【動画あり】試合中の乱闘も再現!?Oculus Touch対応のVRスポーツゲームが斬新すぎ【E3 2016】
2016-06-16 12:08 投稿
親父にもぶたれたことないのに!!
2016年6月14日~16日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催中の世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメン ト・エキスポ)2016”。
同イベントのOculusブースでは、Oculus Rift、Gear VR、そしてOculus Touchがプレイアブル出展されていた。本記事では、そんなOculusブースで体験したOculus Touch対応タイトル『VR SPORTS CHALLENGE(VRスポーツ チャレンジ)』のプレイリポートを紹介しよう。
■Oculusブースの様子
プレイヤーの移動がなくても、立派なスポーツとして成立
『VRスポーツ チャレンジ』は、VR上でさまざまなスポーツを体験できるVRゲーム。今回記者はアイスホッケーを体験したが、そのほかにも野球やアメリカンフットボール、バスケットボールなども楽しめるようだ。
本作は動きの活発なスポーツが題材ではあるが、基本的にプレイヤーはその場に立った状態のまま進行。そのためヘッドマウントディスプレイによる視点移動と、Oculus Touchによる手のアクションだけでゲームが成立する。
いくつかのVRゲームを遊んでみて感じたことだが、視点変更以外にコントローラなどでの移動が加わると、比較的VR酔いをしやすくなるような気がする。なので視点の移動だけで済むというのは、非常にありがたい(笑)。
▼まずはプレイ動画から
アイスホッケーのゲーム内では、Oculus Touchが手の役割を担う。ゲーム内では両手にグローブをはめ、右手にスティックを持った状態に。
試合中は、その場その場の状況によってプレイヤーの役割が変化。基本はゴールテンダー(=ゴールキーパー)となり、敵がシュートしてきたパック(丸いディスクみたいなやつ)をブロックする。一見簡単そうに見えるのだが、この”攻撃をブロックする”というのがなかなか難しい。
眼前で行われる素早いパスワーク。パックの位置を目で追いながら、肝を冷やしながらシュートが飛んでくる時を待ち続ける。そしてパックが飛んできた瞬間、的確な位置に手を差し出してブロックを行わねばならない。これにはSGGK並みの反射神経が求められるだろう(SGGKの意味は大人のお兄さんに聞いてみよう!)。
この肝を冷やしている瞬間に記者は気づいた。自分はすでに、このチームのゴールテンダーになっているのだ、と(笑)。
閑話休題
大げさな書き方をしたが、実際は腕の当たり判定が比較的広めに取られている。そのためおおよその位置まで腕を運べば、ほとんどの攻撃をブロックできた。
余談が続いたので、ゲームシステム紹介に戻ろう。敵の攻撃をブロックして味方にパックが渡ると、今度はこちらが攻撃するターン。ここでプレイヤーの役割がゴールテンダーからフィールドプレイヤーに変更となる。
フィールドプレイヤーになると、画面も専用の場面に変化。敵のゴールめがけて滑るプレイヤーの前に、味方からのパスが飛んでくる。あとはタイミングよくスティックを振ってシュート! 実際にOculus Touchを握った手で振り抜いているので、シュートをしている気分を身体でも味わえた。
また、ゴールが外れた後はリスタートも行われる。こちらも審判がパックを落としたタイミングに合わせてスティックを振り抜けばオーケー。失敗して相手にパックが渡ると、プレイヤーはまたゴールテンダーの位置へと戻る。
ゴールの前で守備→味方にパックが渡ったらオフェンスになってゴールを狙う→敵にパックが渡ったらまたゴールテンダーに、といったサイクルになっている。
場内乱闘、それはスポーツになくてはならないもの
ここからは『VRスポーツ チャレンジ』に搭載されていた一風変わったシステムを紹介しよう。野球やアメフトにも搭載されているのかは定かではないのだが、アイスホッケーでは試合中の乱闘もゲームに組み込まれていた。
敵にゴールを決められた直後、なぜか敵チームの選手が食ってかかってくる。どうやら「グローブを外せ」と言っているようだ。言われた通りにグローブを外す(Oculus Touchのトリガーを離す)と、何故か素手ゴロのタイマンがスタートする。
相手チームのファンキーボーイが自分に殴りかかってくるので、すかさずこちらも応戦。ジャブ、ジャブ、ストレートと、相手を殴ると、相手もこちらを殴り返してくる。
途中で「相手の肩を掴め!」という表示が出るので、それに合わせて右手で相手の肩を掴むと、そこからジャブの応酬をかけられるように。
最終的に自分の視界が真っ白になって倒れるか、相手を倒したら乱闘は終了。乱闘を終えると、何事もなかったかのように試合が再開された(笑)。
ちなみに記者の戦績は2戦2敗。このふがいない試合結果に、自身の軟弱さを悔やんだ。「デンプシロールが使えたら……」とすら思ったほどだ。だが、ふと冷静になってみたところ「これはボクシングゲームではない」という、至極当然の答えへとたどり着くのだった。
乱闘を組み込むという斬新さに目に行きがちだが、純粋なスポーツゲームとしての完成度も非常に高い本作。何より、人間の動きが過剰なスポーツというジャンルでありながら、まったく酔いを感じさせない部分は本当にすごい。(※あくまで記者の個人的であり、VR酔いは個人差があります)
Oculus Touchのポテンシャルの高さもさることながら、今後も本作のような遊び心溢れるVRゲームが増えることを心から願う。
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