『Ingress』“ミッションデイ東京”はまさかの結末!? 悲しくも収穫のあったドキドキリポート
2016-08-09 12:05 投稿
ミッションデイ東京で都内巡礼!!
『Ingress』のXMアノマリー:“イージスノヴァ”の最終決戦が東京で開催された翌日、2016年7月17日。特定のポータルを巡るミッションデイに参加したライターの深津庵とイラストレーターのあしたづひむ(カメラアシスタント)によるリポート記事。
後編となる本記事では、3つ目のミッションから最後まで、ふたりが経験したことをありのままリポート! 悲しくも収穫のあった結末とは……!?
MDTB06カテドラル大聖堂から音羽パークロードへ
このミッション最初のポータル、関口芭蕉庵は新江戸川公園の裏手、道に沿っていけば辿り着ける。本来ならそれだけでいいのだけど、せっかくここまで来たのだから公園を覗いてみよう、そんなノリで入ってみたら想像の何倍も立派、最高の避暑地だった。
ここは、細川家下屋敷の庭園跡地をそのまま公園にした池泉回遊式庭園。湧き水を利用した“鑓り水(やりみず)”という手法で水の流れを作り、土地柄の起伏を活かし配置された岩場や広大な芝生や野草の数々はじつにすばらしい。
さらに、公園の奥に進むと永青文庫という美術館がある。ここは旧熊本藩主細川家伝来の美術品や歴史資料などの展示あり、いまも研究が行われている場所。10月9日までは国宝“太刀 銘 豊後国行平作”や、国宝“刀 金象嵌銘 光忠 光徳(花押)生駒讃岐守所持”などの名刀、忠興ゆかりの武器武具のほか、多彩な刀装具の工芸を見ることができるので、興味のあるかたは期間中に訪れてほしい。
予想以上に見どころ満載の新江戸川公園を抜け、本ミッション最初のポータル関口芭蕉庵をハック。その横にあるエージェント泣かせの急な階段を上がり、カテドラル大聖堂や聖園幼稚園をハックしながら坂道を下っていけば、ゴールの関口台公園まで後わずかだ。
お茶でひと息
聖園幼稚園から関口台公園のあるポータルまでは一直線。「ふたつのポータルをリンクで結んで走りたくなる、じつに見事な坂である」とかなんとか、全力で女の子が走る某番組のナレーションをマネしながら下っていくと、遥か遠くに両手を振っている男性の姿が……。
何度も振り返っては後方を確認するがいるのはあしたづだけ。どうやら俺らを呼んでいるようだ。「もしかして地元の方に迷惑かけちゃってた?」っとドキドキしながら進んでみると、そこにいたのはこのミッションを作成してくれた“ぶんきょういんぐれす”の皆さんだった。
ぶんきょういんぐれすの皆さんは、伊藤園が提供してくれたお茶をゴールポイントで配布していたのだ。それをいただきながらたくさんのエージェントが休憩。そこはレジスタンスだ、エンライテンドだと敵味方を意識したギスギスした空気はなく、互いが「おつかれさまでした!」と言える空間。
ふたりもお茶でのどの渇きを潤し、ひと息ついたところで、規定の3ミッションを終えたことを報告するため、新交通ゆりかもめに乗ってチェックインポイントである日本科学未来館を目指すことにした。
ときすでに遅しとはまさにこれ
チェックインポイントである日本科学未来館に到着したのは16時50分。ふたりの頭の中では締切10分前に駆け込んだつもりだった。しかし、これが間違いでじつは16時で終わっていたという最悪の展開。
そもそもミッションデイに登録する際、そのサイトにはチェックインは16時までと書かれていたのだけど、手続きを済ませた7月16日の深夜に送られてきたメールには17時とされていたため、そちらを鵜呑みにしてしまったのだ。
さらに、取材の都合もあってあえて日本科学未来館まで来たけど、チェックイン自体はメールでもできる。ゴールでお茶を飲んでいたのは15時半過ぎだったので、先に済ませておけば十分間に合っていたのである……。
ふたりはこのミッションデイを達成すれば該当メダルがシルバーになることもあって、当企画が発表されたときから絶対に参加しようと心待ちにしていた。
それが結果として叶わず、あきらめて帰ろうとしたそのとき、“海の灯まつり in お台場2016”のポスターに深津が気付く。
『Ingress』が与えてくれた結末
地上絵作成とランプの点灯に参加しませんか?
「おれらのミッションメダルを点灯してくれよ」
ちょっと毒を吐きながらも、この素敵なイベントに興味津々。そうさ、メールでチェックインしていたらこのイベントにも出会えなかったもんな。自分の脚でその地を歩き発見を楽しむ、それも『Ingress』の魅力なんだからこれはこれで正解。
落ちこむあしたづを連れ、最寄りのお台場海浜公園に行ってみると、浜辺一面の色とりどりな紙袋が!!
この紙袋ひとつひとつの固形燃料に一般の参加者たちが火を灯し、太陽が沈みだした19時を過ぎたころ、ふたりは幻想的な世界に包まれていた。
ミッションデイの結末は残念だったけど、わざわざお台場まで脚を運んだからこそ体験できたこの経験は一生の思い出。
陣取りゲームという面からみれば物騒に思われる『Ingress』だけど、いままで気づかなかった現実世界のさまざまなことに目を向けるきっかけを与えてくれるのも『Ingress』の魅力。ポータルは奪い合うだけのものじゃなく、そうした発見に導く道しるべでもあると深津は考えています。
XMアノマリー“イージスノヴァ”シリーズに参加した全世界のエージェント、今回の運営に関わったボランティアの方、両ファクションリーダー、ミッションディを担当された各地域の方々、そして『Ingress』を与えてくれたNIAの皆さんに心から感謝です。
来年はこのイベントに参加して光を灯してみたいな!!
→前編
▼XMアノマリーリポート
“イージスノヴァ東京”(前編)
“イージスノヴァ東京”(後編)
【Ingress記事まとめ】
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P.N.深津庵/あしたづひむ(カメラアシスタント)
※深津庵のTwitterはこちら
Ingress(イングレス)
- ジャンル
- オンライン位置情報ゲーム
- メーカー
- Niantic, Inc.
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(ゲーム内課金あり)
- 対応機種
- iOS/Android
- コピーライト
- (C) Niantic, Inc.
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