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【ファミ通AppでLINEスタンプを作ろう】売れるスタンプ制作の裏側を聞く

2016-07-30 09:00 投稿

LINEクリエイターズスタンプを制作せよ!

ファミ通Appのムックの誌面で、編集部員(ただしみんなが知っているような動画に出ている有名人ではなく、地味に本を作っているメンバー)がみずから体を張る企画“ファミAppキング”というコーナーをご存じだろうか? 編集部員が自分の裁量で制作できるということもあり、いつもギリギリまで動かないため、進行が遅れることで有名だ。よっていつも部内からきびしい目を向けられる、知る人ぞ知る問題のコーナーなのである。

2016年4月某日。このときも、ファミ通App NO.028 Androidを作るにあたり、まだこのページで何をやるか決まっていなかった。しかし校了は2日後に迫っていた……。どうする!?

そこで登場したのは、ファミ通Appの有名人ではない編集部員のひとり、“百人乗っても稲葉”。王様に変装したり、あるときは“いなっしー”という著作権ギリギリの変装をさせられる稲葉は、こんな変装も、進行がギリギリなのもお手ものだ。

……とまあ、さも救世主登場のような紹介をしたが、彼こそが、この問題のページの担当編集、つまり戦犯なのである。

いなっしー(マスコットフォーム)inaba
三番町番長(ヤンキーフォーム)ファミ通の王様(キングフォーム)
▲編集部の中には彼のことを、「もう37才になるというのに、こんな恰好して恥ずかしくないのだろうか」と思っているメンバーもいるようだが……。

「あんたどうすんのよこのページ! とりあえず、なんかおもしろいことしてよ」と着替えさせられる稲葉。命令したのは、名前すらまともに明かされていないが、編集部の中では誰よりも存在感を放つ女性デザイナー。今回の企画の裏には、このふたりの秘めたるやりとりがあったのだ。

~着替えた稲葉~

いなば

女性デザイナー「なんかおもしろくないね。ま、あんたって、書く記事はおもしろい風だけど、人間としてはもともとおもしろくないもんね

稲葉「失敬な! で、着替えたところで何するの? そろそろ決めないとページが落ちるよ」

女性デザイナー「いつもギリギリまで動かないあんたが悪いんでしょ! そうだ、ファミ通AppでLINEスタンプ作ろうよ! その恰好、キャプテンっぽいし、“キャプテン・スタンプ”でいいじゃん!  決まり!」

~そして紙面では~
稲葉「俺はキャプテン・スタンプだ! 突然だが、みんなにはLINEスタンプを作るべく集まってもらった」

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▲さも自分発信かのような企画に捻じ曲げた稲葉だが、裏にはじつは、女性デザイナーの陰謀があった。

女性デザイナー「校了は無事開けたけど、本になっちゃったし、この企画走り出さないと……

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LINEクリエイターズスタンプを制作せよ!

というわけで、完全なる思い付きで始まったこの企画を、じっさいに動かすべく立ちあがったファミ通Appのメンバーたち。第1弾として、まずはLINEスタンプについて右も左も分からない自分たちの知識不足を補うべく、人気LINEクリエイターズスタンプを制作するクリエイターに話を聞くことに成功した。こんなこともあろうかと、先日の取材で人脈を作っておいたのだ。

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アメイジングヒロト氏

▲アメイジングヒロト氏(文中はヒロト)。人気LINEクリエイターズスタンプである、『わかったような顔したうさぎ』、『あの時お世話になった亀でございます。』などを制作。

――さっそくですが、活動はいつごろから始められたんですか?

ヒロト 2014年にクリエイターズスタンプが始まってからすぐですね。もともとイラストを描くのが好きだったので、自分の作品を何かしらの形で世に出したいと思っていたのですが、なかなか機会がなくて……。だから、クリエイターズスタンプが発表されたときに、これはピッタリのチャンスだと思いました。

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▲シュールなウサギとカメのキャラクターで人気のスタンプ。

――“ウサギとカメ”はゆるっとしたテイストで描かれていますが、もともと描いていたキャラクターも、このテイストだったのですか?

ヒロト このキャラクターができあがったのはいまから1年前で、その前からいろいろと描いていました。最初のスタンプは、1日で作ろうと思って、あまり考えず作ったのですがまったく売れませんでした(笑)。“とのぐるめ”というキャラクターです。

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▲はじめは流行にはとらわれず、“いままで無かったもの”を作ってみたのだとか。“ご飯を誘うときに使えるもの”がコンセプト。

ヒロト つぎは白くてまんまるいウサギを出しました。“うさもっち”というキャラクターなのですが、これはそこそこ売れて、ランキングでいうと100位ぐらいまでいったので「これはイケるな!」と。それで、“うさもっち”をシリーズ化したんですよね。だけど、ウケを意識したものだったので、描いていてあまり楽しくないなあというのは感じていました。とはいえ白いキャラで、ウサギとかクマとか流行していたのも事実なので、その中でも、おもしろいものを描きたいと思って、いまの“ウサギとカメ”に行き着きました。

――白くてまんまるいキャラが流行したことはなんとなく覚えています。市場調査もけっこうされました?

ヒロト 人気のLINEスタンプを見て、そのときの流行を意識して作ったりはしますね。“うさもっち”を作っていたときに、トーク画面になじむような吹き出しが流行ったので、僕も吹き出し付きのものを出してみました。LINEスタンプの購買層は30代の女性が多く、また、女子校生はTwitterなどでの拡散力があるので、全体的に女性層に刺さるものを意識して作っています。

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▲トーク中に使うとよくなじむ、“うさもっち”の吹き出し付きのスタンプ。

ヒロト 奥さまたちは敬語のほうが使いやすいみたいで、そういう意見も主婦の知人からいただいたきました。それで“うさもっち”では、敬語のテキスト付きのスタンプも作ってみました。

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▲主婦層をターゲットにした、“うさもっち”に敬語のテキストを付けたスタンプ。

――イラストだけでなくテキストも大事そうですね。どんな言葉選びをしていますか?

