『Ingress』と『ポケモンGO』今後の展望についてナイアンティックのキーパーソンを直撃

2017-04-21 20:50 投稿

『Ingress』&『ポケモンGO』に動きあり!?

スマホ向けの位置情報ゲームとして絶対的な地位を確立している『Ingress』と『ポケモンGO』。両タイトルを提供するナイアンティックは、AR(拡張現実)を生かして人々を外の世界へと導くことをテーマに、これまでさまざまなチャレンジを成功させてきた。

そして、2017年。同社はさらなる飛躍を迎えようとしている。

本記事では、そのキーパソンである川島優志氏(アジア統括本部長、文中は川島)と須賀健人氏(アジア統括マーケティングマネージャー、文中は須賀)のふたりに、両タイトルや同社の今後の展望を直撃。プレイヤーたちのあいだでは“『Ingress』2.0”とも呼ばれ注目されている、次期アップデートについても語ってもらった。

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▲『ポケモンGO』の起動画面でもおなじみナイアンティックのロゴをバックに、川島氏(左)と須賀氏(右)。
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▲ちなみに今回のインタビューはナイアンティックの新オフィスで実施。同社ロゴをイメージした花束やモンスターボール型の花束など、たくさんの花が飾られていたぞ。

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記事の見どころ
●待望の『Ingress』次期アップデートを語る
●XMアノマリーではないさらなる仕掛けに期待
●『ポケモンGO』ウワサのアレも近々楽しめる!?

待望の『Ingress』次期アップデートを語る

──『Ingress』では、先日のエイプリルフールに合わせて超ハードモードのグリフハック(ポータルからアイテムを入手する際、指定される記号を入力することでその数が増すアクション)のネタなどが投稿されました。きっと多くのプレイヤーが新機能を期待していると思いますが、今後実装予定のものがあればぜひ教えてください。

川島 そのエイプリルフールの投稿は私も見ました。皆さんよく考えるなと驚かされるものばかりでしたね。グリフハックに関していえば、すでに追加実装したハードモードも、我々はこんな難しいものを入力できるのかと不安でした。しかし、そんな懸念を上回るどころか、もっと早く、もっと難しくと要望が寄せられる。どこまでハードにしていいものなのか、こちらも悩んでしまうくらいなんですよね。

──まずは『Ingress』の次期アップデートですね?

川島 はい、年内にはお届けできるよう現在進行中です。ちなみに、これがそのコンセプトアートで、スクリーンショットに近いものなんですがご覧ください。あ、撮影はNGでお願いしますね。

──ではひとりごとで……っと。ずいぶん変わるんですね。XMが溢れ出ている中央の発光体はポータルかな。その下の大きなボタンにはハックの文字、その上にポータルキー、何か記号を描いたアイコンなど全部で3つのボタン、肉球のようなレイアウトですね。

川島 これはあくまでもイメージで、完成版では変わるかもしれません。

──『ポケモンGO』から入る人、両方プレイする人の多くは『Ingress』でも片手操作をと要望する声が多いと思いますが、次期アップデートでそれも実装されるのでしょうか?

川島 そうですね、それを意識したカタチになると考えています。

──このアップデートは、既存のバージョンアップなのか、それとも新たな変化が生まれるものなのでしょうか?

川島 そこはお答えできませんが、抜本的に何かが変わるというよりは、いまある『Ingress』の延長線上にあるものと考えていただけるといいかと思います。

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▲たった1枚の画像データだったが、そこに詰め込まれていたのは思い描いていたイメージとはまったく違う大革命だった。

XMアノマリーではないさらなる仕掛けに期待

──春には次期XMアノマリーがあるかもというウワサが囁かれていましたが、まもなくゴールデンウィークという季節になってしまいました。ズバリ次回の開催予定を教えてください。

川島 はい、これは健人、何かあるかな?(笑)

須賀 えっ!? あ、そうですね、XMアノマリーという言葉では括りきれない何かをがんばって考えているところです。

(一同爆笑)

──それ、期待値上がっちゃいますよ。ちなみに、西日本or東日本などざっくりでもいいので開催地のヒントを!!

