Oculus RiftやHTC Viveと同等のスペックを誇るVRゴーグルが登場【E3 2016】
2016-06-15 14:03 投稿
ハイスペックながらお値段は控えめ!
世界最大のゲーム見本市E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ) 2016が、6月14日12時(アメリカ・ロサンゼルス現地時間)より開幕した。
ゲーミングデバイスを数多く排出する”Razer(レーザー)”のブース内にて、オープンソースVRプラットフォーム”OSVR”向けのVRヘッドマウントディスプレイ”HDK2(Hacker Dev Kitのバージョン2。つまり、まだ製品版ではない)”がプレイアブル出展されていた。
ここではブース内に出展されていたHDK2の紹介に加え、実際に本機を装着した感想などをリポートしていく。
そもそも”OSVR”って何?
公式では、OSVRをオープンソースのVRシステムと称している。ハードウェア、ソフトウェア、周辺機器までも含めた総合的なプラットフォームになっているようだ。
Oculus Rift、HTC Viveに並ぶハイエンドのヘッドセット
E3会場でプレイアブル出展されたHDK2は、両目で2160×1200の解像度、フレームレートは90fpsと、Oculus Rift、HTC Viveと同等のスペックを誇る。また他のハイエンドHMD同様、PCでの動作を基本としている。
デバイスの価格は399.99ドル(日本円で約4万4千円)で、2016年7月にはワールドワイドで出荷される予定とのこと。
実際に装着した感想としては、フィット感、視野角の広さでは、Oculus RiftやHTC Viveに負けず劣らずといった印象。なによりこのスペックのものが、4万円弱で手に入るというのは嬉しい(Oculus Rift、HTC Viveともに9万〜10万円ほど)。
またE3の試遊スペースでは、Steam配信タイトルの『ALICE VR』などを体験することができた。つまり、「とにかくSteamでVR体験をしたい」という人には、値段的にもOSVRのヘッドマウントディスプレイはあながち悪くはない一品かもしれない。
ただし、HTC Viveならではの”ルームスケール”(特定の範囲内で立ったり座ったりすると、それらが映像に反映される体験方法)は当然できない。そのためHTC Vive専用アプリを楽しむ場合は、HTC Vive一択になってくるだろう。
▼Steamで配信中の『ALICE VR』
“オープンソース”のVRシステムとあるように、その拡張性の高さに大きな期待を寄せたくなるOSVR。今回発表されたHDK2は、ハイエンドヘッドマウントディスプレイ戦争のダークホースとなるか?
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