ヒロト 基本は“ごめんなさい”や“ありがとう”やといった定番のあいさつで、なるべく、使いずらそうな言葉は排除しています。ターゲットに合わせて、そのターゲットがふだん、どんなスタンプを送るか、自分の友だちとかにリサーチしたりもしていますね。

――確かに、使う場面に困るセリフがついていることありますよね。使いたいんだけど、使いどころがないという……。

ヒロト そうなんです。文字がないほうがじつは使用率が高いんですよね。文字がついていると使いどころが絞られてしまうので。ただ、文字なしを40個作るとなると似たりよったりのスタンプばかりになってしまうので、文字付きのも入れます。そのときは、汎用性が高い言葉を選ぶようにしています。

僕の場合、基本のあいさつと文字なしをいくつかと、あとはキャラクターの特徴に合わせて、セリフを付けるようにしています。ウサギはおしゃべりで生意気で、余計なことまで言ってしまう。カメは悪態を吐くものの、ウサギに比べると少しクールなキャラ設定なので、そんなキャラクターらしいセリフをつけています。

――それもおもしろいセリフだけでなく、なるべく使いやすそうなものを、ということですよね?

ヒロト そうですね。ちなみに、クリエイターズスタンプのマイページで、自分の出したスタンプの使用頻度がわかるようになっているので、その結果を、次回のスタンプを作るときに生かしています。

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▲ウサギの中で使用頻度がいちばん高い“しぇす”は、“ありがとう”とも“よろしく”とも捉えることができるのを狙って作ったのだという。カメの中では、どこでも使える“デンデン”が人気。

――流行といえば、最近クリエイターズスタンプでも動くスタンプが、出せるようになったようなのですが、出される予定はありますか?

ヒロト 魅力的だとは思っているのですが、やはりガイドラインも静止スタンプより厳しくて、すぐに制作するのは難しいかなと思っています。

枚数も、ひとつのスタンプに付き、最低4枚という規定があるので、単純に描く物量が増えてしまうのでたいへんだというのがあります。もちろん、今後やりたいとは思っています!

――いまは1セットどのくらいで制作されているのですか?

ヒロト ネタ出しで1日、1週間で完成を目指している頻度です。仕事と両立させているので、仕事を終えて家に帰ってから 1日4個ぐらいずつ作るイメージですかね。

――ご自身もLINEスタンプを使っていらっしゃいますか?

ヒロト けっこう使っています。数ヵ月前にみたときは、500を越えていましたので(笑)。もちろん、自分が制作するための研究というのもありますが、じっさいに使ったりもします。

とくにスタンプクリエイターの中には、イベントなどで知り合った方も多いので、そういう方々からいただいたりすることもありますね。僕は“スタラボ”というスタンプクリエイターが集まるサークルのような団体に所属して活動しているのですが、意外とクリエイター同士は横のつながりも多いのです。

――皆さんでいっしょに作っているんですか?

ヒロト いまはまだ、制作は個人で、情報交換やイベントなどを行っているだけなのですが、いずれ“スタラボ”のみんなで共同でスタンプを作ったり出したりしたいと思っています。

LINEスタンプは、1セットの中にいろいろなテイストのイラストを入れることはできないので工夫が必要ですが、テイストを寄せていけばできないこともないのかな、と考えています。

“スタラボ”公式サイト

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▲実体験をもとにした役に立つ話ばかりで、今後LINEクリエイターズスタンプを作ろうとしているファミ通Appにとっては非常に勉強になったインタビューであった。 ちなみに、この取材の日、キャプテン・スタンプ(稲葉)は不在。完全に彼はこの企画を降りたと思われる。

――審査とかは苦労されました? 私たち“やらかし”そうなのでぜひそこらへんをお聞きしたいのですが……。

ヒロト だいたいひとつはリジェクトがくるような感じでした。頭に矢がささっているもの、刀がささっているものでしたね。こういった暴力的なものは通らないようです。あとは“死”をイメージさせるものもNGだったり。

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▲リジェクトされたスタンプの一例。

――暴力的なものは、流血をしてなくてもダメなのですね。

ヒロト 「ここがこう悪い」とは明確には教えてくれないので、あくまで戻ってきたものとガイドラインを照らし合わせて「ああ、これがダメだったのかな」と想像するしかないのですが。

――なるほど~勉強になりました! 最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。

ヒロト 僕の作品を楽しみに待ってくれているかたはぜひこれからも楽しみにしていてください。はじめて僕のことを知ったかたは、ぜひスタンプを見てみて、気に入ったらダンロードしてみてくださいね!

アメイジングヒロト公式Twitter
アメイジングヒロト“comico”ページ

――本日はありがとうございました! ……ところでヒロトさん。

ヒロト えっ!?

――ファミ通AppでLINEスタンプを作ろうと思っているのでいるのですが、アメイジングヒロトさん、作っていただけますか?

ヒロト ぜひ、喜んで!

――ええ!? いいんですか!? やったー! では金銭的なお話は、後ほど追って……(笑)

というわけで、最後は非常に強引な形で畳みかけたこの企画、今後の展開はどうなるのだろうか? 果たして我々はファミ通AppオリジナルLINEスタンプを作ることができるのだろうか?

続きはまた、随時ファミ通Appのムックの誌面や本サイトの記事で公開していく予定なので、気長に待っていてほしい! 企画倒れにならないことを我々も祈るばかりである。

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