【VRレビュー】3億DLを達成した『フルーツニンジャ』がVRに！ 二刀流で気持ちよく暴れ回ろう

スマホアプリ黎明期の雄がVRに

今日から始まるVRレビュー！　その記念すべき1本目は、かつてスマホアプリでも人気を博した『フルーツニンジャ（Fruit Ninja）』のVR版。名前はそのまま『フルーツニンジャVR（Fruit Ninja VR）』だ。

まず、スマホ時代の『フルーツニンジャ』を知らない人のために軽く解説を挟んでおこう。『フルーツニンジャ』とは、ポンポン飛んでくるフルーツを、フリック操作でバッサバッサと切り捨てるだけのシンプルゲーム。

スマホ黎明期であった当時は、いまのようなガチャシステムを使ったゲームなどは少なく、このような謎の中毒性を持ったシンプルゲームが流行の主体だった。どれくらい流行をしたのかというと、なんと驚きの3億ダウンロード。世界的なヒットを飛ばした名作なのだ！

VRならではの楽しさが味わえる

さて、『フルーツニンジャ VR』は、その『フルーツニンジャ』をそのままVRに落とし込んだもの。異なっているのは操作方法と、モードが追加されている点だ。

操作は、両手に持ったハンドコントローラを剣に見立て、ひたすらそれを振るだけ！　とは言っても、VR空間で飛んでくるフルーツをちゃんと切るには、しっかりと狙いを定めなくてはならないのはもちろん、間合いにも気をつける必要がある。

平面空間で遊ぶアプリでは味わえない、この間合いの要素がおもしろい！　とはいえ、単純に間合いをしっかりと見定めて剣をブンブン振り回せばいいだけなので、これにより難易度がガラリと変わるということはない。

この操作で大きく変わる点、それは体力の消耗度合だ。羞恥心があったり、冷静でいられているうちは、スマートにサッサッと振るくらいで済むので、さほど疲れはしないが、興奮してくると、気づかぬうちにコントローラをブンブン振り回していて、意外と疲れることに。

ただ、VRゲームならではの没入感から得られるこの疲労感こそが、まさに本作の醍醐味だと言えるだろう。

既存のモードにVRならではのモードが追加

本作に用意されているモードは下記の4つ。

●アーケードモード：限られた時間内でフルーツを切るスコアを競う
●クラシックモード：ミスなくどれだけのフルーツを切れるかを競う
（※フルーツを切り漏らすか、爆弾を切ってしまうとミス）
●ゼンモード：ただひたすら無心にフルーツを切る
●サバイバルモード：上空のマシンから落ちてくるフルーツを、ミスなくどれだけ切れるかを競う

4つ目の“サバイバルモード”が、本作で新たに追加されたVRならではのモード。基本ルールはクラシックモードと同じなのだが、フルーツの出かたに特徴がある。通常ならば下から飛び出してくるフルーツが、サバイバルモードでは、空を飛ぶ謎のマシンから射出されるようになるのだ。

これを漏らすことなく、どれだけ切り続けられるかを競うのが、サバイバルモードとなる。たったそれだけの違いではあるものの、マシンはあっちへフラフラこっちへフラフラとプレイヤーの周囲をグルグル回ったりするので、けっこう忙しい。

往年の名作に、VRならではの体験を盛り込んだ『フルーツニンジャVR』の中毒性は健在。「黙々とスコアアタックをするのが好き」という人や「シンプルなゲームをついつい遊んでしまう」という人は、どっぷりハマってしまうだろう。

とにかくシンプルなゲームなので、値段相応に遊び尽くせるかどうかはその人次第。自分がどういったタイプのユーザーなのか、このゲームのターゲットに合っているのかなどを考えてから、購入するといいぞ。

『Fruit Ninja VR』をダウンロードする（※別途Steamの会員登録が必要）

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