ユービーアイのVRゲーム『スタートレック』で操舵手となった日本人クルー冒険記【E3 2016】
2016-06-17 11:32 投稿
『スタートレック』のVRゲーム
2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催中の世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2016”。
本記事ではユービーアイのVRゲーム『Star Trek: Bridge Crew(『スタートレック:ブリッジクルー』)の体験リポートをお届けする。
『スタートレック:ブリッジクルー』トレーラー
本作は、連合軍の宇宙船クルーとなって宇宙へとくり出すVRゲーム。タッチパネル操作やボイスチャット機能により、『スタートレック』の雰囲気を十二分に味わえるのが特徴だ。シリーズファンにとって、この上ない体験が待っている!
宇宙船クルーに与えられる役割
今回試遊できたのは、4人マルチプレイ。最初に各プレイヤーに、キャプテン、操舵手、エンジニア、参謀いずれかの役割が与えられる。
さて、皆さんはお気づきだろうか?
そう、このゲームはボイスチャットによるクルーとのコミュニケーションが必須なのだ。
当然、筆者も積極的にコミュニケーションをとりたいところだが、そこで問題となるのが英語力!
操作方法はある程度理解したものの、Oculus Touchを手にしてVRゴーグルを装着したら、そこはもうEnglishトークしか耳に入ってこない宇宙船の中。
感じたのは“孤独”。
こんなに仲間のクルーがいるのに、言葉の壁があるだけで孤独を感じるなんて……スピードラーニングをやっておけばよかったよ! 頑張ってキャプテンの言うこと聞くから、操舵手のオレを見捨てないでくれよな!
宇宙の果てで“操舵手”として生きる
一生懸命ワードを聞き取って、操作方法は理解(したつもり)。そして「Uh-huu」、「ok」と、わかったふりをしまくり……まあどうにかなるだろう。操舵手の役割は、宇宙船を正しく導くことなのだから!
操舵手の席からは窓を通して外の様子が一望でき、左右を見回したり後方を振り返れば、ほかのクルーの姿も見られる。
そして手元には、宇宙船の操作パネルがあり、これを操って宇宙船を導くことになる。
操作パネルの中央には宇宙空間を示すマップが表示。左側には速度調節の機能、右側には船首の方向を定める機能が備わっている。宇宙船の動きは、指定している方向に旋回しつつ、前進するイメージだと捉えてもらえば間違いないだろう。
操舵手の仕事を簡単にまとめると、
【1】パネル中央で目的の星を指定
【2】速度を上げて目的地へ向かう
【3】目的地からワープゾーンに突入
といったところ。
そう考えれば、容易いものだ。たまにキャプテンがオレの名を呼ぶが、「ok」、「yes」と適当に返しておいた。それがいまの自分にできる精一杯なのだ、ごめんよ。sorryだよ。
途中で敵襲を受けたが、それに対して操舵手ができることは逃げることくらい。正直、攻撃できないことにジレンマを感じたが、ここはきっと各クルーに割り当てられた役割を果たすことが重要なのだ(と解釈した)。
敵襲への対処は他のクルーに託し、操舵手は目的地を目指すぜ! まかせとけ!
目的地にたどり着き、ワープゾーンに船首の方向を合わせ、左手前にあるレバーを引き上げてブーストをかければ、ミッションクリアーとなる。それはわかっていたのだ。
だがうまくいかなかったのはなぜだろう?
じつは、キャプテンからいろいろ言われ続けてパニックに陥っていたのだ(笑)。
操舵手が操られるなんて、ミイラ取りがミイラになっちゃったってか!?
言葉の壁さえなければ、確実にもっと楽しめたはず……と、ゲーム終了後、英語力のない自分を責めたのであった。
プレイヤーがそれぞれ異なる役割を担い、責務を果たしながらミッションを遂行するゲーム性は、なかなか新しい。しかも座ったままでプレイするのは、VRゲームでは珍しいのではないだろうか。
『スタートレック』ファンはもちろん、作品を知らない人も、宇宙飛行シミュレーションとして楽しめるのは間違いない。
とりあえず自分は、駅前留学しようかな……。
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