃいます。

川島 あのおふたりは印象的でしたよね! ちなみに、最近もGoogleプラスで祝辞のメッセージをくださいと連絡があり、お贈りすることがありました。すべてにお応えできるわけではないですが、気付ける範囲で対応させていただいています。

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▲カップルで仲よく写る写真、イベントを戦った仲間どうしの集合写真のほか、当イベントをきっかけに結婚したことを事後報告する方など、数多くの投稿が寄せられた。

約1ヵ月半に渡って行われたFate Of The13と呼ばれた戦いを終えて

──世界各地に出現した合計91個のシャードと呼ばれる物体を、ふたつの陣営がポータル間を結び、ゴールに設定されたポータルに導く全世界規模で開催されたFate Of The13という大規模戦(通称シャード戦or玉転がし)。結果はエンライテンドの圧勝で終了しました。これは時期XMアノマリーのストーリーに大きな影響を与えると思います。

川島 結果だけ見るとそうですが、皆さんが戦った1ヵ月半の裏には双方激しい戦いがありました。日本では新潟の対象ポータルにエンライテンドがロシアからゴールさせた瞬間を、私はアメリカからリアルタイムで見守っていたんですが、直前までの攻防とその隙を突くように間髪入れずに決めてきたあの駆け引きはとても興奮しましたね。また、その後、東京の日比谷公園に出現したゴールに対してレジスタンスが守りきった紙一重の戦いもすばらしかったですし、奈良から福岡までを結んでシャードを通したレジスタンスも印象深かったですね。

──そもそも、東京のあんな場所にゴールが出現したとき、その近くまでシャードを運ぶこと自体難しいと思っていたら眼前まで迫っていましたからね。

川島 そうですよね、ポータルが密集する東京においてまさかあそこまで迫ることができるなんて思いもしませんでした。おそらく後数メートルのリンクでしたよね。

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▲左がFate Of The13開催中の新潟に出現したターゲットポータル(ゴール)、右が日比谷公園に出現したもの。簡単にいえば、青や緑の線(リンク)を使ってシャードを移動させ、対象ポータルにゴールするイメージだ。

──開催期間が長かったこと、全世界を使った攻防だったこともあり、すべての流れを追いきれなかった。多くのユーザーが可能な限りまとめてくれてはいますが、全部で91個あったシャードがどんなルートを移動したのか、どんな攻防があったのかを詳しく知りたいですね。

川島 今回のシャード戦はまさに陣取り以外の楽しみかたですが、やはりルールとして説明しきれていない部分もあります。いずれ、この戦いで何が起こっていたのか詳しくお話ししたいですね。また、今後の展開を考えたとき、エンライテンドはストーリー上のほぼすべてのキャラクターに対して去就を決めることになりますが、それがどんな影響を与えるのかは我々も見当がつかない状態なので、そこはぜひ楽しみに待っていてください。

──ずばり、時期XMアノマリーに大きな影響を与えるわけですよね?

須賀 えっとそちらについては、別途お話ししますので!!

──期待しています! ちなみに、今回のシャード戦で双方が結んだリンクの総距離は?

川島 合わせて64万キロ、つまり地球16週分に値する距離です。また、その内訳ですがエンライテンドが37万キロ、レジスタンスが27万キロを動かしたことになりますね。

──地球16週とは驚きですね! 今回のシャード戦はフェイズを経て13、10、6と段階的に減っていったターゲットポータルに対して、シャードは21、35、35と増加。結果、85個のシャードがゴールしたわけですが、これは想定していた以上の成果だったのでしょうか?

川島 もちろん想定していた以上の結果でした! ゴールという結果もですが、約1ヵ月に及んだプロセスのすべてが我々の予想を大きく上回るものだったんです。これが『Ingress』のおもしろいところであり、全世界で行われたことすべてが紛れもなく現実というところもすばらしいですよね!!

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▲『Ingress』におけるすべての事例はプレイヤーの行動によって決まり、誰もがそれに関わることができる。どんな結果になるかは開発陣にも予測がつかずドキドキすると川島氏と須賀氏。

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『Ingress』のXMアノマリーではおなじみ、ゲーム内で役立つアイテムが詰まったロードアウトカード(8枚1パック)セットを5つ。さらに、本作のプロローグを中心に描いたコミック『Ingress-ORIGINS-』(ジョン・ハンケ氏、川島、須賀氏を始めとするスタッフのサイン入り)を3冊、抽選で計8名様にプレゼントします。ご希望の方は、下記応募フォームよりご応募ください。(※応募締切:2017年4月30日23時59分まで)

【応募はこちら】

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P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら

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Ingress(イングレス)

ジャンル
オンライン位置情報ゲーム
メーカー
Niantic, Inc.
配信日
配信中
価格
無料(ゲーム内課金あり)
対応機種
iOS / Android

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