須賀 そうですねぇ、いままでの戦いやXMアノマリーを含め、これまでと違ったカタチと規模で楽しんでもらえるイベントを企画中です。

川島 今度、アメリカで開催されるキャンプイベントがあるんですが、GORUCKが始まったときのような、これまでのXMアノマリーとは違う新しい体験を今年の夏にお届けできるよう進めていますので、ぜひご期待ください!!

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▲こちらは2016年7月に東京で開催されたXMアノマリー後の集合写真。数千人規模のプレイヤーが都内各所で激しい陣取りで火花をちらした。

『ポケモンGO』ウワサのアレも近々楽しめる!?

──先日、海外で行われたイベントでジョン・ハンケ氏が語っていた伝説のポケモン、交換機能や多人数バトルに関する話題ですが、これらはいつごろ実装されるのでしょうか?

川島 『ポケモンGO』のPVには、ミュウツーを取り合うシーンを含め、交換やバトルに関するイメージが含まれていましたよね。

▲世界が震撼した『ポケモンGO』のPV。

あの映像にあるものを実現させないとウソになってしまいますので、そのあたりは順次実装予定ということでお願いします。

──これは個人的な要望ですが、近くにいるポケモンを探すうえでの目安になるものがほしいですね。すぐ傍、少し歩くと、遠くに、など3段階ほどのメッセージでざっくりでも距離を予測できる機能とか。

須賀 これは各国のいろいろな状況に合わせてサービスを提供していくことが大切なので、その部分に関しては日本に合った環境を考慮して機能の導入を考えていきたいですね。

──あともうひとつ、最近導入された進化アイテムですが、これをどのポケモンに使うのかわかりにくいですよね。今後も増えていくと思いますので、アイテムから逆引きするような感覚で絞りこめるようにはなりませんか?

須賀 たしかにあれは、パッと見てもわかりにくんですよね。調べてみないとわからないのもよさといえばそうなんですが。

川島 そうですよね、これも持ち帰っておきます!

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▲インタビューのたびにガマンできず要望を伝えちゃう著者に対して、いつもしっかり受け止めてくれる川島氏と須賀氏に感謝です。

──それでは最後に、今年4年目を迎える『Ingres』。そして、2度目の夏を迎える『ポケモンGO』。ナイアンティックにとって新しいチャレンジの年になると思いますが、今後の展望と意気込みをお願いします。

川島 まず、『ポケモンGO』はこれからたくさんの機能が追加されていきます。『Ingress』に関しても年内に次期アップデートのリリースがあります。この発表に合わせてさまざまな展開をお伝えできると思いますので、こちらも合わせて楽しみにしていてください。そしてもうひとつ、ナイアンティックがARを始めとするいろいろなことに注力していきたいとも考えています。もしかすると新しい何かを発表できるかもしれません。いろいろな可能性に向けて動いていますので、今後も期待していてください。

──『Ingress』でもなく『ポケモンGO』でもない、新しいARがあるかもしれないと?

川島 かもしれません!

須賀 我々はプラットフォームの会社なので、いろいろなチャレンジをしていきます。考えられる可能性に向かって進んでいきますのでお楽しみに、ということですね!!

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▲インタビュー終了後も話は止まらず、気づけば1時間半近くが経過。お忙しい中、いつもありがとうございます!!

なお、本インタビューでは、ほかに『Ingress』をより気楽に楽しむための遊びかたや、世界規模で行われたシャード戦“Fate Of The13”についてなども語ってもらった。後日これらも掲載予定なのでお楽しみに!

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ナイアンティックからのプレゼント!!

『Ingress』のXMアノマリーではおなじみ、ゲーム内で役立つアイテムが詰まったロードアウトカード(8枚1パック)セットを5つ。さらに、本作のプロローグを中心に描いたコミック『Ingress-ORIGINS-』(ジョン・ハンケ氏、川島、須賀氏を始めとするスタッフのサイン入り)を3冊、抽選で計8名様にプレゼントします。ご希望の方は、下記応募フォームよりご応募ください。(※応募締切:2017年4月30日23時59分まで)

【応募はこちら】

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P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら

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Ingress(イングレス)

ジャンル
オンライン位置情報ゲーム
メーカー
Niantic, Inc.
配信日
配信中
価格
無料(ゲーム内課金あり)
対応機種
iOS/Android

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